IoT実験住宅「みらいえらぼ」とは?LIXILが目指す未来住宅について解説
5G通信やAI技術が進歩したことによって、導入が進んでいるIoT住宅。
株式会社LIXIL(以下LIXIL)が開設したIoT実験住宅の「みらいえらぼ」とは一体どのような住宅なのかについて解説します。
「みらいえらぼ」はIoT実験住宅
「みらいえらぼ」とは、住宅設備機器関連のサービスを提供するLIXILが、2022年10月12日に開設をしたIoT実験住宅のことです。
LIXILの製品に限らず他社の最新機器も設置することによって、自社製品であるホームリンク「Life Assist2」の技術発展を促し、スマートホームのさらなる普及を目指すことが目標のひとつです。
LIXIの優先課題のひとつに「イノベーションによる長期的な成長機会の確立」があります。
多種多様な機器と連携して開発するために、またオープンイノベーションの推進を促すためにも、他社機器メーカーと交流をする場として「みらいえらぼ」を活用しています。
IoTとは
IoT(アイオーティー)とはInternet of Thingsの略で、モノのインターネットと訳されます。
パソコンやサーバーなどのIT関連機器以外で、従来はネットにつながっていなかったモノを、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスにつなぎ、情報の相互交換ができる様にすることを意味します。
具体的なものを挙げると、テレビやデジタルカメラ、スマートスピーカーなどのデジタル情報家電を、スマホやタブレットとインターネットを通して連動させる仕組みのことです。
スマートホームとは
スマートホームとはAIやIoTの技術発展によって実現した、快適なライフスタイルを送るための家を意味します。
スマホやタブレットなどから、インターネットを通じてコントロールできる生活家電や住宅設備の機器などをスマート家電と呼びます。スマートホームではスマート家電のさらなる普及を促し、家電同士を連動させたり、また外出中の遠隔操作も可能にするのが特徴です。
Life Assist2とは
Life Assist2(ライフアシスト2)とは、毎月の使用料が不要で、生活家電や住宅設備の機器をインターネットに接続するだけで、現在の家をスマートホームへと簡単に変身させてくれる最新ガジェットです。
以下に挙げる便利機能がLife Assist2の特徴です。
- スマホや音声で家中の操作を簡単にする
- 空調や時刻設定などの家電設備の一括操作を可能にする
- 外出先からの操作を可能にし時間の節約をする
また基本的なデバイスとは別に、オプションで各種センサーやカメラなど周辺機器も充実しています。
みらいえらぼを構成する4つのエリア
上記でご紹介したLife Assist2を中心に、スマート家具を設置したLIXILのIoT実験住宅である「みらいえらぼ」。「住まいの未来」をコンセプトとした建物内を構成する4つのエリアをひとつずつ解説します。
プレゼンルーム
プレゼンルームは、上記で紹介したLIXILのLife Assist2を家具や住宅設備機器と連動させることによって、スマートホームがどのような暮らしなのかを体験できる場です。
多様なIoT機器が展示されており、一例として下記のような機器が体験できます。
- 浴室の暖房や掃除、お湯はりの遠隔操作ができる「リデア」
- 外出先からも戸締りの操作ができる「スマートセレクト」
- スマホでの開閉ができる「電動シャッター」
また室内に展示されているIoT機器は、ほぼ市販の実用的なもので揃えられているのも特徴です。
LIXIL以外の製品であっても、エコーネットライトの資格を持つ製品であればLife Assist2と接続可能です。
遠隔操作ルーム
遠隔操作ルームでは、「みらいえらぼ」をご利用のお客様にLife Assist2の設定、操作方法などを説明します。遠隔による電動シャッターやカーテンの開閉の方法を確認し、近くにいなくても操作可能であることを体験できます。
未来提案ルーム
未来提案ルームは、オープンイノベーションの活動を推進するLIXILが考える、これからのスマートホームの提案を共有する場です。Life Assist2の連携機器を強化するために、魅力的な製品があれば、社外のものでも積極的に連携します。
社内検証ルーム
社内検証ルームは製品化前の検証や研究を行う場で、今後の製品開発へとつなげます。社内で研究をするのが目的の場なので、メディアには非公開です。
新技術のためにオープンイノベーション推進
LIXILは利用客のライフスタイルを豊かにするだけではなく、さまざまな企業と交流し、連携強化を実現できるような場にするという目的をもって「みらいえらぼ」を開設しています。
LIXILが推進しているオープンイノベーションとは、自社企業内の技術を促進するうえで、製品開発や技術改革などにおいて自社だけでなく、他社の持つ知識や技術も積極的に取り入れる一連のモデルを指します。
オープンイノベーションが広がることで期待されるのが、スピーディーな事業や技術の成長です。
“みらい”を体験したいなら、ぜひ内覧を
住宅設備機器関連のサービスを提供するLIXILが開設した「住まいの未来」をコンセプトとするIoT実験住宅、「みらいえらぼ」。
自社製品だけでなく、他社の製品も連動できるように連携機能を積極的に取り入れて、さらなるオープンイノベーションを推進していることが特徴です。
スマートアシストによる、便利で快適な「みらい」のライフスタイルを体験してみてはいかがでしょうか。
内覧の情報は以下の通りです。
所在地 | 〒343-0828 埼玉県越谷市レイクタウン2丁目24-6 |
内覧方法 | LIXIL営業担当者を通じてお申込み |
連絡先 | LIXIL|お客様サポート |
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