【関東近郊の旅】動物との距離が近い!伊豆アニマルキングダムへ
猫をめで続けていたらいつのまにか漫画家に、そしてびゅうたびライターになっていたTaco(たこ)です。
猫と旅に加えて、単細胞から多細胞まで動物全般大好きな私は、動物と海を堪能する1泊2日の旅へ行ってまいりました。東京を出発し、目指すは伊豆稲取です。
東京駅
特急「踊り子」で心も踊る
JR東京駅から特急「踊り子」で向かうは伊豆稲取駅。
列車に乗ってしばらくすると、遠くにちらちらと現れる海に気持ちは盛り上がっていき、やがて海岸沿いを走り始めた頃には、私の頭からは東京のことはすっかり消えていました。
約2時間半で伊豆稲取駅に到着。
まずはホームから海の景色を堪能し、いざ駅の外へ。
駅前には、江戸城の築城石として使用された石が展示されていました。東伊豆から船で運ばれたとされる大きな石。これを重機も使わず動かしていたかと思うと、当時の人々の底力と不屈の精神に驚かされます。
伊豆アニマルキングダム
ウォーキングサファリで大興奮
駅前からタクシーに乗り、10分ほどで「伊豆アニマルキングダム」に到着。ここは動物園・遊園地・スポーツ施設などが集まった複合施設です。建物の出入り口には消毒液が置かれるなど、感染症対策もきちんとされています。
まずは、アニマルゾーン内にある「ウォーキングサファリ」へ。動物たちが暮らすエリアを歩きながら、観察やエサやりができる人気ゾーンです。
足どり軽く動物たちの世界へ足を踏み入れた私は、広い敷地内で動物たちがお互いのテリトリーを守りながら暮らしている姿を眺めてはシャッターを切りまくり、興奮を隠せず大忙し。動物たちから見たら、私の姿は滑稽に見えたことでしょう。
途中、アフリカワシミミズクが大きな目で挨拶してくれました。こちらもカメラのレンズ越しに挨拶を返すと、レンズが大きな目に見えたのか、ちょっと威嚇されてしまいました。ごめん!
アフリカワシミミズクと別れてしばらく歩くと、キリンのエサがあったので購入。私がエサを持っていくと、さすがはキリンです。顔が柵を越えてやってきます。遠目で見ると優しそうなキリンですが、間近で見るキリンは迫力満点。
先ほどのダチョウもですが、山盛りまつげのかわいらしさにはほれぼれしてしまいます。
しばしウォーキングサファリで撮った写真をお楽しみください。
伊豆アニマルキングダム
ふれあい広場は安定の癒やしの場
次に向かったのはアニマルゾーン内の「わくわくふれあい広場」。感染症予防のため小動物との触れ合いはできませんでしたが、アルマジロやアリクイなどの動物を柵の外から眺めることができます。
カピバラやリクガメ、アリクイなどが同じエリアで放し飼いになっていて、午後の日差しを浴びながらのんびりと眠っていました。
近づいても起きないカピバラを見ていると、穏やかな気持ちになりました。
伊豆アニマルキングダム
人気者「ホワイトタイガー」と触れ合う
次はホワイトタイガーに会いにいきました。2020年に3頭のホワイトタイガーが生まれて、あっという間に伊豆アニマルキングダムの人気者になっています。赤ちゃんのころは猫のようにかわいい虎ですが、大人になると身震いするほどの迫力です。
展示された成長の記録。赤ちゃんのころは猫みたい。
エサやり体験ができるとのことで、500円玉を握りしめて列に並びました。エサのお肉は北海道産だとか。うらやましい!
肉が刺さった棒を握りしめて柵の向こうで待ち構えているホワイトタイガーへ近づき、肉を差し出しました。
遠目で見ているときは猫のようなしぐさがかわいいと思っていたのですが、間近で見ると圧倒的存在感に畏敬の念が生まれました。筋肉質で迫力ある体つき、大きな牙と鋭い目……。でも、柵からもりっと飛び出した肉球を見ると、なんだかホッとします。
ホワイトタイガーは白虎とも呼ばれ、とても縁起の良い動物とされています。良い事があるかも?
アニマルゾーンを後にした私は、最後に展望台で海を眺めながらひと休み。今日は快晴。気持ちも晴れ晴れでした。
※編集部注:感染症拡大防止のため、営業時間の変更や、エサやりなどの体験イベントは中止となる可能性があります。詳しくはホームページなどでご確認ください
稲取東海ホテル湯苑
海側のホテル「稲取東海ホテル湯苑」へ
伊豆アニマルキングダムを出て東海バスに乗り10分ほどで、伊豆稲取駅まで戻ります。今晩宿泊する「稲取東海ホテル湯苑」へは、伊豆稲取駅から送迎バス(事前予約制)に乗りこんで5分少々で到着です。
検温と手指消毒、チェックインを済ませてウェルカムドリンクとミニデザートをいただき、部屋へと向かいました。
部屋に入ると、心地よい波の音が聞こえてきました。
それもそのはず。ホテルは全室オーシャンビュー。私が泊まった部屋にはテラスに露天風呂もありました。波の音しか聞こえない空間で雑念が払われ、「ああ、今リフレッシュしている」と思ったとたん、おなかが鳴りました。
稲取東海ホテル湯苑
金目鯛の煮付けにメロメロ
夕食は地物の魚介をふんだんにとりいれた料理。新鮮なお刺身、カサゴの天ぷら、伊勢海老などが、どんどんやってきます。
そして伊豆といえば、何といってもメインの金目鯛の煮付け。「タレをご飯にかけるのがおすすめです」と教えていただき、心の中で「ですよね!」と叫びました。興奮しながら煮付けの身をほぐして、目の前で炊かれたご飯の上にのせ、タレをかけました。もうこの言葉以外浮かびません。「うまい!」
「おなかが満たされたら、次はお風呂でしょ!」ということで、まずは客室露天風呂を堪能。静かな波の音を聞きながらのお風呂は、これ以上の贅沢は無いと思えるほど。いつでも好きな時に入浴できるのも嬉しい。
その後はもちろん大浴場へ。同じ宿に泊まっているお客さんたちと、同じお風呂で同じ風景を眺めるのも、旅の楽しみのひとつです。
部屋へ戻ると、やっぱり波の音が迎えてくれました。行きつ戻りつ、ゆりかごのような音に誘われて、私は夢の中へと旅立ちました。
サンライズテラス
日の出は稲取池尻海岸の展望テラスから
翌朝、波の音で目が覚めました。時計を見ると5時。外はまだ明けていませんでした。
部屋からの眺めも美しいですが、せっかくなのでホテルから徒歩2分ほどにあるサンライズテラス(稲取池尻海岸「展望テラス」)へ行ってみることに。すでに数人が集まっていました。朝日を一緒に待つ、ひとときの仲間です。
しばらく波を眺めて過ごしていると、雲の奥の空が赤に色づき始め、光が波に揺られながら差し込んできます。「今日」の始まりです。
日の光を浴びていると、清掃中の方が声をかけてくれました。どうやら今日の日の出はここ1ヶ月の間で1番きれいだったとか。「ラッキーだね!」と言われて、こちらもいい気分。
ホテルに戻ろうと歩いていると黒猫に遭遇し、慌ててシャッターを切りました。ああ、朝から縁起がいい。
サンライズテラスではみんなと自然を共有し、部屋からはひとりで自然を堪能する。とても贅沢な宿泊でした。
網元料理徳造丸 本店 伊豆稲取漁港
伊勢海老漁まっさかり! 新鮮な身を丼でいただく
チェックアウト後、再び送迎バスで伊豆稲取駅へ。
駅からてくてくと海へ向かって散策開始。そうこうしているうちにおなかが空いてきたので、港近くの「網元料理徳造丸 本店 伊豆稲取漁港」へ入りました。
伊豆の伊勢海老漁解禁に合わせて、お店では「伊勢海老まつり(期間限定/2021年は9月から11月末まで)」が開催されていました。おすすめの「伊勢海老豊漁海鮮丼」を注文。
獲れたてを瞬間冷凍することで鮮度を保った伊勢海老の刺身がぷりっと甘く、美味でした。伊勢海老の頭は目の前で味噌汁にしてくれるので、1匹まるごと余すことなく堪能できます。
伊勢海老を堪能し、伊豆稲取駅へ戻ってきました。いよいよ帰りの時間です。
特急「踊り子」を待っていると、東京から特急「サフィール踊り子」がやってきました。「今度は君に乗るからね」と軽く挨拶。やがて特急「踊り子」がやってくると、私は(坊主だけど)後ろ髪を引かれながら乗り込みました。
かわいい動物と美味しい魚介と美しい自然満載の「踊り子」旅。心も身体もリフレッシュしたのでした。
東京駅
掲載情報は2021年12月21日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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