朝ドラ『ブギウギ』スタート! キャラ濃いめ!? 個性的な登場人物が織りなす人情群像劇に大反響

ついにNHK「連続テレビ小説」第109作目が始まった。戦後の歌手で「ブギの女王」といわれた笠置シヅ子をモデルにしたフィクション『ブギウギ』だ。彼女が今から76年前、1947年に発表して大ヒットした歌が『東京ブギウギ』。曲名を知らなくても、「クリア アサヒ」のフレーズでも知られるアサヒビールのCM曲と聞けば、分かる人もいるであろう。

底抜けに明るい歌詞とリズムで、暗く沈んでいた戦後の日本を照らした同曲。2日のオープニングでは、ヒロイン・福来スズ子を演じる趣里が、観客からの喝采と拍手の中、ダンサーを率いてステージで踊り、歌うシーンから始まる。スポットライトを浴びた彼女の笑顔が大写しとなり、「これは歌手、福来スズ子の笑いと涙の物語です」というナレーションで、オープニングタイトルへ。

この後、ストーリーは一気にスズ子の幼少期(幼少期は澤井梨丘)に戻る。彼女の実家は銭湯“はな湯”。両親は、お酒が好きな道楽者の梅吉(柳葉敏郎)、そんな梅吉を怒るのがもはや仕事のツヤ(水川あさみ)。

この後、そんな“はな湯”の常連客がぞろぞろとやってきては、ナレーションで紹介されていく。53回お見合い失敗中という八百屋のキヨさん(三谷昌登)、いつもタダでお風呂に入りに来るアホのおっちゃん(岡部たかし)、「熱々や!」が口癖の医師、熱々先生(妹尾和夫)、あんまのアサさん(楠木薫)などなど聞いただけでも面白そうな濃いキャラクターが勢ぞろいする。

他にも、昔、川に飛び込んだところを梅吉(柳葉)が助けて家に連れて来たという“はな湯”従業員のゴンベエ(宇野祥平)、辻占いをしているトボけた易者(なだぎ武)など、気になる登場人物がずらり。

 かつての大ヒットホームドラマ『時間ですよ』(TBS系)を思い起こさせてくれそうな笑いの物語になりそうだ。
 
ネットの反応も、スズ子について「いきいきと歌い踊るスズ子に元気をもらった気分」「スズ子の弾ける笑顔とダンスが最高過ぎた」といった声はもちろん、「個性的なキャラクターが次々と登場して自然と笑いが出る」「これぞ大阪制作!なコテコテの濃いキャラと世界観を怒涛のテンポ(でもわかりやすい)で紹介しきった15分」「明るくてわちゃわちゃ感が楽しい」など群像劇の楽しさに触れた人も多かった。

時代背景はまだ大正。ここから日本は戦争へと突入していくのだが、どう描き、どう視聴者の胸を打っていくのか? どんな逆境にあっても突き進んでくれそうな、スズ子の旺盛なバイタリティを推進力に、半年間楽しんでいきたい。

(執筆者: genkanaketara)

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