みんなの銀行のボランチ! ―― システムデザイングループについて(後編)

デジタルバンク「みんなの銀行」のシステムデザイングループは、みんなの銀行でプロダクトデザインとシステム開発の橋渡し役を担っています。後編では、前編とは異なるメンバーが集まり、引き続きみんなの銀行でこれから果たしていきたい役割・目標像について熱く語り合いましたので、その模様をご紹介させていただきます!
※この記事はオウンドメディア『みんなの銀行 公式note』からの転載です。

■ 今回登場するメンバー
司城/グループリーダー(大手SIer系のベンダー出身。システム歴16年。2019年に、みんなの銀行参画)
中島(銀行の勘定系融資のプロ。グループ内システム関連子会社であるFFGコンピューターサービスより、2021年に、みんなの銀行に参画)
鶴田(ベンチャー出身オーダーメイド開発を主として経験。2021年に、みんなの銀行参画)
島川/ファシリテーター(大手SIer系のベンダー出身。一貫して金融システム開発案件に従事。2020年に、みんなの銀行参画)

まだまだ沢山いるよ! バラエティー豊かなメンバー

島川(ファシリテーター) まずは皆さんのキャリアと現在の仕事内容をご紹介いただけますか? 司城さんは前回お話しされたので、中島さん、鶴田さん、お願いします。

中島 私は銀行業務に関わるシステム開発や保守を手掛けるFFGコンピューターサービス(ふくおかフィナンシャルグループ)から、みんなの銀行プロジェクトへ参画しています。過去、同じグループ銀行である旧・十八銀行(現・十八親和銀行)の勘定系システム融資業務担当として、システム開発に従事しました。現在はみんなの銀行新規導入予定システムにおいて、各種設計書の作成やレビュー、結合~総合テストのケース作成を行っています。

写真:中島

鶴田 私は12年間の金融系システム設計・開発・保守やPL業務を経て、ベンチャーで主に受託システムの営業~保守を5年経験した後、2021年3月に、みんなの銀行プロジェクトに参画しました。今は、主に対外接続系システム業務を担当しています。

写真:鶴田

島川 では最後にファシリテーター役の私ですね。私はメーカー系のSIer出身で、ネットバンキングに代表されるチャネル系システム開発に携わり、プロジェクト推進、業務設計、インフラ設計、システム運用・保守を担当しました。現在はみんなの銀行のバックオフィス業務に関連するコーポレート系サブシステム担当として、複数のシステムベンダーさんと協力して、新規システム開発や既存システムの保守対応を行っています。

写真:島川

システムデザイングループが果たしていきたい役割・目標像

島川 前編で平川さんが、システムデザイングループはプロダクトデザイン(商品設計)とシステム開発の2つのチームの橋渡しをし、プロジェクトの舵取りをしていくので、サッカーでいうところの「ボランチ」的な役割とお話されましたが、リーダーの司城さんから見て、グループとして果たしていきたい役割や目標像は何だと考えますか?

司城 そうですね。前編でもお話しましたが我々はプロダクトのライフサイクルすべてに関りを持ちますので、果たすべき役割は数えきれないくらいあります。そのため、BA(Business Analyst)の増強に力を入れ、プロダクトの設計品質向上を果たしていきたいと思っています。

■ BA(Business Analyst)
ビジネスの変化の速さに対応していくために「ビジネス」と「システム」を橋渡しし、真に価値のあるプロダクトを十分な品質を担保しながら開発する役割。みんなの銀行では、顧客要求とビジネス要件を把握し、システム要件定義書、基本・詳細設計書の作成や結合~総合テストのテストケース作成などを実施する。

写真:司城

島川 中島さん、鶴田さんはどうですか?

中島 今まさに新規導入予定システムのテスト工程期間であり、結合テストのテストシナリオやテストケースを書いているところです。上流の要件定義で取り決めた仕様を理解していないとテストシナリオやケースを作成することもできないですし、テストを通じたアプリケーション品質を担保することもできないので、BAが上流工程から主体的にプロジェクトに関わりを持ち、システムを俯瞰的に視ることの重要性を身を持って感じています。

鶴田 対外接続系システム開発は勘定系ベンダーのアクセンチュアさんをはじめとした複数のベンダーさんに協力いただいていますが、みんなの銀行のビジネス部門のニーズを汲み、それをベンダーさんに適切に伝えるという点では、BAに必要とされるビジネス要件の理解と、それらを設計に落としこむスキルが求められています。

またシステム開発に当たってはベンダーさんに依存しているところもあるのですが、自組織ですべての作業を完結させ、クイックに開発できるようになりたいなと思っています。

司城 鶴田さんのお話は、みんなの銀行で進めている内製化の話につながりますね。現状では、アクセンチュアさんをはじめとしたパートナー企業に開発をお願いしている部分も多少なりともありますが、最終的にはゼロバンク・デザインファクトリーにてシステム開発に必要な全ての領域をカバーし、サービスの改善や改修をスピーディに推進していくことを目標とすべく、内製化の実現は必須と考えています。

その中でも我々システムデザイングループは先ほど述べた通り、プロダクトのライフサイクル全てに関りを持つ部隊として、内製化実現に向けて、重要な役割を果たす部署だと思っています。

島川 従来型の金融機関であれば、BAの観点はシステムベンダーさん任せな部分が多いかと思いますが、システムデザイングループではベンダーさんと同じ目線でシステムを俯瞰する姿勢は非常に重要なことと考えており、これからも大切にしていきたいと思います。

みんなの銀行とゼロバンク・デザインファクトリーの内製化に向けて

島川 この内製化を目指すにあたり、我々システムデザイングループが取り組むべきことは何だと考えますか?

中島 業務要件定義、システム要件定義工程では我々システムデザイングループも携わっていますが、我々がビジネスとシステムを包含的に把握し、みんなの銀行のボランチ的役割として、社内外のプロジェクト関係部署等のステークホルダーを牽引できるようになれば、内製化は可能と信じています。

鶴田 私も中島さんの考えに同感です。マイクロサービスアーキテクチャや業務仕様面の理解を更に進め、今後は新しいサービスを作りたいですね。システムデザイングループが主体となって、関係者とのつながりを作っていくという動きができれば、内製化は可能と思っています。

司城 お二人とも頼もしいですね。みんなの銀行には、何事も主体的に動くことを推奨する文化があるので是非是非よろしくお願いします!

“Take the Lead” 自発性・自律性
思い立ったら、やってみよう。

島川 皆さん今日はありがとうございました。今後ともメンバー一丸となって頑張っていきましょう!!

(執筆者: みんなの銀行)

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