リターンにはバーチャル世界の看板広告も! VR空間に衛星データとAIでつくる「もう1つの世界」
株式会社スペースデータは、衛星データと3DCG技術を活用してバーチャル空間に「もう1つの世界」を自動生成するAIを開発しています。同社はこのプロジェクトに際し、クラウドファンディングを開始。
9月8日現在、終了まで37日を残していますが、目標金額の達成率300%超を記録中です。
一人称視点での3Dモデルを生成
同社が開発するAIは、人工衛星から取得できる地上の静止画像と標高データを機械学習し、地上の構造物を自動で検出・分類・構造化した上で、VR空間に地上の3Dモデルを自動生成します。また、3DCG技術によって石・鉄・植物・ガラスなどの細かな材質も自動的に再現されるとのことです。今回開発したAIアルゴリズムは、従来の3D地球儀が苦手とする人間視点(一人称視点)での3Dモデルを自動生成することを得意とし、近い距離でも景観が劣化しにくいため、VRやゲーム、映像制作といった三次元空間を人間の視点で動き回るような用途にも活用しやすいといいます。
またこのAIは、写真に写り込んだ看板や広告などを除いた3Dモデルを自動生成するため、肖像権や著作権に関する問題を気にせず利用することができるのもポイントでしょう。
バーチャル世界に看板を設置できる
同プロジェクトは現在、CAMPFIREにてクラウドファンディングを実施中。支援者に対し、金額に応じた4つのリターンを用意しています。
3,000円を支援すると、今後リリース予定のサービスサイトにおいて、スペシャルサンクスの開発協力者として名前と指定のリンク(SNSなど)が掲載されるようです。
その他は、AIが自動生成する世界のビルに指定の画像を看板広告として一定の確率で表示するというもの。30,000円ならバーチャル東京のビル入口に、150,000円なら東京都内のビルの屋上の巨大ビルボードに、300,000円なら日本全国の主要駅周辺のビルの側面や屋上に、と金額に応じてより目立つ場所に看板を設置することができます。3Dモデルがダウンロードされ、様々なサービスに使われるほどに露出が増えていくという仕組みです。
(文・Higuchi)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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