ディオールの夢に新たな形を与える 「30モンテーニュ」




「モンテーニュ通り30番地でなければならなかったのです。どうしてもここに落ち着くつもりで、ここ以外の場所は考えられませんでした」「私の望みは自分の名前のメゾンを創設することでした。新しさに溢れたメゾンを」クリスチャン・ディオール


ディオールより、アイコニックな夢の王国「30モンテーニュ」が、2年以上におよぶ改修を終え、2022年3月6日にリニューアルオープン。


1946年にクリスチャン・ディオールを虜にした伝説的な「邸宅」は、75年にわたってメゾンのコレクションが輝きを放つのを見守り、パリのエレガンスとフランスのオートクチュールを象徴する存在となった。革命的な「ニュールック」の歴史的な地は変貌を遂げ、今や、世界にも類のない特別な場へと変身。あらゆる可能性に彩られた、面積1万平方メートルを超えるスペースがその姿を現す。ムッシュ ディオールの言葉を借りると、ここはまさに見事な「驚くべき隠れ家」なのだ。
美のプリズムと意外性を駆使したこの刷新によって、ディオールの多面的な世界観はプレタポルテからフレグランス、レザーグッズ、ジュエリー、アート、オートクチュールすべてにわたり、メゾンの伝統遺産と情熱的なインスピレーションを (再)発見することができる。建築家ピーター・マリノ*が指揮を執って実現した、新古典様式と現代的な純粋さが融合した建築の傑作は、サヴォワ―ルフェール、「アール ドゥ ヴィーヴル」(暮らしの美学)、美食、文化の多様性をたたえるもの。
モダンで多面的なこの建物はショップのウィンドウに至るまで大胆、卓越、高度な技術が見事に調和し、以下のスペースがそろう。


〇まばゆいブティック。ディオールの基本――「トワル ドゥ ジュイ」や「カナージュ」――を散りばめ、アート作品や、ここだけのクリエイションを含むその他のサプライズに彩られた空間
〇メイクアップ・スキンケア、フレグランス、ウェルビーイング専用のアルコーブ
〇ラ ギャラリーディオール。クリスチャン・ディオールの最初の仕事であるギャラリー経営に敬意を表したもの。ナタリー・クリニエールによるストーリー性のある舞台装飾の中で、クチュールからフレグランスまでメゾンの貴重なアーカイヴを披露
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〇オートクチュールのアトリエ 、およびモンテーニュ通り30番地では初めてとなる、ディオールの卓越を反映するハイジュエリーのアトリエ
〇レストラン「ムッシュ ディオール」と「ラ パティスリー ディオール」どちらもフランス人シェフ、ジャン・アンベールの独創性あふれる味を提供
〇3つの庭園。景観デザイナーのピーター・ヴィルツが建築家のピーター・マリノと共同で造園
〇ラ スイート ディオール。フランスらしいおもてなしを存分に体験できるスイートルームは、30モンテーニュを完璧にする要として、忘れがたい滞在を約束


























ギー・リモーヌ、ジェニファー・スタインカンプ、ヨハン・クレテン、ポール・コックセッジ、イザ・ゲンツケン、東信、ジョエル・アン ドリアノメアリソアなどの、ときには新しく、また常にユニークな作品の展示を通し、各スペースでは昔からメゾンに満ちている独創性だけでなく、クリスチャン・ディオールを特徴づけるアートへの愛が表現。スペースには、クチュリエであり調香師でもあったムッシュ ディオールの先見性が満ちている。クリスチャン・ディオールは、1947年から1957年までのわずか10年で女性らしさの形を改め、絶え間ないクリエイティブの進化のなかで揺るぎない影響力のある帝国を築いた。

歴史が刻まれた建物の壮麗な大階段や、当初の状態にさりげなく修復されたアイコニックなキャビンがまとう新しい魅力的なオーラは、タイムレスな体験を約束し、訪れる人々を「他のどこでも」味わうことのできない、嬉しい驚きに満ちた今までにない旅に誘う。


また、「30モンテーニュ」の改装と同時に、75年にわたりメゾンのコレクションを生み出してきたモンテーニュ通り30番地に、特別な展示スペース、「ラ ギャラリー ディオール」が誕生し、クチュリエでありパフューマーでもあったクリスチャン・ディオールと、イヴ・サン=ローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリといった、その6人の後継者たちの先見性にあふれるクリエイションが展示されている。
「ラ ギャラリー ディオール」には、ミニチュアドレス452点、3Dプリンターで製作された1422点のピースを含む1874点の作品が展示されており、特に3Dプリントを使用した製作には、10万時間が費やされている。






© Kristen Pelou


*建築家ピーター・マリノはブティック、ラ スイート ディオール、オートクチュール サロン、レストラン「ムッシュ ディオール」、 ラ パティスリー ディオール、および庭園(ペーター・ヴィルツと共同)のデザインを手がけた。
**アトリエに隣接して、ディオールのサヴォワールフェールの秘密を守るオートクチュール サロンがある。サロンは忠実に修復されており、一般には非公開。


【お問合せ先】
クリスチャン ディオール
TEL:0120-02-1947
www.dior.com

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