激しい反抗期は「なかよし貯金」で乗り切るべし! 1万組の親子関係を改善した子育て法を大公開
心と身体の成長とともにさまざまな変化が表れる「思春期」。この時期になると、ほとんどの子どもは親の言うことを聞かなくなるものです。親は子どものことを思っていろいろと声をかけるものの、感情的に言い返されて思わず口ゲンカに……。そんな毎日に親子ともにストレスが溜まり、イライラしている方も多いことと思います。
こうした関係を劇的に改善できる方法を紹介しているのが、『ウチの子、最近、思春期みたいなんですが親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!』です。同書では、思春期の子育てアドバイザー、成績UPコンサルタントの道山ケイさんが、1万組の親子関係を改善したという「思春期なりの適した子育て方法」を教えてくれます。
実は、この時期の子どもたちが無気力になったりまったく勉強しなくなったりするのは、「大好きなお母さんお父さんに『認めてもらえない』『守ってもらえない』『愛してもらえない』と感じるとき」(同書より)だと道山さんは言います。そのため、親の愛情が子どもにきちんと100%伝わるように実践したいのが「なかよし貯金を増やす子育て」です。
同書に頻繁に出てくる「なかよし貯金」とは、「愛情」の比喩のこと。子どもの心の中には愛情を受け取る器(愛情銀行)があり、子どもが嫌がる子育てをするとなかよし貯金は減っていきます。逆に、子どもが求める子育てをするとなかよし貯金が増え、親子関係はどんどんよくなっていきます。
では、なかよし貯金を増やすためには具体的にどうしたらよいのでしょうか。すぐに効果が出るのは、「しなさい言葉」を使わないことだそうです。「宿題をしなさい」「早くお風呂に入りなさい」といった言い方を減らすだけで、子どもの反発がグッと減り、問題行動も目立たなくなっていくといいます。
この「しなさい言葉をやめる(Stop)」のほかに、「笑う(Smile)」「守る(Save)」「なだめる(Soothe)」「『迷・傷・法』は叱る(Scold)」を合わせた5つを、道山さんは「Sの子育て」と名付け、最優先で実践してほしいと記します。
ほかにも、男女での効果的な接し方や、成績がグングンよくなる声がけ、スマホ依存や不登校といったトラブルの解決法、子どもの夢のサポート方法なども紹介。思春期の子どもが心を開き、何事も前向きに取り組むための仕組みや方法が、4コマ漫画やイラストを用いながら、楽しく、わかりやすく書かれています。
「子どもは怒って育てるもの」「思春期は親も子どももイライラして当たり前」と思っている人にとっては目からウロコ。まずはなかよし貯金を増やすことが優先事項であると、同書を読めば気づくことでしょう。愛情を効率よく子どもに伝えて、多感な思春期もお互いストレスを溜めずに乗り切りましょう!
[文・鷺ノ宮やよい]
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