GPS衛星の利用により、家族やモノの位置情報を確認できるGPSトラッカー。
スマホ普及に伴い、近年では各社からさまざまな商品が登場している。2月9日には、スマート家電などを扱うBBソフトサービスより+Styleの新製品として、見守りデバイス「まもサーチ3」と紛失防止タグ「まもサーチTag」が発売。同日、都内にてメディア向け発表会が開催された。
冒頭では、同商品の開発における背景が紹介された。警察庁の発表によると、令和3年の行方不明者数は年間8万人を超えており、そのうち9歳以下は1,010人、10歳代は13,577人となった。70代は10,242人、80代は12,706人にも上り、これらは認知症による徘徊が原因とされる。行方不明者の発見率は受理当日ならば51.3%だが、2~7日では32.1%、8~14日で3%まで低下するという。つまり、発見はスピードが大きなカギとなると言える。
「これらの社会問題をITの力でなんとかしたいという思いで、2022年にIoTバンクから『まもサーチ』の販売権を取得、同社との協力で『まもサーチ3』の企画・開発に至りました」と同社プラススタイル事業本部 本部長 近藤正充氏は話す。
「+Style まもサーチ3」は昨年発売された「まもサーチ2」の後継モデルとなる。GPS衛星から取得した位置情報やWi-Fiアクセスポイント、通信基地局情報から測位するため、電波が届かない市街地や地下でも位置情報が取得できる。 SoftBank回線のLTE-Mを利用しており、自前で通信を行うのも特徴だ。機能的には前モデルの「まもサーチ2」と同等だが、省電力モジュールの活用と高密度バッテリーの採用により、電池の持ちが約2倍に改善された。
小学生のランドセルや高齢者のカバン、お財布に「まもサーチ3」を付けておくだけで、専用アプリの地図上にリアルタイムで位置が表示される。移動履歴は過去90日間分を保存でき、危険な場所を通っていないかなどを確認することも可能だ。さらに頻繁に訪れるエリアを事前に登録しておけば、そのエリアから出入りするとスマホにお知らせが届く。さらに本体のボタンを長押しすることで、現在地を地図上に通知することもできる。道に迷った際などにも重宝するだろう。1つの「まもサーチ3」につき、スマホは最大5台を登録できる。
本体サイズは49 x 49 x 15.5mmと手の平に収まり、数あるGPSトラッカーの中でもかなりのコンパクト感だ。車に置けば駐車場所を忘れた時の車探しに、ペットの首輪に付ければ脱走した時の捜索など、人以外への活用シーンも幅広い。ペット用アクセサリーや車載ケース、高齢者向けのケースなどは4月以降順次発売する予定だ。
専用ソフトカバーは10色という豊富なラインナップ。ランドセルとのカラーコーディネートも存分に楽しめそうだ。
重さ39gと非常に軽量で、子どもの身体へ負担をかけることはない。
「まもサーチTag」は、Appleの「探す」アプリに対応した、探し物が音と地図で探すことができる紛失防止タグだ。40×40×8mmとコンパクト且つ非常に薄い形状のため、財布や小銭入れに入れてもかさばりにくいのもポイントだ。
「まもサーチ3」の通常販売価格は5,280円、「まもサーチTag」は3,480円(税込、以下同)。3月31日まで発売キャンペーンを開催しており、順に3,680円、2,780円で購入することができる。(在庫限りで終了)。
発表会ではBB ソフトサービスの商品が紹介された。同社ではオリジナルのスマート家電のほか、世界中のIoT製品も展開している。室内のCO2濃度と温湿度をリアルタイムでアプリに通知する「+Style センサー(CO2・温湿度)」や、外出先からアプリでドアと窓の開閉状況を確認する「+Styleホームカメラ+スマートセンサー」など、毎日の暮らしがより安全で豊かになるアイテムも充実。全ての商品は
公式オンラインショップで購入可能だ。これから新生活を迎える人は、チェックしておいて損はないだろう。