防災食品は何日分用意する?栄養面から備蓄したほうがいいものを紹介

防災食品は何日分用意する?栄養面から備蓄したほうがいいものを紹介

災害に備えていざ防災食品を用意しようとすると、何をどのくらい準備したら良いか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。ここでは防災食品を用意する日数や栄養面を考えたおすすめなストック食品を紹介します。

防災食品は何日分用意するのがいいのか

防災食品はどのくらい用意する?

防災食品は1人あたり3日分用意すると良いと言われています。そのため、家族が多ければ、備蓄する防災食品のストックも量が多くなりますね。その理由は、災害時が発生してから電気・水道・ガス・交通・通信などのライフラインの復旧や救護までにだいたい3日くらいかかると言われているからです。それまでに飢えをしのいだり、生命を維持するための食料や水は必要不可欠です。

例えば、1人で3日分でしたら、飲料水は9L、ご飯は4~5食分、レトルト食品は6~8食分、カンパン1~2缶、缶詰は2~3缶は用意しておきたい量になります。ですが、この量を家族分用意する場合は沢山の量を備蓄しなければなりませんし、それを保存しておくスペースなどの確保も重要ですね。

 

ライフラインが止まっても食べられるものは?

火を使わないですぐに食べられる缶詰やカンパンは便利ですね。しかし、飲料水にも制限があるため、ボソボソして飲み込みにくかったり、塩分量が高く喉が渇きやすいものばかりに偏るのは避けましょう。一方、レトルトのお粥は冷たいままでもそのまま美味しく食べられるのでおすすめです。また、水分も含まれているので、必要以上の水分を使うことも少なくなるでしょう。

例えば、レトルト食品でもミネストローネや牛丼などのメニューは冷めると上澄に脂が浮いてしまうことが多く、冷たいままでは食べにくいメニューてあると言えます。そのため、冷めても食べられるシンプルなお粥がどのような時でも活用しやすいと言えます。

 

栄養観点から備蓄したほうがいいものを紹介

災害時の栄養問題とは?

従来の防災食品では、素早くカロリー摂取ができたり、腹持ちが良い食品などが重視される傾向にありましたが、最近では少しずつ変わってきているようです。

というのも、災害時では、二次被害である健康問題が増えていているからです。とくに栄養不足については、ビタミンやミネラル、食物繊維などが挙げられます。そのため、防災食品で必要なエネルギーをとりながら、それらの栄養素をいかに意識できるかが重要なポイントになるのです。

ビタミンやミネラルは微量であっても、身体の機能維持をサポートしてくれる働きがあります。また、食物繊維には腸内環境や血糖コントロールにも関わっています。たんぱく質には筋肉量を維持したり精神安定にも関わっています。このように、栄養素は偏りなく摂ることが身体や心の健康にも繋がるのです。

 

必要な栄養素を摂るには?

栄養素のバランスを整えるためには、主食・主菜・副菜を上手に揃えることが大切になります。その中で主食になるものはご飯やパンなどのエネルギー源、主菜には肉や魚などのたんぱく質源、副菜には野菜や海藻などのビタミン、ミネラル、食物繊維が補給できることがおすすめです。

 

炭水化物の補給に必要な食品

炭水化物は活動力の源になります。疲労感や力不足を感じるときにはエネルギー不足の可能性がありますので、パックご飯、レトルト粥、カップ麺などの炭水化物を補給しましょう。

 

たんぱく質の補給に必要な食品

思考力が低下したり、筋肉量が落ちてきたりする場合にはたんぱく質を積極的に摂るようにしましょう。動物性たんぱく質の魚類ではツナやさばなどの缶詰、肉類ではやきとり、コンビーフなどの缶詰を摂るのもよいでしょう。植物性たんぱく質ではひよこ豆やミックスビーンズなどの豆類の缶詰などもおすすめです。

 

ビタミン、ミネラル補給に必要な食品

風邪を引きやすかったり、体調の変化を感じたりする場合にはビタミンやミネラルを補給しましょう。ビタミンの補給では、コーン缶や桃やみかんなどの缶詰なども選ぶのもよいでしょう。ミネラルの補給ではひじきやわかめなどの乾燥品やドライフルーツなどもストックに便利ですよ。

 

食物繊維におすすめな種類

便秘や下痢などの腸内環境が好ましくない場合は食物繊維を補ってあげましょう。乾燥食品は食物繊維量も多くなります。なかでも切り干し大根やドライいちじくなどは食物繊維が多いので上手に摂り入れてみましょう。

 

賞味期限が近づいた防災食品のアレンジレシピ

カンパンのチーズケーキ

カンパンをめん棒などで叩いてから細かくするとクッキー生地に代用できますよ。作り方は、カンパンを砕いたものを型に入れます。その上にミキサーで撹拌したクリームチーズ、卵、生クリーム、薄力粉などの液体を注ぎ、170℃のオーブンで40〜45分焼いたら完成です。

 

アルファ米の肉巻きおにぎり

アルファ米は白米に比べてもっちりした食感になりますので、肉巻きおにぎりにするとおこわのような食感になりますよ。作り方は、アルファ米を食べられるように準備し、豚バラ肉を巻いてからフライパンで焼き、醤油やみりんなどで甘辛く味つけしたら完成です。

 

おわりに

防災食品は必要な日数準備しておくと安心です。また、栄養素が不足しないようにバランスも考えたメニュー内容にしておくと健康面でもおすすめ。賞味期限が近くなったら家庭で上手く活用して食べてみましょう。

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