【早稲田大学】「高田馬場駅」まで電車で15分以内、家賃相場が安い駅ランキング&おすすめ学生街 2021年版
引越しをするタイミングで多いのは、進学や就職など新生活を始めるとき。この春から大学に進学し、初めての一人暮らしをスタートさせた人もいるだろう。一方でコロナ禍によるオンライン授業の多さから、大学の近くに引越すかどうかまだ悩み中という人もいるのでは? そんな新入生や、これから入学を目指す人の参考になるように、今回は早稲田大学・早稲田キャンパスの最寄駅である高田馬場駅にアクセスしやすく、家賃相場が安い駅を調査。さらに不動産会社の方から、早稲田キャンパスに通う学生が住む街としておすすめの駅について教わった。ではさっそく見ていこう。
●高田馬場駅まで電車で15分以内の家賃相場が安い駅TOP10(11駅)
順位/駅名/家賃相場(主な路線名/駅の所在地/所要時間/乗り換え回数)
1位 千川 7.0万円(東京メトロ有楽町線/東京都豊島区/12分/1回)
1位 野方 7.0万円(西武新宿線/東京都中野区/12分/0回)
3位 下井草 7.1万円(西武新宿線/東京都杉並区/15分/1回)
3位 小竹向原 7.1万円(東京メトロ有楽町線/東京都練馬区/15分/1回)
5位 都立家政 7.3万円(西武新宿線/東京都中野区/14分/0回)
6位 十条 7.4万円(JR埼京線/東京都北区/15分/1回)
6位 沼袋 7.4万円(西武新宿線/東京都中野区/8分/0回)
8位 東長崎 7.5万円(西武池袋線/東京都豊島区/15分/1回)
8位 阿佐ヶ谷 7.5万円(JR総武線/東京都杉並区/11分/0回)
10位 落合南長崎 7.7万円(都営大江戸線/東京都新宿区/15分/1回)
10位 西荻窪 7.7万円(JR総武線/東京都杉並区/15分/0回)
複数の駅に囲まれた早稲田キャンパス周辺は学生が集う街
2022年に創立140周年を迎える早稲田大学を代表するキャンパスと言えば、国の重要文化財に指定された大隈記念講堂が建つ東京都新宿区の早稲田キャンパス。6つの学部生が通うキャンパスは、JR山手線と西武新宿線、東京メトロ東西線が通る高田馬場駅から東へ歩いて20分ほど。すぐ近くにはサークル活動の拠点である学生会館を備えた戸山キャンパスがあるほか、高田馬場駅から徒歩15分ほどの場所には西早稲田キャンパスも。各キャンパスの近くには東京メトロ東西線・早稲田駅や東京さくらトラム(都電 荒川線) 早稲田駅、東京メトロ副都心線・西早稲田駅もあり、そちらを利用する学生も少なくない。
高田馬場駅から早稲田キャンパスに向かう通りは「早稲田通り」と呼ばれている。数多くの飲食店に加えて古書店も建ち並んでいる点は、さすが大学お膝元の街といった趣だ。またこの一帯には早稲田大学のほかに学習院女子大学もあるほか、高校や専門学校、学習塾も多いので、学生らしき若者の姿もよく見かける。
高田馬場駅前(写真/PIXTA)
そんな高田馬場駅から徒歩15分圏内にあるシングルタイプの賃貸物件(10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK。以下同)の家賃相場は8万9000円。同じくキャンパス最寄りの早稲田駅と西早稲田駅はどちらも9万円。都心部だけあり学生にとっては手ごろとは言いがたい金額だが、早稲田大学の学生たちは実際、どんな場所に住んでいるのだろう……? 早稲田の学生にも利用されている、「ハウスメイトショップ新宿店」店長の大堀智史さんにお話を伺った。
「特に早稲田大学の方は、大学周辺で物件を探していらっしゃるように感じます」と話す大堀さん。「どこに住むとよいかは人それぞれで、例えば学業に専念したいなら移動時間を極力減らすために早稲田駅周辺、大学以外にもアクセスしやすいほうがよければJR山手線も通る高田馬場駅周辺や、高田馬場駅まで1駅のターミナル駅・新宿駅周辺などがよいでしょう」。早稲田駅の周辺は高田馬場駅ほどの繁華街ではないので、落ち着いて暮らせる住環境のよさを求める人にもおすすめだそう。
通学時間を短く、家賃も抑えたい場合はランキングがお役立ち
通学時間をなるべく短縮するなら大学の近くに住むのがいいし、実際にそうしている学生も多い様子。とはいえ家賃が自分の予算と合わなければ、近さだけを重視して住まいを決めるのは難しい。そんな場合は、今回調査した高田馬場駅から15分圏内にある家賃相場が安い駅のランキングを参考にするのもいいだろう。ランキングトップ10の駅は家賃相場が7万円台なので、家賃相場が9万円前後だった早稲田キャンパスの徒歩圏内と比べるとだいぶ負担を抑えることができる。
最も家賃相場が低かったのは東京都豊島区に位置する東京メトロ有楽町線・千川駅の7万円だ。千川駅は東京メトロの有楽町線に加えて副都心線も通っている。副都心線に乗れば早稲田大学の最寄駅の一つである西早稲田駅まで、4駅・約9分で行くこともできる便利な立地。駅前にはチェーン店の飲食店やコンビニ、100円ショップといった学生も利用しやすい店舗が並んでいる。スーパーも駅の近くにあり、大通りを離れると静かな住宅街が広がっている暮らしやすそうな街並みだ。有楽町線または副都心線に乗って2駅・約5分で都内屈指の繁華街である池袋駅に行くこともでき、遊びに出かけやすい点も魅力だろう。
野方駅前(写真/PIXTA)
同じく家賃相場が7万円だった西武新宿線・野方駅は東京都中野区に位置。1駅下り方面に5位の都立家政駅、1駅上り方面には6位の沼袋駅があり、いずれも西武新宿線1本で高田馬場駅に行くことができる。野方駅を出ると北口側の北原通り、南口側の駅前通りをはじめ5つの商店街が続いている。通りに並ぶ商店は飲食店からスーパー、食料品関係の個人商店、雑貨店など約190店! 大学帰りや休日に商店街をめぐるのも楽しそうだ。
トップ10の駅で高田馬場駅までの所要時間が最も短かったのは、東京都中野区にある6位の西武新宿線・沼袋駅で家賃相場は7万4000円。前述の通り1位の野方駅の隣に位置し、高田馬場駅へは4駅・約8分で到着する。沼袋駅周辺の商店は駅北側に多く点在しており、駅前にラーメン店などの飲食店やベーカリー、さらに北へ進むと100円ショップやドラッグストアも。大型スーパーは見当たらないが、小型のスーパーやコンビニはあるので、学生の一人暮らしなら日常生活に必要なものはそろえられそう。駅南口から2分も歩くと、中野区立平和の森公園へ。広大な園内は緑豊かで、池や滝のある水辺の広場や草地広場、林間を通るジョギング・ウォーキングコース、バーベキューサイトなどがあるので、友達と遊びに訪れるのもいいだろう。
高田馬場駅から25分前後の東武東上線沿線なら家賃相場は5万円台~6万円台に
トップ10にランクインした駅の家賃相場は早稲田キャンパス周辺に比べると下がってはいる。だけど「さらにもっと安く住める街はないか?」と考える学生もいるだろう。そこで「ハウスメイトショップ新宿店」店長・大堀さんに、家賃を抑えたい人向けのおすすめの街を教わった。
「東武東上線の和光市駅がいいでしょう」と大堀さん。和光市駅から東武東上線で池袋駅に出て、そこからJR山手線に乗れば高田馬場駅までは計約23分で行ける。「東武東上線の急行に加えて快速急行の停車駅でもあり、快速急行なら池袋駅まで1駅・最短約12分です。さらに和光市駅は東京メトロの有楽町線・副都心線の始発駅でもあり、副都心線1本で早稲田大学近くの西早稲田駅までも約24分で到着できます」
和光市駅(写真/PIXTA)
そんな和光市駅は埼玉県和光市にあり、東京メトロの駅としては最北端かつ最西端に位置している。2020年3月には駅ビル「エキア プレミエ和光」が全館開業した。改札階である地下1階から地上3階にかけてレストランや食料品店、さらにユニクロなど多彩な店舗がずらりと並び、4階~7階部分は東武ホテルとなっている。また、駅南口には書店やファストフード店などが並ぶ専門店街を併設した「イトーヨーカドー和光店」もあるなど、大型のスーパーも点在している。暮らしやすそうな街並みながら、埼玉県という立地からか家賃相場は6万4000円。ランキングトップ10の駅と比べてもだいぶリーズナブルになっている。
さらに家賃を抑えたい人に向け、大堀さんは和光市駅と同じ東武東上線の沿線で、埼玉県朝霞市にある朝霞台駅と朝霞駅もおすすめしてくれた。
朝霞台駅前(写真/PIXTA)
朝霞台駅は東武東上線の急行停車駅で、家賃相場は5万4000円。
「急行なら池袋駅まで3駅、最短約17分で到着。東京メトロ副都心線直通の東武東上線に乗れば、乗り換えせずに西早稲田駅まで約32分で行くことができます。また、朝霞台駅の駅前ロータリーをはさんでJR武蔵野線の北朝霞駅があり、2つの路線を利用できる点も便利ですよ」
高田馬場駅までは池袋駅からJR山手線に乗り換え、計約27分で行ける。朝霞台駅は改札前コンコースにファストフード店やベーカリー、書店などがあり、駅前には複数のコンビニや気軽に入れる飲食店も。すぐ近くにスーパーもあるので、日常の買い物には困らない環境だ。池袋など都内へのアクセスのよさから、首都圏のベッドタウンとして人口を増やしている。
朝霞駅(写真/PIXTA)
朝霞駅は朝霞台駅の隣に位置しており、家賃相場は5万5000円。「こちらは準急が利用でき、池袋駅まで3駅・最短約16分です」と大堀さん。朝霞台駅と同様に池袋駅で乗り換えて、高田馬場駅までは約26分。また、副都心線直通の東武東上線に乗ると、西早稲田駅まで約29分だ。朝霞駅には駅ビル「エキア朝霞」が併設されており、ラーメン店やハンバーガー店、カフェといった飲食店に、服飾雑貨店、書店やドラッグストアなど23店舗が利用できる。駅前にも複数の飲食店が点在するほか、安さを売りにしたスーパーもあるのは自炊派で食費を節約したい人にもうれしいポイントだろう。
大堀さんおすすめの3つの駅は高田馬場駅まで25分前後ほど離れている半面、家賃相場は5万円台~6万円台におさまっている。一方で早稲田キャンパスの徒歩圏内にある、高田馬場駅や早稲田駅、西早稲田駅は家賃相場が8万円台後半~9万円だ。そして今回調査したランキングトップ10の駅は高田馬場駅まで15分以内、家賃相場は7万円台という結果だった。都心にあるキャンパスに近いと家賃は高く、離れると安くなるものの通学に時間がかかる、と一長一短である。冒頭で大堀さんがアドバイスしてくれた通り、「どこに住むとよいかは人それぞれ」。何よりも通学時間が短いことを重視するか、家賃の安さをとるか……。まずは自分がどんな学生生活を送りたいのかをよく考えてから、住む街を選ぶことが大切だろう。
●取材協力
ハウスメイトパートナーズ
●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている高田馬場駅まで15分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2021/1~2021/3
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2021年3月31日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が1回までの駅を掲載
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