テーマは“食・農・楽”、茨城県内で16番目の道の駅「道の駅常総」が開駅

2023年4月28日(金)、茨城県内で16番目の道の駅となる「道の駅常総」が開駅した。前日の4月27日(木)には地元住民に向けたプレオープン、さらにメディア向け内覧会が実施された。
茨城県の南西部に位置する常総市。東京都心から車で1時間弱とアクセス良好ながら、市の中心には鬼怒川が流れ、豊かな地形と土壌に恵まれている。また農作物の生産に適した地域であることでも名を馳せる。
そんな常総市で進められているのが、「食と農と健康」をテーマに6次産業化を軸としたまちづくりと地域活性化を目指す「アグリサイエンスバレー構想」だ。圏央道常総インターチェンジ周辺の約45haに「農地エリア」と「都市エリア」を形成し、生産から加工、流通、販売が一体となった地域産業の核となる産業団地を構築するというプロジェクトである。
2022 年 12 月には「農地エリア」(約14ha)に日本最大級の空中いちご園「グランベリー大地」がオープン。これに続き「都市エリア」に「道の駅常総」が開駅した。さらに今後は、「TSUTAYA BOOKSTORE」と「温浴施設」の開業も予定している。

1階の「農産物直売所」では生産者から届く野菜や果物、米などが所狭しと並ぶ。特産物であるさつまいものラインナップも実に多彩だ。さらに菓子や調味料などオリジナル加工品も豊富に用意。また、1羽の鶏から1日1個しか生まれないオリジナル卵「天てり卵」など、他では入手しづらいアイテムも揃える。

専門店は4つ。「芋とわ」は地元産を中心とする芋を使ったスイーツを用意。茨城の味噌と芋の甘さがマッチした「細切り黄金蜜けんぴ 胡麻味噌」(630円/税込)はクセになる味わいだ。

「海鮮市場とと丸」では茨城の海産物を中心とした鮮魚、さらに新鮮な海の幸を使った海鮮丼と寿司を展開する。

「道デリキッチン」では地元素材を使った惣菜や弁当を提供。特産物「つくば鶏」を用いた油淋鶏や甘辛チキン、醤油からあげなどバリエーションも多彩だ。

「ぼくとメロンと。」では茨城県の食材をテーマとしたスイーツとベーカリーを販売。カスタードクリームを中に詰めた「ぼくのカスタードメロンパン」(330円/税込)や、茨城県産米粉を使ったもちもち食感の「ぼくのメロン食パン」(500円/税込)、メロンクリームがアクセントになった「ぼくのクリームメロンパン」(350円/税込)など、メロンが主役のパンが並ぶ。

メロンを使ったソフトクリームも用意。スタンダードな「茨城メロンソフト」(450円/税込)はメロンの清涼感が際立つ逸品。すっきりした甘みなので真夏にもピッタリだ。

食事処は2 店舗を展開。2階にある「常総 いなほ食堂」では常陸牛やローズポーク、つくば鶏といった茨城を代表する精肉をはじめ、海鮮、白菜、米、納豆などの特産品を使用したメニューを用意する。

「いなほ食堂定食」(1,880円/税込)は地元産の海産物や鶏肉をふんだんに用いた逸品。白米にはJA常総ひかりから届けられる「コシヒカリ」を使用する。

「常総 白菜ベジポタラーメン」(850円/税込)は常総産白菜を鶏ガラベース出汁で煮込んだポタージュスープが決め手のラーメンだ。まろやかなコクと白菜から溶け出した自然な甘みのハーモニーが楽しめる。

「TAMAGOYA 常総レストラン」では「天てり卵」を用いたパンケーキや親子丼、オムライス、さらに常陸牛100 %使用の常陸牛ハンバーグなどを提供。

「常総牛ハンバーグ 贅沢オムバーグ」(1,600円/税込)は常総牛100%使用のハンバーグとトロトロのオムレツが見事にマッチ。肉の濃厚なコクと卵のふくよかな甘みが口の中で広がる。

物販コーナー「TAMAGOYA 常総ハウス」ではバームクーヘンなどのスイーツを販売する。カスタードクリームたっぷりの「クリームシュー」(400円/税込)などの生スイーツから、黄金色のカステラ「かすてら天てり」(1,296円/税込)など土産向けアイテムも充実している。

1階にある情報ラウンジにはデジタルサイネージを採用。市の観光情報やイベント情報、ふるさと納税に関する情報などを発信していく。
報道陣向け記者会見で神達岳志市長は「『道の駅常総』がオープンするエリアは、2015年の鬼怒川の堤防決壊により被害を受けた場所。復興のシンボルとして、多くの人々に茨城県や常総市の魅力を発信していければ」と意気込んだ。
“常総市の新たな玄関口”として一大観光スポットとなることが期待されている新名所に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

テレビ番組のリサーチャーによる情報サイト。 テレビ番組におけるネタ探しのプロが蓄積された知識とリサーチノウハウを武器に、芸能、雑学、海外、国内ご当地、動物など多岐に渡るジャンルをテレビ番組リサーチャー目線で発信しています。
ウェブサイト: http://www.nicheee.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。