巨匠・山田洋次監督のもと永野芽郁が手にした「今までにない感覚」「『こうしなさい』ではなくて『こういうのはどうだろう か?』と聞いてくれる」

1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続けてきた松竹映画は昨年2020年に100周年を迎えました。そんな松竹映画100周年を記念した作品となる『キネマの神様』が8月6日より公開となります。

日本映画界を代表する山田洋次監督のもと豪華キャストが集結。撮影の中断など幾多の困難を乗り越えた奇跡の作品として完成した本作。26年間で全48作品が製作された国民的映画「男はつらいよ」シリーズを手掛け、これまで88本もの映画を監督し日本映画界の歴史に名を刻んできた山田洋次監督が手掛ける記念すべき松竹100 周年作品のヒロインに大抜擢された永野芽郁さんは、巨匠・山田監督との撮影で「今までにない感覚」を自分のものにしたのだと告白。永野の中から新たな感覚を引き出したのは、山田監督が自分で考える時間を役者に与えてくれ、今までの永野自身が考えもつかなかった動きやセリフの吐き出し方を引き出すという演出手法によるもので、女優として大きく羽ばたく永野へ影響を与えたことを熱く語っています。

永野さんはNHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロイン鈴愛に抜擢。幼い頃にかかった病気が原因で左耳が聞こえなくなるが、前向きに突き進む女性を生き生きと好演しました。この時、永野は左耳に耳栓をして過ごしたり、実際に片耳の聴力が無い方から話を聞いたりと、入念な役作りに取り組み、鈴愛役でエランドール賞新人賞を受賞。そんなひた向きに役と向き合う女優魂に溢れる永野も山田監督の現場は今までにない体験だったそう。

山田監督との撮影を振り返りながら永野は「山田監督は『こうしなさい』ではなくて、『こういうのはどうだろうか?』と、その役として過ごしている役者に対して聞いてくださっていたので、淑子という人を自分自身もっと知ろうと思えたのは今までにない感覚でした。これからお芝居していくうえでも、思い出して大事にするんだろうなと思います」と語り、日本映画界の巨匠・山田監督が永野から淑子を引き出し、誰からも愛される看板娘・淑子というキャラクターを作り上げていったことが、女優としてかけがえのない経験となったと明かします。

淑子の純真無垢で芯のある女性像を見事体現した永野だが、主人公ゴウを演じた菅田は淑子の魅力について「やはり永野芽郁という人の明るさでしょうか。何度会っても、いつ会ってもキラキラしていて。本当に太陽みたいな感じがあります」と、永野が演じる淑子の魅力に圧倒されたことを話しています。本作では淑子を巡る、夢を追う主人公ゴウと、その盟友テラシンとの三角関係が描かれるが、日本映画の巨匠が描く物語の中で青春を送った淑子の恋はどのような結末を迎えるのか?昭和から令和へ時代を越えて愛が織りなす奇跡の結末をぜひ劇場で。

監督は日本映画界を代表する山田洋次、原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハ。キャスト
陣には、沢田研二・菅田将暉(共にゴウ役)、永野芽郁・宮本信子(共に淑子役)、野田洋次郎・小林稔侍(共にテラ
シン役)、北川景子(園子役)、寺島しのぶ(歩役)ら豪華俳優陣が丁寧に物語を紡ぐ本作。

“映画”を愛し続け、挫折を味わいながらも夢を追いかけたゴウが時代を越えて織り成す青春と家族のありようが描かれる温かな物語は、この時代を生きる人々にエールを贈ります。

(C)2021「キネマの神様」製作委員会

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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