Xboxに感謝? 米国育ちの不法移民が大学進学を実現させたワケ
ある男性はマイクロソフト社に感謝の念を抱かずにはいられないだろう。人生の大半を期限切れビザで過ごしてきた、米国在住のホセ・ムニョスさんは、以前であれば叶わなかった夢、大学進学を実現させた。その立役者が人気ゲーム機のXboxだった。米国『JSOnline.com』が伝えている。
長年米国で暮らしていたとはいえ、正式な入国手続きを経ていなかったムニョスさん。8年前に高校を卒業して以来、強制退去にならないよう、ひっそりと生活していた。在留資格がなければ、大学や専門学校で単位を得たとしても、職を得ることが困難であるからだ。自宅でおとなしくテレビゲームにハマるのも自然な流れだった。
しかし、昨年の夏に転機が訪れた。バラク・オバマ大統領は、不法移民に対する新たな政策を発表し、米国育ちの不法移民の若者に門戸を開いた。一定の条件を満たせば、2年間の法的地位を認めるというものだ。ムニョスさんは2007年から米国で暮らし続けていることを証明する必要があった。
証明の決め手となったのは、ムニョスさんが持っていたXbox LIVEのアカウント。購入履歴や友人との交流といった情報は、彼が米国に居住していることを示すと認められたのだ。テレビゲームで暇を潰していたことは、結果として、彼がアメリカン・ドリームの一歩を踏み出す大きな決め手となった。ちなみに、彼の大学進学は無事に決まったとのこと。
画像: ムニョスさんのストーリーを伝える『JSOnline.com』のキャプチャー
http://www.jsonline.com/news/wisconsin/sheboygan-mans-video-game-history-helps-him-stay-in-us-4m9932n-199794331.html
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