逮捕の秋本議員メモでの菅義偉元首相が「すがっち」にされていた件を考えてみた   

逮捕の秋本議員メモでの菅義偉元首相が「すがっち」にされていた件を考えてみた   
ジャニーズ騒動がなければ一面を飾るスキャンダルだったはずだが。

先週金曜、中国新聞がスクープを放ちました。

『買収原資か メモ押収 総理2800 すがっち500 幹事長3300 ・・・河井元方相宅で検察』(9月8日)
この記事はネットでも『【独自】河井元法相、買収原資は安倍政権中枢からか 4人から6700万円思わせるメモ 自宅から検察押収』と配信されています。

何のことかと言えば、2019年7月の参院選広島選挙区を巡るあの大規模買収事件です。
《検察当局が20年1月に河井克行元法相(60)=服役中=の自宅を家宅捜索した際、当時の安倍晋三首相をはじめ安倍政権の幹部4人から現金計6700万円を受け取った疑いを示すメモを発見し、押収していたことが7日、関係者への取材で分かった。》(中国新聞)

メモの「総理2800」は当時の安倍首相で、数字は提供した金額を万円単位で示しているとみられている。さてここで気になるのは「すがっち」です。これは菅義偉官房長官を指しているらしい。

実は中国新聞の記事が出た日、菅氏については朝日新聞もこんな記事を出していました。

『(風力マネー:上)菅氏を「オヤジ」、河野氏は「兄貴」 脱原発から「再エネ族」自称』(9月8日)

政府の洋上風力発電事業をめぐって衆院議員の秋本真利容疑者が逮捕された汚職事件。この記事では「日本風力開発」副会長と菅義偉首相(当時)の会食をセットしたのが秋本真利氏だったことが書かれている。秋本氏は菅氏を「オヤジ」と呼ぶほど近いという。

いかがでしょうか。同日に別々の新聞で後輩議員から「すがっち」「オヤジ」と呼ばれていたと書かれた菅氏。また大注目の予感ですが、今回私がここで考えたいのは「呼称」についてです。

昔から目上の人を「オヤジ」と呼ぶある種の人がいます。政界では田中角栄をオヤジと慕う人がかなりいましたが、わかりやすいのはプロ野球界です。中日ドラゴンズの選手だった星野仙一氏は引退後に元巨人の川上哲治氏に可愛がられ、星野氏は川上氏を「オヤジ」と呼んでいました。その星野氏はデーブ大久保氏に「オヤジ」と呼ばれていた模様です。ここで気づくのは「オヤジ」と呼ぶのは”俺はこの人とこんなに近いぞアピール”も匂うことです。権威付けも感じます。秋本真利容疑者が菅氏のことを「オヤジ」と呼んでいたのも周囲へのアピールがあったのでしょう。

それで言うと河井克行氏は菅氏のことを「すがっち」と呼んでいた。ここには他人へのアピール感はなく内輪でこっそりそう呼んでいたというガチさを感じる。秋本氏も河井氏も菅氏に近かったことは事実ですが、「親分」は本当はどう呼ばれていたか問題は大事です。もしかして菅さん、意外と舐められていたのでしょうか?そんな心配もしてしまいます。

でも河井メモで本当に味気なかったのは「甘利100」でした。甘利明党選挙対策委員長(当時)のことです。なんか寂しいです。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)

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