モバイルオーダーPOSなどを提供するダイニーが目指す「飲食インフラ」とは?

株式会社dinii(ダイニー)は、2018年より飲食店内モバイルオーダーPOS「ダイニーセルフ」を開発してきました。飲食店と来店客のスマートフォンをつなぐことで、注文や決済などを効率化し、満足度の高い接客を実現するサービスとして多くの店舗に導入されています。今回は、同社が提供するプロダクトと目指す「飲食インフラ」について紹介していきましょう。

最適な店舗運営と快適な注文体験を実現

「ダイニーセルフ」は、来店客がテーブルなどに設置されたQRコードをスマートフォンで読み込むだけで簡単に注文できるサービス。利用時にアプリダウンロードや会員登録は不要で、LINEでワンタップ認証をするだけですぐに注文ページが開くという手軽さが特徴のひとつです。また、スマートフォン上での決済や多言語対応など来店客の利便性を高める機能も実装しています。

飲食店側は、同サービスを導入することで、注文や会計の業務効率化とそれにより生まれた時間を質の高い接客に充当することが可能でしょう。また、来店客の注文とLINEから取得できるID情報が自動連携するので「誰が・いつ・何を・どれだけ」注文したかを把握でき、個人の好みに合わせ適切なアプローチが可能に。クーポンやポイントカードの案内などをLINE公式アカウントから直接届けることができるようです。ちなみに、2021年内には飲食店と客がオンラインで対話できる機能を複数リリース予定だといいます。

オンラインとオフラインの融合

同社は「ダイニーセルフ」の他、リアルタイム業績・注文状況を確認できたり、食べ放題・飲み放題プランなどを設定できたり、時間帯別のメニューをすぐに編集できるサポートプロダクト「ダイニーダッシュボード」、KIOSK端末で注文・決済し、商品ができると客のスマートフォンに通知するという「ダイニーKIOSK」など、10のプロダクトを開発・運営しています。

昨今の新型コロナウイルスの影響で飲食業界のDXは一気に加速しました。その中で同社は、飲食店と客をオンラインでつなぎ、それによって生じた時間をオフラインでの高品質な接客に活用するというオンラインとオフラインの融合が飲食業界に今必要な変化だと考えているようです。そして目標は「飲食業界の今後の50年を支える『飲食インフラ』になること」。

そのために、採用・マーケティングへの積極投資を目的とし、2021年6月にグロービス・キャピタル・パートナーズをリード投資家として、Coral Capitalや個人投資家を引受先とする第三者割当増資により、約3.5億円の資金調達を実施しました。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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Techable

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