ポイントをおさえた片付け方法って?収納のコツを伝授

ポイントをおさえた片付け方法って?収納のコツを伝授

収納を十分に活かしきれず、モノが溢れていませんか?整理整頓をしたのに気づけばモノが散乱していた、といった状況も多いと思います。そこで今回はさまざまな収納を活用した片付け方法を紹介します。コツをおさえて、すっきり快適な生活を目指しましょう。

収納を活かす片付け方法の基本

ここではモノの整理整頓における基本的な手順を紹介します。スムーズな収納の前にはモノの整理が重要。段取りに沿っての整理で、再び散らかるといったリバウンドの減少も期待できます。一日で全部屋を取り掛かるのは難しいですが、少しずつ実施して室内を片付けましょう。

 

 

1.モノの適正量の把握

モノの適正量は収納スペースに収まる量です。どうしても片付かないといった悩みを抱えている人は、収納の許容範囲を超えてしまっている可能性があります。

 

適正量の基準は、収納スペースに対してモノの量は7割程度を意識し、3割は余白としましょう。余裕のある収納はパッと見て認識しやすく、取り出しやすさも兼ね備えます。

 

 

2.使用頻度の把握や取捨選択

全てのモノを『よく使う』『ときどき使う』『あまり使わない』に分類しましょう。『必要・不必要』で考えてしまうと全て必要と考えてしまう傾向があるため、実際に使う頻度での分類が適しています。

 

モノを捨てられない人の特徴として「いつか使うかも…」と、もったいない精神が強い傾向がみられます。しかし長年保管していても、実際に使うことはあまりありません。使用頻度が低く不必要なモノは、思い切って手放すことをおすすめします。

 

 

3.グループを作る

モノのグループ分けは3パターンあります。生活スタイルや家族構成で利便性は異なるので、自分に合う分け方を見つけてくださいね。

 

セットで使うものをグループにわけます。例えば『ダンボールをまとめるためにハサミとビニール紐を一緒に収納』『朝食はジャムとバターを使うからセットで冷蔵庫に』など。

 

日用品や食料品など、カテゴリー別のグループにわけます。カテゴリーが異なると雑然とした印象となり、探す手間も発生します。ただし1.のようにセットで使いたいのであればこの限りではありません。

 

家族が必要なものでまとめます。『夫→ネクタイ・ベルト・カバン』『子供→ランドセル・教科書・文房具』など。

 

 

4.動線を考えた使いやすさ

家族の生活動線を考慮し、よく使うモノを使いやすい場所に収納することで動作を減らせます。例えば『テレビのリモコンはリビングの手の届く場所』『ハサミはよく使うからリビングとダイニングにひとつずつ』など。

 

収納時の高さにも注目しましょう。よく使うモノは胸〜腰程度の高さに収納すると、目線や体の移動が少なくストレスがかかりません。

 

 

5.定位置に戻しやすい仕組み

ひとつずつモノの定位置を決めましょう。戻す場所があれば、一時的にモノが散乱していてもすぐに片付けられます。定位置の場所にラベリングすると子どもが片付けやすくなるので、片付けの習慣がつくかもしれませんね。どこに収納するか迷うときは一度別場所にまとめて置き、後日考えてみましょう。

 

 

【場所別】収納を活用した片付け方法の具体例

片付けの基本がわかったところで、ここでは実際にモノを収納するための片付け方法を紹介します。場所によって収納が異なるので、ぜひご参照くださいね。

 

 

クローゼット

朝の忙しい時間でもパッと服を選べるように、よく着る服は上衣下衣問わず吊るす収納がおすすめです。たたむよりも収納スペースは減りますが、洗濯して乾いたらハンガーのままクローゼットに移動でき、衣類管理がラクになります。

 

引き出しには季節ものの衣類やシーン別での衣類を収納しましょう。たたんだ後は衣類を立てて入れると出し入れがスムーズなうえに探す手間も省けます。倒れてしまう場合はブックエンドといった仕切り板の活用をおすすめします。

 

衣類ケースの場合、18〜24cmほどの高さがベスト。あまり深すぎると必要以上に収納したり、デッドスペースが生まれたり、利便性が低下してしまいます。

 

 

キッチン

シンク上の戸棚には軽い物を収納し、使用頻度が低いほど上段に保管しましょう。細々したモノは取っ手付き収納ケースにラベリングして保管。高い場所なので、持ち手で取り出しやすさと実用性を確保します。

 

シンク下は毎日使う鍋類・キッチンツールを配置。フライパンや鍋の蓋は大きいため余分なスペースを取られがちですが、プラスチック素材のファイルボックスで立てる収納によりスペース確保が可能です。排水管が近い場合が多いので、紙製の収納グッズは避けましょう。

 

アイテムの多いカラトリーは、仕切り付きの浅いトレーを使用し、箸・スプーンなど種類別に分類して引き出しに収納します。アイテムが多すぎるとごちゃごちゃしてしまうため、常時使うものを入れましょう。

 

いつの間にか増えてしまう食器類は、常時使用とそうでないものに分類し、使うもののみ食器棚に収納します。その中でも使用頻度が高い食器を取り出しやすい段に配置すると、少ない動作で取り出せるでしょう。

 

 

洗面所

スキンケアやオーラルケア用品、洗濯物関連など、細々したグッズが多い洗面所。身支度の場所でもあるので、清潔感を意識した収納を心がけましょう。

 

鏡裏は『パパが使うもの』『ママが使うもの』と、人物別に収納すると利便性が高くなります。化粧グッズやコンタクト用品など雑然となりがちな小さな物は、仕切りケースでひとつずつ定位置を作り、無造作に置かないようにしましょう。

 

洗面台下は排水管があるので湿度が高くなりがちです。洗剤やストック用品といった湿度の影響を受けにくいモノの保管がベスト。収納ボックスに多すぎない量を入れましょう。素材もプラスチックもしくはステンレス製が好ましいですね。タオル・コットンなど、湿気を吸収するものは避けたほうが無難です。

 

 

子ども部屋

子供部屋が散らかるのは仕方がありません。しかしその後、子どもや親が片付けられるような仕組みになっていれば定期的にモノが散乱していても問題ないでしょう。

 

ランドセルや文房具、本、衣類は、定位置の設定が肝心です。クローゼットやラックの収納場所にシールで目印を貼ると、子どもも収納場所を把握やすくなりますね。

 

大雑把でも構わないので、おもちゃも定位置を作ります。子どもが自分で入れやすいように大きめの収納ボックスやバスケット、色違いのラーボックスなどがおすすめ。ブロックやおままごとの細かいパーツは、仕切り付きの収納ケースに分類します。おもちゃ収納もシールやラベリングでわかりやすくすると片付けやすいですね。

 

 

見た目をスッキリさせる収納や片付け方法のコツ

片付け方法を理解して収納を試みても、部屋全体がいまいちスッキリ見えないと悩まれる人がいるかもしれません。その場合、部屋全体のトータルバランスを合わせることで見た目のバラつきが整えられます。ここではスッキリとした室内で心地よく過ごすための、収納のコツを紹介します。

 

収納グッズは色・材質・柄に統一感を

収納ボックスやファイルケースの形状・材質がすべて異なると、モノは片付いていてもバラバラな印象が与えられます。室内から見える収納グッズはそのときの衝動で購入せず、部屋や家具の統一感を考えて揃えましょう。

 

 

見せたいモノはジャンルや個数を絞る

旅行先で買ったお土産や家族の写真など、飾っておきたいモノもある思います。しかしあれもこれもと出してしまうと室内が乱雑なイメージとなり、スッキリしません。

 

見せる収納のポイントは、余白を意識しながら、テイストが似ているモノを並べることです。室内が整えられた印象となるので、厳選したお気に入りのモノを上手に飾りましょう。うまく配置すれば部屋のアクセントにもなりますね。

 

 

デッドスペースや死角を活かす

必要なモノだけを厳選しても、どうしても部屋に収納が少なければ乱雑な印象となりがちです。その場合はデッドスペースがないかを探してみましょう。

 

デッドスペースとは『設計上どうしてもできてしまうことがある、利用が難しい空間』です。例えばベッド下や棚の上半分、洗濯機の横など。パーテーション・吊り棚・スキマ収納棚などで収納力がアップするので、部屋の収納が限られている際はデッドスペースの活用をおすすめします。

 

 

まとめ

片付け方法は、コツや段取りの意識により難しくはありません。モノを整理すればどのような部屋でも室内をスッキリ保てます。ぜひ今回の内容をぜひ参考にしてみてくださいね。収納を上手に活用して、住みやすい部屋を作りましょう。

 

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