孤独のグルメ聖地「みゆき食堂」で絶対食べるべき料理と攻略法を地元民が教えてあげる(東京・清瀬)
テレビ東京系列の人気ドラマシリーズ「孤独のグルメ」。
松重豊さん扮する井之頭五郎が仕事の合間に全国のグルメを食べまくるという内容で絶大な人気を博し、ドラマ内に登場した店はどこも「五郎さんと同じものを食べてみたい!」というファンが長蛇の列を作っているのだそう。
Season4に登場した「みゆき食堂」が地元にある幸せ
僕は生まれも育ちも東京都清瀬市なのですが、駅前には「孤独のグルメSeason4」(2014年放送)の第1話に登場した「みゆき食堂」というレトロな大衆食堂があります。
短冊メニューが壁一面に貼られた店内、昼間から飲酒する客でごった返す店内など、ドラマで放送された模様は一切の誇張がなくそのまんま。まるで入口は昭和時代へのタイムトンネルかと思えるくらい、レトロでノスタルジックな雰囲気が広がっています。
孤独のグルメシリーズは各シーズンの第1話に強烈なお店が紹介されるという噂を聞いたことがありますが、実際にかなりインパクトの強い回になっていたと思いますし、鮮明に記憶に残っているファンも多いのではないでしょうか。
「五郎さんセット」もあるが、その他も強烈すぎる
せっかく地元にある名店ですし、普段からよく利用するんですけど、いつも店内にはきっと孤独のグルメきっかけで来たんだろうなというお客さんがいっぱいいます。
ドラマで五郎さんが食べたのは「もやしと肉のピリ辛イタメ」「味噌ニンニク青唐辛子入り」「ジャンボ餃子ハーフ」「ご飯・味噌汁」。これをセットにした「五郎さんセット」(900円)なるメニューもあるので、聖地巡礼民には実にやさしい。
「もやしと肉のピリ辛イタメ」(300円)も「味噌ニンニク青唐辛子入り」(150円)も、行くと毎回のように食べるほどにウマいし安いし量が多い。ゆえに「五郎さんセット」を注文しておけば満足できること間違いなし。
でも、せっかく「みゆき食堂」の近くに住んでいて、何度も利用しているからこそ知っているおすすめメニューや気をつけるべき点もあるわけで。
というわけで今回は地元民目線で、「みゆき食堂」で絶対食べるべきメニューと攻略法を紹介していきます。
攻略法1:壁のメニューをスマホで撮影して選ぶべし
みゆき食堂はとにかく品数が多い。短冊に書かれたメニューが壁一面に貼られています。まずはこれをスマホで撮影しましょう。
記念になるというのもありますが、みゆき食堂ではメニューを確認する方法が基本的にはこれしかありません。この壁に背を向ける席に座ることになったらメニューの確認がいちいち大変。スマホで撮影して席でゆっくりチェックするのが吉。
ちなみに最近メニューブックも何冊か用意されたようですが、この壁の写真を撮影してプリントしただけだったりします。笑
攻略法2:酒類は瓶ビールや日本酒が無難
これだけ料理が多いと酒も進むというものですが、基本的にめちゃくちゃ濃いので要注意。要注意というか厳重注意。
こちらは先日飲んだ「ホッピーセット」なのですが、“外”を入れるスペースがほぼありません。
少しばかりのホッピーを注いでは一口飲み、スペースができたらそこにまた少し注ぐ。なんというか、いつものホッピーとは違う味がしました。
ホッピーだとわかりやすいですが、酎ハイやハイボールなどもこのくらいの濃さで出てくると思ったほうがいいです。とにかく濃い。なので無難に攻めたい方は濃くなりようがない瓶ビールや日本酒などがオススメです。
攻略法3:デカ盛りメニューに気をつけるべし
みゆき食堂は「デカ盛り店」という側面もあるのは頭に入れておいてください。
メニューが多いからとテンションが上がって、あれやこれやと頼んでしまうと爆死しかねません。一人だと一品で試合終了になりかねないものもたくさんあるのでヤバいです。
例えば、「ピーマンの天ぷら」(300円)を注文すると、こんな量で出てきます。
300円でこの量。ちゃんと利益はあるんでしょうか。天ぷら全般こんな感じです。なので「安いし2~3個かな?」と思って何品も注文してしまったら、天ぷらだけでゲームセット待ったなし。
「トマトのカルパッチョ」(250円)なんかもこの量。時期によっては八百屋で買うよりも安い。
そして特に量に気をつけるべきは麺類とご飯物。だいたい、思ってるよりも一回りデカく出てきます。
いずれも並サイズでこれ。小サイズがあるメニューは迷わず小サイズで頼むべき。メニューが短冊のみで、注文前に実物写真を見ることができないというのが危険なんですよね。
特に「ヤサイソーラーメン」(600円)はあっさりラーメンスープとそうめんの相性が絶妙で激ウマなんですが、並サイズだとでっかいどんぶりに隙間なくそうめんがぶち込まれてきます。いったい何束使ってるんだろう……。
という感じなので、注文前に「量は多いですか?」と聞いたり、まわりの席で食べている人がいないかチェックしておくとリスク回避しやすいかと思います。
絶対に食べるべき逸品料理の数々
「みゆき食堂」の数多ある料理の中でも、個人的におすすめしたい料理(ボリューム的にも無難)はこちら。
「揚げ出し豆腐」(200円)
豆腐1丁分くらい使ってそうなボリューム感。甘さしっかりのやさしい味。そして衣にはパン粉もついているというレアタイプ。
表面はザクザクしているのに、中身はふわふわ。豆腐のカツ煮ってところでしょうか。これは唯一無二のウマさですし、とにかく安い。絶対に食べておくべきですね。
「こんにゃくピリ辛煮」(200円)
こちらは最近発掘したんですが、ごはんのお供にもなり得る味の濃さが最高。大当たりメニューでした。量も多い。
「マーボーなす」(350円)
大粒のひき肉と強めのとろみ、いい感じのピリ辛さに濃い目の味付け。マーボーなすに限らずマーボー豆腐やマーボーラーメンなんかも同じく絶品なんですが、なすがゴロゴロ入っているのでお得感強めです。
「もつ煮込み」(400円)
よく味が染み込んだぶるんぶるんのモツが絶品。野菜の旨みもたっぷり感じられる。並でもとんでもない量なので、これも小サイズ(300円)でOK!
「とんかつ定食」(750円)
ビッグサイズの豚ロースにワイルドな衣。肉を食ってやったぜという達成感まで含めてウマい。
通常はとんかつにご飯と味噌汁がついて750円なんですが、昼のサービスタイムはなんと650円に。ランチを食べに行くとメニューが豊富であれこれ悩むけど、結局とんかつ定食に着地しがちです。
こちらは番外編なんですが、同じ建物内に入っている「佐賀屋」のやきとりを「みゆき食堂」の中で食べることもできます。昔は注文すると店のスタッフが隣に買いに行くというシュールなスタイルでしたが、最近はお皿をもらって自分で買いに行くようになってました。
「佐賀屋」のやきとりはタレしか選べないんですが、この甘じょっぱくて濃厚なタレは最高のウマさ。僕は幼少期にこのやきとりで育ったので、完全にタレ派に仕上がりました。塩のやきとりなんて考えられない。
満喫したいなら4人編成で食べに行くのが最高よ
地元民の僕でさえもまだ食べたことのないメニューがありすぎる「みゆき食堂」。お世辞にもキレイとは言えないけど、料理の美味しさやどんな量で出てくるかわからないスリルも含めて、最高のエンターテイメント・フードパークだと思っています。
一人飲みや一人での食事もいいけど、もし「行ってみたいな」と思った方は4人編成のパーティーを組んでの訪店がオススメです。
人数が多いほどいろいろ食べられて最高なんですが、「みゆき食堂」はいつも混んでますし、座席はすべて4人用。4人を超えるとなかなかスムーズに入れない可能性が高いのです。
場所は西武池袋線の清瀬駅南口から徒歩1分。清瀬駅は池袋駅から20~30分ほどですし、東京観光のプランにも含めやすいはず。「孤独のグルメ」ファンならずともぜひ一度どうぞ。
みゆき食堂
東京都清瀬市松山1-9-18
定休日:日曜・月曜・木曜
※価格は2023年10月現在
※写真は一部古いものも含まれています
(執筆者: ノジーマ)
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