いつも使うからこそ清潔に!冷蔵庫のカビを除去する掃除方法

いつも使うからこそ清潔に!冷蔵庫のカビを除去する掃除方法

冷蔵庫にカビ生えると嫌な気分ですよね。特に小さな子どもがいると、保管している食品への影響や衛生面で心配です。そこで今回は、冷蔵庫にカビが発生する原因や掃除方法について紹介します。清潔な冷蔵庫を安心して使いましょう。

なぜ冷蔵庫にカビが発生するの?

冷蔵庫には、なぜカビが生えるのでしょうか?原因を4つに分けて紹介します。

 

冷蔵庫のカビの原因その1【温度や湿気】

冷蔵庫の中は低温なので、掃除が少なくても問題ないと思いがちですよね。しかし『文部科学省/カビ対策マニュアル基礎編』によると、カビが生存可能な温度は0~40度とされています。つまり、肉や野菜が凍らないように0度以上を保持している冷蔵庫内は、カビが発生して生存できる環境なのです。

 

もともと冷蔵庫内は湿度が低いものの、扉の開閉によって庫内の温度が上昇します。特に夏場は冷蔵庫の使用が頻繁なので、カビにとってさらに住みやすい場所となる可能性が高いといえます。

 

冷蔵庫のカビの原因その2【食品からこぼれた液体】

食品の取り出しや保管の際に、冷蔵庫内に中身がこぼれてしまう場合がありますよね。肉や魚の汁、野菜から出る水分、調味料から垂れた液体などは、カビが好む栄養素や水分を多く含みます。その場で掃除すれば問題ありませんが、放置してしまうとカビの繁殖率がグンと高くなってしまうのです。

 

冷蔵庫のカビの原因その3【食品についたカビ】

もともと食品に付着していたカビが、冷蔵庫内で繁殖する可能性も考えられます。特に野菜室は鮮度を保つために、湿度や気密性が高い設定です。そのうえ通常の庫内よりも2~3度高いので、カビが繁殖しやすい環境だといえますね。

また、野菜や果物に付着した土には『カビ胞子』が含まれている場合もあります。購入後はよく洗うか、早めに調理しましょう。

 

冷蔵庫のカビの原因その4【ドアパッキンの劣化】

ドアパッキンの劣化で冷蔵庫を密閉できなくなると、外部から空気が入りこんでカビが発生してしまいます。さらに空気の侵入によって発生した結露もカビを誘う原因のひとつです。

 

また、パッキンの劣化は庫内が冷えにくい状態なので、必要以上に稼働する冷蔵庫の電気代も心配ですね。

 

 

冷蔵庫のカビの掃除方法は?各箇所別に紹介

冷蔵庫に付着してしまうカビは、どのように落とせばよいのでしょうか?ここでは具体的な掃除方法を紹介します。

 

準備物品と掃除の流れは以下の通りです。

 

【準備する道具】

アルコール除菌スプレー(なければ香料なしの除菌ウェットティッシュ)

キッチンペーパー

綿棒

食器用洗剤

塩素系漂白剤

 

冷蔵庫によってはアルコールや塩素系漂白剤などが使用できない機種があります。掃除の前に説明書をよく確認しましょう。

 

【掃除の流れ】

冷蔵庫の電源を切る

冷蔵庫の中身を取り出す

庫内やパーツ、パッキンの掃除

冷蔵庫の中身やパーツを全て戻す

冷蔵庫の電源を入れる

 

面倒と感じるかもしれませんが、冷蔵庫内のパーツや食品を全て取り出してから掃除をおこなうのが効率的です。内部が見やすいと拭き残しを防げるので、手早く清潔な状態になりますよ。1日1ブロックといった部分ごとの掃除が、体に負担がなく理想的です。

 

取り出した食品は一時的にクーラーボックスに保管してくださいね。賞味期限切れや悪くなってしまった食品は、このタイミングで処分しましょう。

 

冷蔵庫内やパーツに発生したカビの掃除方法

冷蔵庫内にアルコールスプレーを拭き付け、キッチンペーパーでカビを拭き取ります。外したパーツは食器用洗剤で丸洗いましょう。卵ケースや野菜ケースも忘れずに。最後にキッチンペーパーで乾拭きし、冷蔵庫内を乾燥させて完了です。ガンコで取れないカビやシミは、1Lの水に漂白剤10mlを目安に混ぜた塩素系漂白剤で拭き取りましょう。

 

※塩素系漂白剤は、酸性タイプのアルコールと混ざると有毒ガスが発生して大変危険です。同時に使用せず、一方を確実に拭き取るか、念入りに洗ってから使用してくださいね。

 

扉のパッキンに発生したカビの掃除方法

パッキンのカビ掃除の前に、隙間に入り込んでいる小さなゴミを取り除きましょう。ゴミが残ったままだとカビがしっかり落ちない可能性があります。綿棒を活用すると掃除しやすいですよ。ゴミを除去したあとは、アルコールを含んだキッチンペーパーや綿棒で庫内を拭き、乾燥させて完了です。

 

一見するとカビが発生していない部分にもカビ胞子が飛んでいる可能性があります。掃除のついでにゴムパッキン全体をキレイにしておくと安心ですね。

 

製氷機に発生したカビの掃除方法

『給水タンク』『製氷皿』『貯氷タンク』から成り立つ製氷機は空気に触れやすく、カビの発生が頻繁な部分です。取り外せる製氷機のパーツは食器用洗剤で洗いましょう。洗浄のみで落ちないカビがあれば、水1Lに対して10mlを混ぜた塩素系漂白剤で約30分つけ置きます。キレイになったらパーツを乾燥させて、元に戻してくださいね。

 

定期的な製氷機の掃除で、できあがる氷も常に安心です。ただし機種により掃除方法が異なるので、事前に取扱説明書を確認してください。

 

 

冷蔵庫のカビは毎日のひと手間で予防できる!

食品を保管する場所である冷蔵庫は、定期的な衛生管理が大切です。普段からしっかりと予防しましょう。

 

食品を詰め込みすぎない

食品の詰め込みすぎで冷蔵庫内の死角が多いと、気づいたときにはカビが広がっていたという事態も考えられますよね。庫内の収容率は70%程度を目指し、日頃から食材を管理しましょう。食品同士の間隔が空いていれば、カビが発生しても目が行き届きます。また、冷気の循環もよくなるので節電に繋がりますよ。

 

冷蔵庫を使うついでに掃除をしよう

冷蔵庫掃除は食品を出したりパーツを取り外したりと、大掛かりで手間がかかりますよね。しかし庫内が汚れたらすぐに拭き取る習慣を身につけることで、大変な作業を軽減できます。手が届く場所に冷蔵庫用の拭きとりシートやアルコール除菌スプレーを設置しておくと便利ですよ。

 

冷蔵庫内の温度と湿度を上昇させない

冷蔵庫内にカビを発生させないためには、温度と湿度の上昇を防ぐことが大切です。対策は下記の通りです。

 

冷蔵庫の扉の開閉は少なくするように心掛ける

扉の開けっ放しに気をつける

熱いものは冷ましてから保管する

冷蔵庫内に除湿剤を置く

 

温度と湿度は常に低く保ち、冷蔵庫をいつでも安心して使いたいですね。

 

 

おわりに

冷蔵庫にカビが発生する原因や対策、予防法を理解することで、大変だった冷蔵庫掃除も手早くラクになるはずです。カビによる健康面の心配も少なくなりますよ。毎日のひと手間でカビを予防し、定期的な掃除は2~3か月に一度実施しましょう。清潔な冷蔵庫で、気兼ねなく食品を保管してくださいね。

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