どこでも自由に働く。ワークスペースシェアサービス「mirarium」リリース
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ワークスペースシェアリングサービス「mirarium(ミラリウム)」が7月にリリースされました。
「mirarium」は、働く場所を自由に選んで利用したい人のための予約サービスです。コワーキングスペースはもちろんのこと、飲食店やホテルといった場所も仕事場として利用できます。「働く場所」をキーワードに新しい働き方を提供してくれます。
オフィスでない場所をオフィスとして予約する
「mirarium」はいわゆる「ノマドワーカー」のユーザーに便利な予約サービスです。利用時間(時間単位で指定可能)、個室かどうか、コンセント有無など、さまざまな条件から働きたい場所を選ぶことができます。
カフェやレストランなどの飲食店を仕事目的でスムーズに予約することも可能です。
mirairium側が飲食店と提携しているので、お店側も歓迎してくれることでしょう。いざ入店してから「本当にこの飲食店で仕事をしても構わないだろうか」「他のお客さんに迷惑ではないだろうか」と戸惑うこともありません。コワーキングや飲食店のほかにも、ホテルやカラオケ店なども予約可能。「仕事はオフィスで」という固定概念を解放し、様々な場所で、ときに食事や娯楽を楽しみながら働けるようなサービスとなっています。
さらなる拡大へ。飲食業界はRettyとも提携。
同サービスは規模を拡大しながらさらなる展開を目指します。リリースに伴い、運営するリトライブ株式会社は、都内のコアエリアおよび東京から神奈川間を結ぶ沿線エリアにて5,000箇所の利用スペース確保を目指すと発表。
月間のスペース利用料額10億円規模のマーケット創出を目標とし、東京都内の月間オフィス賃料の0.2%のシェアに相当します。
また、実名口コミサービスを運営するRetty社と提携した実証実験もスタート。Rettyの会員店舗である都内23区エリアの居酒屋やレストランなどの空き時間をワークスペースとして提供する実証実験を開始しました。
新たな顧客接点や席提供による事業提案など、飲食店への新たな取組みモデルを模索するのが目的。積極的にテイクアウトの商品を取り入れるなど、近年変化の大きい飲食業界で、効果的で新鮮味のあるモデルを模索します。
オフィスを解約して全社員フルリモートへ切り替えるベンチャー企業なども珍しくなくなった昨今。オフィスは無くなっても仕事が無くなり、働くひとが居なくなるわけではありません。爆発的に市場を占めたzoom が成長する一方で、「バーチャルオフィス」といったサービスが提供されるなど、リモートワークの周辺市場は多分にその成長の余白を残しています。
テレワーク環境を魅力的にするという意味で「mirarium」は新たな選択肢になるかもしれません。
(文・川合裕之)
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