450円に値下げで話題のなか卯の親子丼が、ますますおいしくて食べ応えアップしていた

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「なか卯」は、看板メニューの「親子丼」の値下げを敢行しました。4月6日(木)11時より、490円だった「親子丼 並盛」が、40円値引きの450円に価格改定されています。

飲食チェーンの値上げラッシュが続くこのタイミングで、あえての値下げ。卵が価格高騰&入手困難になっているこのタイミングで、あえての値下げ。さっそく食べてレポートしたいと思います。

親子丼はボリュームも品質もそのままどころか、食べ応えアップ

声を大にして伝えたいのは、今回の値下げにあたり「親子丼」の品質は下がらずステイしているという点です。こっそり量を減らしてボリュームダウンしたというワケでもなく、鶏肉の品質を落としたというワケでもない。

プレスリリースには「大ぶりにカットし食べ応えがアップした鶏肉は柔らかく、噛むごとに旨みが広がります」「コクが増し、より深みのある味わいになった親子丼は、大ぶりの鶏肉と三種の醤油を使った特製割り下、飼料からこだわった濃厚なこだわり卵が絡み合う、なか卯自慢の一杯です」と記載されています。

つまりは値下げのために品質を下げるどころか、さらに味をブラッシュアップしている。本気で勝負かけてきてるということですね。「なか卯」の気合が伝わってきます。

なか卯の親子丼は味も見た目もお値段以上

「なか卯」の親子丼は、和食ファストフード店とは思えないほど繊細で、丼の見た目も美しいのが特徴です。丼を覆う鮮やかなオレンジ色の卵の上に、刻んだ三つ葉のグリーン。ここに紅生姜をちょこんと乗せると、目に鮮やかなコントラストで食欲をそそります。

これが450円で食べられるなんて。

ホームページの説明文には「コクのある『こだわり卵』を使用し、一つ一つお店で手作りした、専門店にも負けない自慢の親子丼です」とありますが、本当に専門店で1000円ぐらいで出てきても、おかしくない完成度の高い親子丼だと思います。

使用している卵はその名も「こだわり卵」。飼料や飼育環境にこだわり、濃厚でコクのある味わいが特徴です。ぷりぷりの大きめサイズの鶏肉は、ジューシーで食べごたえも十分です。鮮やかなオレンジ色の濃厚卵は、白身の半熟さが絶妙なふわとろなとじ具合。

割下は上品な甘さで、辛すぎず濃すぎず、THEちょーどええ。ちょーどええofちょーどええ。割下がしみこんだ玉ねぎの甘みが、口に含むとじゅんわり卵とからみあって絶妙なハーモニーを奏でます。

しかも、つゆだくなんです。ごはんのそこまで親子丼の割下が染み渡って、米1粒まで味を噛み締められるんです。

これが450円で食べられるなんて。

「なか卯」の調味料ブースには、他の牛丼チェーンにはない山椒が置いてあります。これが親子丼と相性抜群。鼻に抜けるような山椒の香りが味わいに深みをプラスしてくれますよ。オススメ。

和食ファストフードの看板メニューが親子丼というすごさ

「なか卯」は牛丼チェーンではないのですが、牛丼も扱っているので、「吉野家」「松屋」「すき家」と比較されることが多いです。今回も類に違わず比較しちゃいます。

そもそも牛丼が和食ファストフードとして台頭したのは、おいしくて早くて安いから。

あらかじめ大鍋で大量に煮込んでおけば味にブレが出にくいので品質が安定します。オーダーが来たらご飯の上に乗せるだけで完成するのですぐに提供できます。調理の時間も短いので人件費もかかりません。

それと比べて、親子丼は手間がかかります。「なか卯」も1杯ずつ手鍋で調理しているそう。つまり1杯ごとに鍋に鶏肉と割下を入れて温め、卵でとじる作業が必要ということ。時間がかかるし、調理技術も必要だし、牛丼と違って品質にムラが出やすい。

2022年4月に吉野家がレギュラーメニューとして「親子丼」を開始したにもかかわらず、2か月あまりで販売を終了したことで、親子丼を定番化するのは難しいというのを教えてくれました。

2022年10月には松屋も親子丼の取り扱いを開始していますが、そこまで話題にならず。

牛丼チェーンでトップを独走中の「すき家」は、親子丼にいまだ手を出していません。

それぐらい和食ファストフードチェーンで親子丼を提供するっていうのは難しい。そんな難易度の高いことをやってのけ、このご時世に値下げまでしてくる「なか卯」って、ちょっとかっこよすぎるんじゃないでしょうか。

(執筆者: 大木奈ハル子)

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