「虎に翼」とはどんな意味?その由来や類義語は?

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「虎に翼」とはどんな意味?その由来や類義語は?

強い力を持つものにさらなる力が加わることを「虎に翼」と表現することがあります。
勢いがある者に勢いが増すことも言うこともあります。
「強さ×強さ」を指す言葉ということになります。

ここでは、この「虎に翼」という言葉についてその意味や由来、類義語について見ていきましょう。

「虎に翼」とは

 

まずは「虎に翼」という言葉について見ていきましょう。

「虎に翼」の意味

「虎に翼」は強い者にさらに強い力が加わることを例えた言葉です。
勢いに乗っている者がさらに勢いを増すことの表現としても使用されます。

野生動物の中でも屈指の強さを誇る虎に空を舞う翼まで生えたら大変なことになります。
ただでさえ強いのに手のつけられない強さとなるでしょう。

ちなみに、これらは「虎に羽」や「虎に角」と表現されることもあります。
どちらも、強い者がさらに強くなることの表現となります。

「虎に翼」の由来

 

では「虎に翼」という言葉はどのようにして生まれたのでしょうか。
ここからは「虎に翼」の由来について見ていきましょう。

古代中国の思想書「韓非子」の一節から

「虎に翼」の出典は、古代中国の思想書「韓非子」にあります。
その一節に「虎の為に翼をつくることなかれ」とあり、これが「虎に翼」の起源とされています。

ネガティブな意味合いで書かれていた

現代の「虎に翼」はネガティブな用いられ方をする言葉ではありません。
しかし、韓非子の中では、虎に翼を与えるなと書かれています。

続いて、虎に翼があれば、村を襲い、人を食らうだろうとまで言っています。

実はこの言葉、もともとは愚か者に権力を与えたら「虎に翼」を与えるようなものだと諌めるために用いられていた言葉なのです。

そのため、ネガティブな書かれ方をしていたわけですね。

「虎に翼」の類義語

 

最後に「虎に翼」の類義語を見ていきましょう。
類義語としては、「鬼に金棒」「弁慶に薙刀」「駆け馬に鞭」などがあげられます。

鬼に金棒

「鬼に金棒」とは、ただでさえ強い者に一層の強さが加わることを例えた言葉です。
別の表現としては「鬼に鉄杖」などと言うこともあります。

どちらも強い鬼にさらに強力な武器を持たせるところから来ています。

弁慶に薙刀

「弁慶に薙刀」とは、強力な者が一層強くなることの例えです。

ただでさえ強い者が得意するものを手に入れ、さらに強力になることの表現です。

弁慶は、平安時代末期に活躍した源義経の家臣の1人で、怪力無双の人物として知られています。
この弁慶は薙刀を得意とし、薙刀を手にすれば敵う者などいなかったとされます。

「弁慶に薙刀」は、この弁慶の強さから来た言葉となります。

駆け馬に鞭

「駆け馬に鞭」とは、勢いのある者がさらに勢いを増すことを意味します。
走っている馬は、は非常にスピードが出ており人の足では到底追いつけません。
その状態の馬に鞭を打つと、さらに加速していきます。

その様子から生まれたのが「駆け馬に鞭」となります。

まとめ

「虎に翼」は強い者がさらに強くなることを意味します。
また、勢いがある人物にさら勢いを増すことを言うこともあります。

その出典は、韓非子という書物にあるのですが、その中では愚かなものに権力を与えると危険であると言うことを例えるために「虎に翼」という言葉が用いられており、虎に翼を与えてはいけないという内容となっています。

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