コーヒーカップの正しい置き方・持ち方は?おもてなしのマナー
コーヒーカップの取っ手の向きは、右に向けるか左に向けるか…ソーサーに砂糖やミルクを乗せるのに、決まりはあるのか?そんなちょっとしたマナーについて紹介します。基本のマナーは覚えておいて、損はありません。是非参考にしてください。
コーヒーカップってどんなもの?
コーヒーカップとティーカップって何が違うの?
コーヒーに向いているカップと紅茶に向いているカップは違います。コーヒーカップは厚手で、飲み口も広がっていなません。比較的縦長のカップが多く、冷めにくいように作られています。
ティーカップは薄手で、飲み口も広いものが多く、比較的背の低い作りになります。紅茶は高温で入れるので、冷めやすさと、紅茶の色や香を楽しめるよう作られています。
最近はコーヒーも香りを楽しむことが多くなり、あえてティーカップで提供するお店もあります。改まった席では、気にかけた方がよいかもしれませんが、専用カップではないからといって、マナー違反とまではなりません。
気になるようでしたら、兼用カップもあります。コーヒーカップとティーカップの中間で、コーヒー、紅茶どちらにでも使えます。これから揃えるなら、兼用カップを選んでおくとよいかもしれません。
ソーサーの使い方やマナー
コーヒーカップは受け皿である、ソーサーがセットになっています。カップとソーサーで1客です。立食やソファーなど、カップと距離があるときは、ソーサーを手に持って飲むのがマナーになります。テーブルなどで、カップとの距離が近いときはソーサーを持つ必要はありません。
お客様にコーヒーなどを出すとき、お茶菓子を添えることがあるとおもいます。そのときのお皿選びに悩んでしまう方は、「トリオ」で揃えてみてはいかがでしょうか。
トリオとは、カップとソーサーにケーキ皿がセットになっています。ケーキ皿がセットになっていると、統一感があり、簡単に華やかなテーブルコーディネートが演出できます。
コーヒーカップの取っ手の向き、正しいのは右、左?
コーヒーを出すときに、気になるのが取っ手の向きです。右にするのか左にするのか、どちらが正しいマナーなのでしょうか。
アメリカ式とイギリス式
コーヒーカップの取っ手の向きには、アメリカ式とイギリス式があります。取っ手がすぐに持てるように右にセットするのがアメリカ式。
取っ手を左にセットするのがイギリス式です。ミルクや砂糖を混ぜるときに邪魔にならず、左手をカップに添えながら混ぜるためです。飲むときは取っ手を右に回してから、いただきます。
日本では、取っ手の向きは右でも左でも問題ありません。飲む方に合わせて右にするか、左にするか決めるとよいでしょう。相手を思いやる心遣いが、マナーの基本です。
ブラックで飲む方には取っ手の向きは、右がよいでしょう。砂糖やミルクを使う方には、左向きにするとよいと思います。どちらかわからない場合は、右向きが無難かもしれません。最近はホテルなどでも、右向きで提供されることが多いようです。
砂糖やミルク、スプーンの並べ方は?
砂糖、ミルク、スプーンをソーサーの上に乗せる場合、スプーンはコーヒーカップの手前です。使いやすいように、スプーンの持ち手は、右側にセットします。
スティックシュガーの場合は、スプーンと並べて置きます。角砂糖や三角形に包装された砂糖の場合は、左側に。ミルクもポーションタイプなら、邪魔にならないよう、真ん中か左側にセットしましょう。
ただ、ソーサーの上に色々乗せてしまうと、スプーンが使いにくくなります。ブラックで飲む方にとっても、邪魔で飲みにくくなってしまうでしょう。
そんな時は、小さなお皿に砂糖とミルクを乗せて出すと、邪魔になりません。使い終わったものをソーサーに乗せなくてよいので、お客様にとって飲みやすくなります。シュガーポットやミルクポットを使うのもおすすめです。
コーヒーと一緒にお茶菓子を出す時のマナーは?
コーヒーだけを出す場合は、お客様の正面か右側に出します。お茶菓子を添える場合は、お客様の正面がお茶菓子で、右側がコーヒーです。個別包装のクッキーなどは、袋から出さずにそのままお皿に並べて問題ありません。カットされた三角のケーキは、左にとがった方を向けます。
お客様が手土産を持参してくださったときに、出すべきなのか、悩むことがありませんか?昔はお客様から頂いたものを出すのは、失礼とされていました。
しかし最近では、一緒に楽しみたいと思って、手土産を用意してくださる場合もあります。渡されるときに、「ご家族でお召し上がりください」と一言添えられた場合は、ありがたくちょうだいします。
判断できない場合は、感謝の気持ちを伝えつつ、「こちら、お出ししてよろしいでしょか」とたずねてもよいでしょう。「ご家族でどうぞ」と言われた場合は、それに従い、了承していただいたら、「おもたせで失礼ですが」と一言添えてお出しします。
自分で用意したものも一緒に出すか、量が多い場合はお土産として渡せば、こちらも準備をしていたと伝わります。マナーは相手の方への心遣いが大切です。臨機応変に対応しましょう。
おわりに
コーヒーカップの取っ手の向きなど小さなことですが、お客様をおもてなしするうえで大切な心遣いです。親しい関係の方でも、用意をしてお迎えすれば、楽しみにしていたと伝わります。
マナーは相手との関係でも、変化します。親しい人に、マナーを厳守していたら、堅苦しく距離を感じてしまいます。年上の方にフランクにしていては、失礼にあたります。臨機応変な対応を心がけましょう。
おすすめ記事
「Pacoma」はホームセンター系のフリーペーパーに出自を持つ、「暮らしの冒険」がテーマのライフスタイル系Webマガジン。ノウハウ記事からタレントの取材記事まで「暮らしを楽しむためのアイデア」をテーマに日々発信しています。
ウェブサイト: http://pacoma.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。