コンビニ業界に初導入!無人陳列ロボットは活躍するか

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コンビニ業界に初導入!無人陳列ロボットは活躍するか

コンビニ業界に初導入!無人陳列ロボットは活躍するか

2020年夏頃から、一部コンビニで商品を自動で陳列できるロボットの導入が始まりました。

無人で買い物ができるコンビニの営業もごく一部ですが始まっています。

最新機は経済産業省に入っているファミリーマート内にあります。

自動で在庫を管理し、補充する最新機ロボットの導入は日本初です。

本記事では、コンビニの無人陳列ロボットについて詳しく解説します。

無人陳列ロボットとは?

最新機の無人陳列ロボットは、飲料水の在庫を管理して補充します。

導入の背景として、飲料水の補充はコンビニ業務の2割~3割を占めると言われており、人手が不足しがちなコンビニ業界での活躍に期待が寄せられています。

実際、既存の無人陳列ロボットも昨年より導入され、従業員の負担を減らしています。

具体的には、既存モデルはインターネットを通じてどこからでもスタッフが操作して補充が可能です。

陳列ロボットの種類

主な無人陳列ロボットにおける2種類の違いについて解説します。

自動補充タイプ

経済産業省内のファミリーマートに初導入された最新機は飲料水を補充することが主な仕事です。

飲料水が置いてある冷蔵庫内は5度程度の室温は人間が長時間いると大きな負担がかかります。

今回、無人陳列ロボットが導入されたことで、コンビニ従業員にとっては大きな負担軽減につながるでしょう。

具体的には、季節や時間帯によって変わる商品の販売状況を把握し、1日約1,000本の飲料水の補充を行います。

遠隔操作タイプ

遠隔操作のモデルは、人間が直接その場にいなくてもVRで店舗内を確認し、遠隔操作で補充を行います。

商品によっての力加減が可能で、アームを付け替える必要はありません。

パンや薄いフィルムの商品にも対応可能で、力加減はロボットが自動で行います。

具体的には「この商品の力加減はこの程度」と制御してくれるため、操縦者の負担は少なく済みます。

また、人と同じ領域での操作が可能なため、スタッフや客がいても操作に影響はありません。

さらに、高い通信性があるため、操作の遅延はほぼ感じません。

食品スーパーの導入も検討されており、故障した際の体制も整っています。

モーターやギアの故障はインターネットを通じて随時把握してるため、故障する前に業者が対応します。

導入されているコンビニ

現在導入されている店舗はファミリーマートとローソンです。

店舗により導入されているロボットが違い、自動陳列タイプの補充ロボットが導入されている店舗はまだ経済産業省内のコンビニのみです。

しかし、少しずつ無人陳列ロボットの導入は増えており、開発企業は人より費用と教育時間のかからない適正価格を将来的には目指しているといいます。

つまり、なるべく店舗オーナーの負担が軽減する工夫を考えた試みだということが分かります。

現在は導入店舗を増やし、いずれは国内外のコンビニやスーパーで活躍できるようにロボットのさらなる進化が期待できるでしょう。

無人陳列ロボットは人手不足解消に役立つか

最新機はバックヤードに置けるほどのコンパクトさで、狭い所でも作業が可能です。

ロボットは24時間稼働ができ、従業員のサポートとしても非常に有効です。

コンビニは人手不足の店舗が多く、補充以外にもさまざまな業務があります。

例として、公共料金の支払いや配達物の受付、店内清掃や商品の入れ替えといった作業です。

補充を担ってくれる無人陳列ロボットは従業員の負担を減らし、レジでの業務に専念できる面もあります。

無人陳列ロボットのメリット

無人陳列ロボットのメリットとして大きな背景は、感染症対策です。

新しい生活様式が求められる現在、ロボットが稼働することで、人から人への感染のリスクを減らすことができます。

もちろん、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザや風邪といった感染症にも有効です。

さらに、人を使う代わりにロボットの使用を基本にしており、ロボットを使うことで求人広告や従業員の教育時間をカットできます。

今後、既存モデルの開発企業は初期導入費用をかけない方針で、ロボットが稼働した分だけ、人間より低いコストでの提供を行う従量課金制や月額制をとるとのことです。

無人陳列ロボットのデメリット

無人陳列ロボットのデメリットとして、動作が遅いといった点があります。

人と同じようにはいかないため、少しゆっくりとした陳列です。

学習能力も今後の課題と言われており、店舗によって求められる商品が違います。

店舗ごとに沿った陳列が求められます。導入してから適応した陳列作業についての学習速度は明かされていません。

また、現状ではまだまだ人手が必要です。最新機は飲料水特化型なので問題は感じられません。陳列の際に賞味期限が近いものを前に出す作業はロボットより人の方が時間短縮できます。

無人コンビニの運用

無人コンビニは都内を対象に数店舗展開しています。

駅にあるコンビニといった小規模な店舗では、無人でも機能すると考えられており、ロボット導入をきっかけに、地方の駅にもコンビニ展開が期待されています。

また、会計をロボットが行う完全無人コンビニもあります。レジに商品を載せるとカメラが自動的に商品を判別し、合計金額を算出します。

さらに、多くの無人店舗の会計はキャッシュレス決済のみですが、支払いに使う決済は店舗によって異なるため、確認が必要です。

今後の無人陳列ロボットの展望

経済産業省は人手不足が目立つ分野を対象にロボットフレンドリーを目指しています。

ロボット導入により、人手不足の解消に期待です。

現状はロボットの導入店舗も少なく、コンビニの完全無人化はまだまだ先の見通しです。

しかし、今後コンビニ各社がロボット導入を前向きに検討しているとのことです。

ロボットに対する課題が残る反面、人の負担を減らすことができる小売店へのロボット導入に期待が寄せられます。

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