高校生が代表の会社「TOLLER」が学生起業家・学生クリエイター向けコミュニティを開設

TOLLERは、学生起業家・学生クリエイターのためのオンラインコミュニティ「CELL」を開設した。

同コミュニティでは、事業経営や事業開発、コミュニティ運営、プログラミング(ハード・ソフト不問)、デザイン、イラスト制作、音楽制作、映像制作、SNS運用などの活動をしている中学生から大学生を募集。その他の活動でも受け入れているので、気になる人は一度相談してみよう。

中学校三年生が設立した会社「TOLLER」

同社は2024年2月、代表の木津氏が中学校三年生のときに設立した会社だ。設立からの一年間、HPの制作や、ロゴのデザイン、ソフトウェア開発などを通して、クライアントの包括的なデジタル面・デザイン面でのサポートを事業として行ってきた。

同社がデザインした「ちゅうぎんFG」のロゴ

ちゅうぎんファイナンシャルグループや、岡山ガスなど、多くの企業と取引をしてきた。過去には岡山市主催Momo-1 グランプリで優勝、おかやま信用金庫主催エリアサポートでレジリエンス賞を受賞。

同社は一年間、受託制作を中心に行ってきたが、学業との両立や収益性に限界を感じ、新規事業とチームビルディングの必要性を改めて実感した。そこで、以前から構想していた同事業を展開することにした。

代表の木津氏は、中学校三年生で起業をするとなったとき、周りに頼れる同世代は一人としていなかった。不安と好奇心の中、半ば勢いに任せて起業した。

「起業に不安を感じる学生を一人でも減らしていきたい」や「もっと、学生起業家を増やしていきたい」、「夢に挑戦しやすい環境をつくりたい」という思いを胸に、今回の学生起業家・クリエイター向けコミュニティ CELLを開設した。

CELLは、同じ志を持つ学生同士がつながり、プロジェクトの共同制作や情報交換ができる場だ。

例えば、「動画編集が得意な人 × SNS運用が得意な人」や「サービスのアイデアを持っている人 × エンジニアリングができる人」などでチームを組むなど、スキルを補完し合えて、刺激し合える環境にする。

また、木津氏が一年間経営者兼クリエイターとして活動して得られた経験や失敗談、技術的なリソースをどんどん流す。

例えば、起業前から数えると8個のピッチ大会で賞を獲得した同氏が、今までの経験から得たピッチの技術や、過去のスライド資料などをどんどんメンバーに流していく。

優秀なスキルを持っているメンバーや、パッションや伸び代が見えるメンバーのなかから、一部の希望者には、同氏の会社から仕事を委託する。

また、メンバー内で互いに協業・共創して一つのプロジェクトを作ったり、事業経営中のメンバーから、デザイナーのメンバーに事業委託をしたりなど、CELLには様々な用途がある。

CELLを踏み台に実務経験を積んでもらい、今後のキャリアに活かしてもらいたいと思っている。

また、CELLでは、提出必須の課題や参加必須のMTGなどは一切行わない。各自の事業や学業、プライベートとの兼ね合いで、CELLにどれぐらいコミットするかは自由に決められるようにしている。ただ、コミットしてくれる人にはそれ相応の価値を提供できるよう、同社は尽力する予定だ。

さらに、先述した通り、同コミュニティの目的の一つとして「起業やクリエイター活動のハードルを下げる」というのもあり、むしろ未経験者にこそ入ってほしいという思いがある。実際に、事業未展開の人や、クリエイター活動未経験の参加予定者も数人参加予定だ。

「CELL」に興味がある人は、応募フォームから応募してみよう。

(佐藤ひより)

ストレートプレスは、トレンドに敏感な生活者へ向けたニュースサイトです。ファッション、ビューティー、ライフスタイル、モノの最新情報を“ストレート”に発信します。