効果絶大！？MLB新ルール「ピッチクロック」で試合時間が前年比平均26分も短縮！

アメリカ・メジャーリーグベースボール（MLB）は現地時間3月30日（日本時間31日）に2023年シーズンが開幕。MLBは頻繁にルールの変更や追加が行われ、今季も複数の新ルールが導入された。中でも“野球が大きく変わる”と注目されている新ルールが「ピッチクロック」。オープン戦から導入されたルールで、投手はボールを受け取ってから走者なしで15秒、ありで20秒以内に投げる投球時間制限が設けられ、打者は残り8秒までに打席で構えなければならない。また、捕手はタイマーが残り9秒以下になる前に、ホームベース後方にいなくてはならない。投手・捕手が違反すれば1ボール、打者が違反すれば1ストライクが追加される。3ボール時ならばフォアボールになるし、2ストライク時は三振となってしまう。

AP通信によると、30日に行われた開幕戦15試合の平均試合時間は、前年比で26分も短縮され2時間45分だったという。30日は違反が計14件あり、投手が8件、打者が5件、捕手が1件だったという。

オープン戦ではピッチクロックでサヨナラの場面が取り消しに…

現地時間2月25日に行われたオープン戦。レッドソックスとブレーブスの試合は6-6の同点で9回裏、2死満塁という最高に盛り上がる場面を迎えた。ここで打席に立ったブレーブスのカル・コンリーはフルカウントから、球審に「ピッチクロック違反」でのアウトを宣告されて試合は終了。コンリーが残り8秒になる前に打席で準備しなかったため、ストライクを取られた。サヨナラ四球を確信して一塁へ向かったコンリーは、何が起こったのかわからないといった様子だった。

動画2：00～が該当のシーン

今季はこのピッチクロックによってどのようにメジャーリーグが変化するのか、注目していきたい。

（Written by　大井川鉄朗）