動かさないは悪循環?気になる四十肩、簡単にできるリカバリー方法を医師が解説

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動かさないは悪循環?気になる四十肩、簡単にできるリカバリー方法を医師が解説

 年齢を重ねた中高年が気になる肩の不調と言えば「四十肩」「五十肩」。腕が上がらない、痛くて動かせないといった不調を歳のせいにしていませんか?

 近畿医療専門学校の理事長であり、柔道整復師・鍼灸師の資格を持つ小林英健先生にインタビュー。四十肩・五十肩の予防法・解消法を聞きました。

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「痛い→動かさない→悪化」負のスパイラル

「肩こりは、筋肉が硬くなって痛みなどが生じるもので、基本的に動きに制限はかかりません。しかし、四十肩・五十肩は、使わない筋肉が拘縮して運動制限がかかります。特に後ろへの制限がかかり、肩関節の可動域を狭まり、体の後ろに手がまわらなかったり、後ろで手が組めなくなったりします。膝など関節に痛みが出ている場合は安静にするのが基本ですが、四十肩・五十肩の場合は安静にしているとさらに硬くなり、動かなくなり悪化してしまいます。」と小林先生。

四十股関節・五十股関節がない理由

「四十肩・五十肩は歳のせいにしてはいけません。年齢が原因ならば、同世代の人がみんな悩んでいることになりますが、決してそうではないですよね。また、他の部位に年齢がついた症状は聞かないと思いますが、これにも理由があります。

 たとえば、股関節。骨折はありますが、四十股関節といった症状は聞いたことありませんよね。股関節は骨の構造上、受け皿となる骨にぽっこりとはまっていて、ズレることが少ないからです。前に曲がりますが横には動きませんよね。しかし、肩は受け皿が浅く、関節に遊びがあって自由自在に動くため、脱臼しやすく、肩こり、四十肩などさまざまな不調が出たりするんです。急に痛みが出た動かなくなったと感じる人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。蓄積されているのです。」と小林先生。

お風呂で簡単ストレッチ。「あとちょっと」が重要

 小林先生は、「肩が上がらなくなってから治療院に駆け込むよりも、気づいた時にケアをすることで身体の負担は減ります。簡単にできるセルフケアは、お風呂で肩のストレッチをすることです。筋肉は温まると緩んで動きやすくなるため、腕を後ろにまわしてあと5度、あとちょっと…と。毎日することで可動域は広がっていきます。とにかくストレッチをしたり、腕をまわしたり、動かすようにしてください。」と、予防の大切さについても話してくれました。

 少し動きが悪いなと思ったら、放置せずにすぐにストレッチ!

 四十肩・五十肩に限らず、不調の原因を年齢にせず、日頃から自分の体に目を向け予防に取り組みましょう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

小林英健

学校法人近畿医療学園 近畿医療専門学校 理事長 小林英健

柔道整復師の資格を取得し、1985年11月、株式会社KMC小林整骨院グループ「小林整骨院」を大阪府八尾市で開業(現:あすなろ整骨院北本町)。お客様に寄り添うことを大切に、複雑な症状の治療、即効性のある治療を目指して学び続け、鍼灸師の資格も取得。現在では全国に41店舗を展開し、全グループ院の延べ来院患者数は1350万人を超える。
「スポーツ活法」というトップアスリートの心身をサポートするための独自療法を確立させ、その高い技術多くのアスリートからも支持されている。患者やアスリートを癒し、スポーツ界や地域社会に貢献することを目指している。

小林整骨院HP
https://www.seikotsuin-kobayashi.com/


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