日本テレビ・藤井貴彦アナ、27年続けている「5行日記」で培った”思いが伝わる言葉のつくり方”

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日本テレビ・藤井貴彦アナ、27年続けている「5行日記」で培った”思いが伝わる言葉のつくり方”

 「感染者数に一喜一憂しないでください。この数字は2週間前の結果です。私たちは2週間後の未来は変えることができます」

 これはニュース番組『news every.』(日本テレビ系)でメインキャスターを務める藤井貴彦アナウンサーが発信したメッセージ。新型コロナ感染症拡大の不安を煽ることなく、私たちと同じ目線に立って発せられた言葉は、SNSを中心に大きな反響を呼びました。

 視聴者の心をとらえる藤井アナウンサーの言葉の数々は、その場の機転や思いつきでパッと出るものではなく、日々のトレーニングの賜物。自身初となる著書『伝える準備』で、入社27年目を迎えた藤井アナウンサーがこれまで培ってきた「思いが伝わる言葉のつくり方」を明かしています。

 言葉は誤解を受けやすいからこそ、発する前に精査すること、すなわち「言葉の準備」がとても大切だという藤井アナウンサー。「言葉を選ぶためには、たくさんの言葉を引き出しに集めておくことが大切」(本書より)だといいます。そのために、1994年の入社以来、藤井アナウンサーが続けているのが「5行日記」です。

 1日分の小さな空間に記す5行は、自分を俯瞰で見ることができるドローンのような存在で、「振り返ると、この日々の積み重ねが言葉選びの土台になっている」といいます。

 それがよくわかるのが、2章「言葉の積み重ねが自分をつくる」です。この章では、藤井アナウンサーの言葉を支える日記の習慣と、そのメリットについて詳しく紹介されています。

 また、立場的に後輩にアドバイスや指導を求められることも多い藤井アナウンサーは、こんなときにも「書く」作業が役に立っているそうです。普段から後輩の仕事を観察し、本番中のわずかな合間に手元のノートに書き留め、すぐに後輩に伝えるのではなく「言葉を寝かせる」ようにするのだといいます。

 たとえば、後輩のニュースの読み方について「高音が続いて聞きづらい」という印象を持ったとします。それをそのまま後輩に伝えることはせず、1日寝かせてみると……。

「高音を効果的に使うために、低音を増やしてみよう」
「高音を出すのは疲れるから、自分にも優しい低音を使おう」
「実はあなたのストロングポイントは低音だ」

 上記のように、翌日には不思議と別の伝え方が浮かんでくるのだとか。そこには藤井アナウンサーの「同じ意味でもひと工夫することで伝わり方が大きく変わってきます。ネガティブな表現を使わず、後輩の背中を押してあげるように言葉を選ぶ」(本書より)という思いがあります。

 これまで何を書き留め、どのように言葉と向き合い自身の土台を作ってきたのか、藤井アナウンサーらしい人間味あふれる語り口で綴られた本書。きっとみなさんに良い変化や影響をもたらしてくれる一冊になることでしょう。

[文・鷺ノ宮やよい]

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