【絶景写真スポット】富山・雨晴海岸で海を背景に列車が撮れる!

こんにちは。写真家の大村祐里子です。久しぶりに、海辺を散歩しながらきれいな景色や夕焼けの写真が撮りたい! そこで、その願望を叶えてくれる新潟と富山の海へ向かうことにしました。
東京駅
北陸新幹線に乗って糸魚川駅へ

旅は、東京駅で「はくたか」の青くてつるりとしたフォルムを写真におさめることから始まります。まずは、新潟へ。JR東京駅から北陸新幹線「はくたか」に乗り、約2時間でJR糸魚川駅に到着します。

北陸新幹線 糸魚川駅手前の車窓からの眺め
糸魚川駅に近づくと、外にはそびえ立った山々が見えてきました。山頂付近にはまだ少し雪が残っていて、青空の下それがとても爽やかに感じられます。
糸魚川駅
えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインに乗車

えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン
糸魚川駅からえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインに乗車し、約3分でえちご押上ひすい海岸駅に到着。


えちご押上ひすい海岸駅は、2021年3月に開業したばかりの新しい駅です。こぢんまりとして可愛らしい駅舎。さて、ここから第一の目的地である「ヒスイ海岸」へ向かいます。
えちご押上ひすい海岸駅
ヒスイ海岸で翡翠探し!

えちご押上ひすい海岸駅から約5分歩くと「ヒスイ海岸」の看板が見えてきます。

エメラルドグリーンに輝く海面がとっても美しく、ぼんやり海を眺めているだけで癒やされます。特徴的なのは、砂浜ではなく砂利浜であることです。波が打ち寄せる度に、石と石がこすれる「ザアッ」という音が心地よく耳を刺激します。


ヒスイ海岸は、名前の通り海から翡翠(ひすい)が打ち上がるため、楽しく安全に翡翠拾いができる場所として有名です。新潟県糸魚川市は翡翠の原産地。山から長い年月をかけて川を下り海へと流されてくるそうです。

翡翠かな?
私も早速、目を皿のようにしながら翡翠を探し始めました。どういう形状をしているか予習したのですが、実際に探すとなると難しい!
ヒスイ海岸の石は丸くてきれいな色をしているので、どれもこれも翡翠に見えてきちゃいます……。これかな? と思った石を手のひらに並べてパシャリ。
月徳飯店
「糸魚川ブラック焼きそば」を味わう
ヒスイ海岸から海沿いを糸魚川駅方面へ約20分歩いたところにある「月徳飯店」でお昼ごはんをいただくことにしました。

「糸魚川名物になるものを!」という強い思いで創作されたという、新B級ご当地グルメ「糸魚川ブラック焼きそば」(税込800円)を注文しました。
新潟県産イカの墨をからめてある焼きそばの上に、卵焼きがのっています。ケチャップとマヨネーズがこれでもかというほどかけてあり、非常にインパクトのある一品。
しかし、パンチのある外見とは異なり、イカ墨の焼きそばはマイルドで美味しい! 小皿のコチュジャンを加えるとアジア料理のような味わいとなり、こちらも癖になります。食べきれるかな? と心配でしたが、ペロリといただいてしまいました。
泊駅
あいの風とやま鉄道線で生地駅へ
お昼ごはんのあとは、本日第二の目的地を目指して富山へ向かいます!
月徳飯店から約3分歩いて糸魚川駅へ。そこから、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインに乗車し、そのまま乗り換えなしで、あいの風とやま鉄道線の泊(とまり)駅に約30分で到着。

泊駅に停車するあいの風とやま鉄道線の車両
泊駅であいの風とやま鉄道線に乗り換えて、生地(いくじ)駅へ向かいます。

あいの風とやま鉄道線の車窓からの眺め
生地駅までは約10分。車窓からはときどき立山連峰が見えました。
生地海岸
生地海岸で夕陽を堪能
生地駅から約30分歩くと、生地海岸にたどり着きます。

「富山湾が一番美しく見える街 生地」の石碑
海岸沿いにある石碑には「富山湾が一番美しく見える街 生地」とありますが、まさに生地海岸は富山湾と能登半島を一望できる場所。波は穏やかで、落ち着いた印象の海です。ここから、「日本の夕陽百選」にも選ばれた美しい夕陽を観賞します。

生地海岸の夕陽
日没が近づくと、オレンジ色の大きな太陽が海へゆっくりと沈んでいきます。誰もいない浜、という特等席に座って眺める夕陽は格別でした。この時間がずっと続けばよいのに、と思ってしまいました。

生地海岸 能登半島方面の眺め
街も山並みもすべてオレンジ色に染められていきます。なんと美しいのでしょうか。オレンジ色が濃くなるほどに、心がどんどん浄化されていくのを感じました。

生地海岸に沈む夕陽
水平線の向こうに太陽が沈むのを見届けてから、浜の近く、宮川町バス停からバスに乗り約5分で生地駅に戻ります。生地駅からあいの風とやま鉄道線に乗車し、約30分で富山駅へ。駅近くのホテルにチェックインし、1日目の行程を終えました。
高岡駅
ホームから海が見える雨晴駅へ

高岡駅に停車中の氷見線車両
2日目も海を求めて行動開始です! 富山駅からあいの風とやま鉄道線に乗り、約20分で高岡駅へ。ここでJR氷見線に乗り換えます。ワインレッドの車体がレトロでかっこいい。

氷見線 雨晴駅直前の車窓からの眺め
お天気に恵まれ、氷見線の車窓からは海を一望できました。私を含め、乗客みんながワクワクした表情で窓の外を眺めていました。

雨晴駅のホーム
約20分で、JR雨晴(あまはらし)駅に到着します。ホームの目の前に海が広がる絶景駅です!

雨晴海岸
国定公園 雨晴海岸を散歩

義経岩
雨晴駅から海沿いに約5分歩くと、源義経が奥州へ落ちのびる途中、にわか雨が晴れるのを待ったという「義経岩」があります。内部はきれいな空洞になっており、ここで義経が雨宿りしたのか……と想像すると胸が熱くなります。

雨晴海岸 義経岩付近からの眺め
浜に降りて義経岩付近から海を眺めると、女岩という小さな島があり、その背後にうっすらと雪化粧した立山連峰を望めます。息を呑むようなダイナミックさ!

雨晴海岸の遊歩道
雨晴海岸は海沿いに遊歩道があり、海風に吹かれながらゆったりと散歩できます。浜辺には青松が生えており、その景色からはどことなく和を感じます。
道の駅「雨晴」
富山名物・白えびのシーフードカレーを味わう

お昼になったので、義経岩の前にある道の駅「雨晴」内のカフェで「高岡産たまごのトロトロオム白えびシーフードカレー」(税込1,300円)をいただきました。カレーは優しい味わいで、「富山湾の宝石」とも呼ばれる白えびの上品な甘みと食感がマッチしていて美味しかったです。

道の駅「雨晴」からの眺め

道の駅「雨晴」のカフェはテーブルの前に大きな窓があり、青い海を存分に堪能できるつくりになっています。開放的で気持ちの良いスペースで、列車の時間になるまでのんびりと海を眺めました。

その後、雨晴駅から行きと同じルートでJR富山駅へ。北陸新幹線で東京駅へ戻りました。
ヒスイ海岸、生地海岸、雨晴海岸。3カ所の海辺を散歩することで「海辺のきれいな景色や夕焼けの写真が撮りたい!」という私の願望は見事に叶えられました。青くて美しい海に思う存分触れられて、心の底からリフレッシュできました。
東京駅
掲載情報は2021年6月11日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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