セコムとDeNA、集英社オフィスで「AIルフィ」が受付業務を行う実証実験を実施
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セコム株式会社(以下、セコム)と株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、株式会社集英社および東映アニメーション株式会社協力のもと、「バーチャル警備システム」を活用した実証実験を実施しています。
今回は、漫画・アニメ『ONE PIECE』の主人公ルフィが“AIルフィ”として受付業務を担当。3月24日(木)~4月15日(金)で集英社のオフィスにて実施中です。なお、同実験の一般公開はなく、今夏に一般向けの実証実験を行うとのこと。
音声合成・人物検出・音声認識などで“AIルフィ”誕生
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音声合成のほか、人物検出・音声認識・対話ロジックにおいてもAIを活用し、来訪者が近づいたり話しかけたりするとルフィらしい動きをつけて自動応答します。また、運用のなかで会話バリエーションを増やし、応対品質を向上させられるようです。
同実験を通じ、キャラクターAIの価値検証やシステムにおける課題抽出を行い、システム開発や事業化を検討していくといいます。
セコムの「バーチャル警備システム」で実現
“AIルフィ”を実現したのは、セコムが1月13日(木)に販売を開始した「バーチャル警備システム」。ディスプレイ一体型ミラー上に3Dモデルのキャラクター「バーチャル警備員」を表示し、常駐警備サービスを提供するセキュリティシステムです。
基本的には、男性「衛(まもる)」・女性「愛(あい)」の2キャラクターがバーチャル警備員として登場。内部にカメラやモーションセンサーなどを搭載し、目配せなどにより存在感を発揮しつつ、近づいた人への声かけや急病人の検知などを行います。
また、クラウド制御により、どこからでもモニタリングや設定操作が可能。バーチャル警備員からの映像・音声を防災センターなどからリアルタイムで確認し、必要に応じて遠隔通話で対応したり、現場に駆けつけたりできるようです。なお、監視卓から最大3台の「バーチャル警備員」を管理できます。
この「バーチャル警備システム」におけるクラウドシステムの共同開発、AIを活用した音声合成エンジン・キャラクター提供を行っているのがDeNAです。
協働プロジェクトブランド「SECOM DESIGN FACTORY」
この実験は、2019年12月に始まったセコムの協働プロジェクトブランド「SECOM DESIGN FACTORY」発の取り組み。「SECOM DESIGN FACTORY」が目指すのは、挑戦的・実験的な協働を通じた新たな価値創造です。
これまで、znug designの根津孝太氏および株式会社ロフトワークとの協働でセキュリティロボット「cocobo」を開発。カメラ映像をリアルタイムでAI解析し、障害物などを自動で検知する巡回警備、ゴミ箱の点検・扉の施錠確認など目的に応じたアームを装着して行う点検業務などを担います。
また、iPhoneとApple Watch向けのアプリ「SECOM カンタービレ」も開発。Apple Watchアプリでは、外出や帰宅などの適切なタイミングでセキュリティの操作・確認ができます。iPhoneアプリでは、セキュリティ操作のほかユーザーの消費カロリー・歩数・睡眠時間・血液中の酸素レベルといったヘルスケアデータを可視化することも可能です。
(文・Higuchi)
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