オートロックでも置き配を。ヤマト運輸、複数のデジタルキーを一括管理するシステム開発
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ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)は、複数のデジタルキーを一括管理できる「マルチデジタルキープラットフォーム」を開発。デジタルキーを提供する6社と連携契約を締結し、3月28日(月)より順次運用を開始します。
なお、まずは練馬区・豊島区・板橋区の一部オートロック付きマンションからスタートし、順次エリアを拡大するとのことです。
複数のデジタルキーでオートロックを解除
「マルチデジタルキープラットフォーム」では、複数の異なるデジタルキーをひとつのシステム上で管理可能。
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配送員がオートロック解錠専用アプリで荷物のバーコードをスキャンすると解錠の正当性(配送ステータス・配送員情報など)が確認される仕組み。正当性が認められると、アプリ内のオートロック解錠ボタンが有効になり、オートロックを解錠して玄関先などに届けることができるというわけです(解錠ボタンは1回の配達で1回のみ有効)。
6社と連携、今年度内に運用開始
同システムは、株式会社ライナフ(以下、ライナフ)・株式会社ビットキー(以下、ビットキー)・Connected Design株式会社・株式会社PacPort・株式会社MIWA Akerun Technologies・株式会社ファミリーネット・ジャパンの6社との連携が決まっています。なお、対象となる荷物はヤマト運輸の配送パートナーである「EAZY CREW」が配達するものです。
3月28日(月)から連携を開始するのがライナフの置き配サービス「置き配 with Linough」。既存エントランスに設置するだけでスマートフォンや遠隔地からの開錠が可能になる「NinjaEntrance」を導入している物件で運用されるようです。
5月1日(日)から連携を開始するのはビットキー。スマートロック「bitlock GATE」およびbitkey platformと連携するパートナー企業製品を導入している物件にて運用を開始します。また、8月からはパナソニック株式会社のインターホンデバイスと連動した運用も開始するようです。
そのほかの企業も、22年度内にそれぞれ運用開始を予定しています。
置き配需要拡大に伴う課題解決へ
近年、配送荷物の増加や非接触ニーズの高まりを受け、置き配の需要が伸びているようです。しかし、オートロック付きマンションで受取人が不在の場合、オートロックを解錠できないため置き配ができません。加えて、宅配ボックスのない場合は再配達が必要になり、受取人・ドライバー双方の負担やCO2排出量増加などが課題となります。
現在は、デジタルキーによってオートロックを解除する仕組みの検証が進められていますが、デジタルキーごとにオペレーションが異なるため、ドライバーにとっては負担が大きかったようです。
そこで、複数のデジタルキーを同一のオペレーションで同時に管理できる「マルチデジタルキープラットフォーム」を開発。受け取り利便性向上とドライバーの業務負荷軽減を目指します。
ちなみに今後は、自動車のトランクへの置き配などを検討するほか、オートロック付きマンションに限らず他業界への展開も検討していくようです。
ヤマト運輸株式会社
PR TIMES(1)(2)
「NinjaEntrance」
(文・Higuchi)
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ウェブサイト: https://techable.jp/
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