カメラが“悪霊”の秘密を解き明かす―― ハンガリー発のホラー映画『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』日本上陸[ホラー通信]

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ホラー映画ながら、2022年アカデミー賞の国際⻑編映画部門ハンガリー代表作に選出された『POST MORTEM(原題)』が、『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』の邦題で日本上陸。2022年1月7日から開催の映画祭「未体験ゾーンの映画たち 2022」にて、2月より公開される。

本作は、死者と遺族の最後の写真を撮影する“遺体写真家”が、恐るべき悪霊たちに対峙する物語。遺体写真家のトーマスは、⻑期にわたる戦争とスペイン風邪によって大量の犠牲者が出た村を訪れるが、そこは、死者が悪霊となって棲みつく呪われた村だった。トーマスは村に住む少女アナと協力しながら霊を写真に写す事でその秘密を明らかにしていく。怒れる悪霊たちが容赦なく襲いかかるなか、二人は真実を解き明かし、悪霊に打ち勝つことが出来るのだろうか。

本作で監督を務めたピーター・ベルゲンディは、子供の頃からホラー映画好きで、ハンガリーの歴史と密接に関わるホラー映画を作りたかったという。そこで、第一次世界大戦直後のスペイン風邪の大流行で犠牲となった“歴史的な痛みを伴う幽霊”が、本作のモチーフとなった。美術セットや小物にも、そんな時代背景を表現するこだわりのアンティークが使用されている。

また、主人公の職業にしている“遺体写真(ポストモーテムフォトグラフィー)”の撮影は、歴史上実際に行われていた経緯もあり、特にヴィクトリア朝時代には自然に庶⺠の間で行われていたのだそうだ。歴史的な背景と異色の設定を持つ、ユニークな今作に注目だ。

映画祭での上映となるため、上映日時をよくお確かめの上でお出かけを。

『ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス』
2022年2月4日(金)より、「未体験ゾーンの映画たち 2022」にて公開
監督:ピーター・ベルゲンディ
出演:ヴィクトル・クレム、 フルジナ・ハイス、 ガブリエラ・ハモリ、 ユディット・シェル
配給:プレシディオ

「未体験ゾーンの映画たち 2022」
【開催劇場・期間】
ヒューマントラストシネマ渋谷 2022年1月7日(金)~2月24日(木)予定
シネ・リーブル梅田 2022年2月より開催予定
https://ttcg.jp/movie/0816900.html[リンク]

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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