かんきつ大国・愛媛から、かんきつ界のサラブレッドである新品種「紅プリンセス」登場
かんきつ大国・愛媛県の松山市から、母「紅まどんな」 と父「甘平」の交配を経て誕生した新品種「紅プリンセス(愛媛果試第48号)」が登場!いよいよ3月から首都圏、近畿圏などの百貨店や青果店で本格的に販売を開始する。
2005年に開発に着手し、交配から申請までに14年、品種登録までに17年の月日を擁した、かんきつ界のサラブレッドに注目だ。
「紅まどんな」と「甘平」から生まれた高級かんきつ
「紅プリンセス」は、愛媛が誇る高級かんきつ「紅まどんな」と、愛媛の顔とも言える希少なプレミアムかんきつ「甘平」の掛け合わせから誕生した高級かんきつ。
2005年に「紅まどんな」と「甘平」の花粉を交配させたことからスタートし、2008年には温州ミカンへの高接ぎ、2010年に初結実したという。
その後も二次選抜や現地適応性試験、品種登録申請などを実施。苦節20年、年間2,000もの交配試験を行う中から奇跡的な確率で生まれてきた、柑橘王国ならではのサラブレッドな新品種だ。
「紅まどんな」は、糖度が高くやさしい酸味と、ぷるっとゼリーのような果肉が特徴。果皮は薄くやわらかく、200~250g程度の大きさとなっている。
「甘平」は、酸味が少なく濃厚でコク深い甘みと、シャキシャキとした食感、弾ける果肉が特徴。薄皮は溶けるほど薄く、大きさは250g程度だ。
「甘平」の愛称として、「紅かんぺい」とも呼ばれている。
長い時間と手間をかけてようやく実った品種
愛媛県みかん研究所・藤原文孝所長によると、「紅プリンセス」は、愛媛県農林水産研究所果樹研究センターみかん研究所が育成したもので、品種名は「愛媛果試第48号」。開発過程にある2018年には西日本豪雨災害によって愛媛が被災し、多くのみかん畑やビニールハウスなどが土砂被害を受けたという。
しかし、そんな中で「紅プリンセス」の大本となる原母樹は奇跡的に被害を免れたとのこと。ついに今年から、長い時間と手間をかけてようやく実った「紅プリンセス」の、一般市場への本格販売がスタートする。
種はなく、果肉は柔軟で果汁が多い「紅プリンセス」
「紅プリンセス」は、糖度12度以上、クエン酸1.2%未満で、旬は3月から。果実は250g程度で形は短卵型をしており、果皮は赤みの強い橙色で、薄くて剥きやすい柑橘だ。
種はなく、果肉は柔軟で果汁が多いのが特徴。「紅まどんな」の食感と、「甘平」の濃い甘味を合わせ持っている。
「紅プリンセス」の本格販売は、3月からスタート!奇跡的な確率で生まれてきた、柑橘王国ならではのサラブレッド「紅プリンセス」を味わってみては。
(佐藤ゆり)

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