【岐阜・奥飛騨の旅】廃線跡を自転車で走る、ガッタンゴーに乗車

【岐阜・奥飛騨の旅】廃線跡を自転車で走る、ガッタンゴーに乗車

ご乗車ありがとうございます。鉄道好きお笑い芸人、ななめ45°岡安章介です。

今回の旅は、新幹線、ディーゼル特急を乗り継ぎ、幅広い世代から人気の岐阜県・飛騨高山へ。そこには神岡鉄道の廃線跡を利用した爽快なアクティビティと絶景が! 絶品グルメ、滝、温泉とたっぷり巡ります。

東京駅

朝6時発。のぞみ1号博多行きで出発進行!

東海道新幹線「のぞみ」

JR東京駅からJR名古屋駅へ。名古屋駅からは、2022年春に「ワイドビュー」という愛称がなくなった特急「ひだ」に乗ってJR高山駅を目指します。

特急「ひだ」

名古屋駅からJR岐阜駅までは、進行方向に対して座席が逆のバックスタイル。岐阜駅で方向転換をして高山本線に入ると、進行方向と座席の向きが同じになります。

名古屋〜岐阜の電化区間をディーゼルで好走。JR美濃太田駅辺りを過ぎ、だんだん山深くなり景色も変わってきます。

高山駅

かっこいい駅舎がお出迎え

高山駅に到着。おおお! 駅舎が近代的でスタイリッシュ。内装は飛騨産のヒノキを使っているそうです。

高山駅 匠通り(東西自由通路)

駅構内の東西自由通路「匠通り」には、日本三大美祭の一つに数えられる「高山祭」のシンボル・豪華絢爛な「祭屋台」の下段部分の実物大レプリカが。車輪や装飾品、大工道具なども展示されています。

平湯大滝

車で行く、奥飛騨パワースポット

伝統と匠の技術が色濃く残る街「飛騨高山」は魅力充分なのですが、鉄道ファンにとって気になる場所がここから奥にあるんです。

今回は岡安の列車旅史上初、車を借りることに。高山駅の「駅レンタカー」を利用しました。

駅レンタカー

車で走ること約50分。まずは奥飛騨温泉郷の一角、平湯温泉にある「平湯大滝」に到着です。なんと滝の近くまで車で行けちゃう好立地のパワースポット。日本の滝百選に選ばれた、迫力満点の荘厳な滝が現れます。

平湯大滝

奥飛騨の名瀑でリフレッシュ

心が浄化されますね。

筆者

滝との2ショットの撮り方が分からず、なぜかこのポーズにした岡安。

あんき屋

くつろぎの空間でいただく飛騨牛

ちょうどお腹も空いてきたので、平湯大滝から車で約5分。お食事処「あんき屋」へ。

あんき屋

古民家を移築した趣のある落ち着いた空間。お座敷もありご家族でもゆっくり過ごせるつくり。

あんき屋 店内

こちらでいただくのは1番人気の「あんき屋特製 飛騨牛鉄板焼定食」。

あんき屋特製 飛騨牛鉄板焼定食

あんき屋特製 飛騨牛鉄板焼定食(税込1,900円)

大きめの鉄板にのせられて、お野菜に担がれたブランド牛・飛騨牛が到着!

あんき屋特製 飛騨牛鉄板焼定食

いただきます。少し蒸し焼きにすることでお肉が柔らかくて甘い仕上がりに。特製のタレも相まって最高。うんまい!

セットのご飯と鉄板の間を過密ダイヤで箸が往復します。ピリッと七味のアクセントもいい。溢れ出た肉汁をしっかり吸った野菜たちも美味すぎる。

あっという間にごちそうさま。

ん?

メニュー表

食べ終わってから気付いてしまった……

トッピングで自分流アレンジ……!?

肉追加、うどん玉、生玉子! うおぉぉぉ。このスタイルは好き過ぎるやつ! 半分はご飯と食べて、後半うどんと生玉子追加とかして味変を楽しむ……

メニューをちゃんと見るべきだった。くぅー悔やまれる。今度来たら必ずこれをやろう。

岡田旅館

奥飛騨の名湯、平湯温泉で一泊

あんき屋さんから車で約3分。本日お世話になる、奥飛騨平湯温泉「岡田旅館」に到着。

岡田旅館

温泉郷の風情がある岡田旅館

さすが奥飛騨温泉郷の中でも1番歴史ある平湯温泉のお宿。素晴らしい大浴場がありますよ。

大浴場

吹き抜け&視界がドーン! 広く大きく開放的。

大浴場 庭園露天風呂

庭園露天風呂もあり、山々に囲まれた天然温泉100%掛け流し。お湯がすごく柔らかいです。

お風呂を満喫したあとは、夕食へ。

夕食

標高の高い奥飛騨らしく、遅めの春の訪れを感じられるうれしい演出。

夕食

そして本日2食目の飛騨牛はすき焼きで。

飛騨牛

もう絶品。上品な脂がとけて口に入れればなくなっちゃう。幸せ味。

客室

満腹のままお部屋で幸せ就寝。

レールマウンテンバイク Gattan Go!!(ガッタンゴー)

奥飛騨で風になる? 爽快アクティビティ

朝8時、岡田旅館を出発し、車で約50分。今回の旅の最終目的地! 旧神岡鉄道の廃線跡をマウンテンバイクで駆け巡る「Gattan Go!!(ガッタンゴー)」に到着です。

コースは「まちなかコース」と「渓谷コース」があり、今回は、漆山駅から出発して二ツ屋駅で折り返して戻る渓谷コースを選びました。まちなかコースと渓谷コースは集合場所が違うので注意してくださいね。

漆山駅

漆山駅で受付を済ませ、注意事項を聞いて、安全帯、ヘルメットを装着。サドルを調整してもらい出発。

ガッタンゴー ガッタンゴー 渓谷コース

頬を撫でる飛騨高山の風が心地よすぎる。電動アシストなので楽チンにスピードが出て疾走感も気持ちいい。

ガッタンゴー 渓谷コース

廃線跡を駆け抜ける爽快アクティビティ

レールのジョイント部分を通過するときの「ガッタン」という衝撃と豪快な音が、足裏と尻太腿を押し上げてきて、まるで車両になった気分!!! 神「岡安」鉄道です。

筆者

トンネルも全身でダイレクトに感じられます。ひんやりとした空気と暗闇に吸い込まれていく不思議な感覚。

トンネル

あっという間に折り返し地点の二ツ屋駅に到着。

二ツ屋駅 スタッフジャンパー

「俺は敷かれたレールの上を走る」

スタッフジャンパーかっこいい。

少し休憩して折り返し。

鉄橋から見下ろす

帰りは帰りの景色。こちらも良い

鉄橋は高さがあってスリル満点!

ガッタンゴー 渓谷コース

2006年に廃線になってしまった神岡鉄道。全国には、残念ながら廃線になってしまった路線が多数あるが、このような形で残るのは本当にうれしい。しかも、線路はほぼ全て残っているとのこと。

神岡鉄道

廃線前の神岡鉄道(写真提供:レールマウンテンバイク Gattan Go!!)

ガッタンゴーの田口さんにお話を伺うと、「ガッタンゴーは延伸も予定しています。まちなかコースと渓谷コースをつなぐとか、この先に残っている猪谷駅の方へも。いろいろ考えています」とのこと。

おー! 延伸計画まで聞けた! 次回はまちなかコース? 延伸されるコースもいけるかな? なら一日乗車券が欲しい!

「春」「夏」「秋」といろいろな表情を見せる奥飛騨の山々は、どの季節でも絶景に出合えますな。特に、まちなかコースの4月中旬ごろは桜が見頃でオススメだそうですよ。

自転車は、2階建てのダブルデッカー!? などたくさん種類があって、ご家族みんなで乗車可能! さらにさらに! なんと旧神岡鉄道で実際に運行されていた、気動車「おくひだ号」を使用した運転体験なども不定期でやってるとのこと!

※編集部注:11月下旬から3月下旬までは冬季休業。運転体験など詳しくはガッタンゴーのホームページをご覧ください。

飛騨市(帰路)

ゆっくり山道ドライブ

帰りは飛騨高山を感じながらドライブ。途中で撮り鉄なんかもして。

特急 ひだ 飛騨細江駅と角川駅の間

特急「ひだ」(飛騨細江駅と角川駅の間で撮影)

都心から時間をかけてきた分、都心では経験することのできない「景色・風・食・癒やし」がたっぷり返ってきました。列車と駅レンタカーを使う旅も、行き先に幅が出て良かったです。
高山駅で相棒だったレンタカーと別れ、特急「ひだ」でゆるりと帰りました。

特急 ひだ

東京駅

掲載情報は2022年7月1日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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びゅうたび

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