食堂で「俺はマスクをしない!」で逮捕の男性 法廷でもマスクを拒否 さらに裁判官に自説をお説教

食堂で「俺はマスクをしない!」で逮捕の男性 法廷でもマスクを拒否 さらに裁判官に自説をお説教

ピーチエアビジョン航空でマスクをするのを拒否し大騒ぎ。それだけでなく、その後千葉県館山市の食堂に表れて、「俺はマスクをしない!」と大暴れした事件を覚えているでしょうか。「マスク脳」のこの男は元明治学院大非常勤職員の奥野淳也被告。
勾留質問を経ずに、勾留決定を交付したのは、不当だとして、5月18日に千葉地方裁判所で勾留理由開示請求手続きが行われました。申立人は、奥野淳也被告人。
4月10日に千葉県館山市の食堂で威力業務妨害事件を起こして、逮捕、起訴されていましたが、5月7日に再勾留決定を出されたことについての理由開示を裁判所に求めたものです。

開示手続きに入る前に裁判官から「裁判所の方でマスクは準備してますので」とマスク着用の要請がありましたが、被告人は「その根拠は裁判所規則でしょうか」と裁判官に訊ねて、拒否しました。拒否の理由については「理由はこの場では特に申し上げません」
裁判所の感染防止策について裁判官が述べると、裁判官の席にアクリル板が設置されていないことを指摘する等、被告人は理路整然と質問で応酬しました。
ようやく開示手続きに入ります。裁判官に氏名を訊かれると「オ、ク、ノ淳也と申します。」と答えたものの、「私は現在身柄勾留中ですので以下の人定事項につきましてはお答えを辞退致します」

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裁判官から
「軽微とは言えない事案であること。状況、結果等を含めた、勾留請求があった時点での捜査の進捗状況、被疑者の供述状勢等を総合考慮すると被疑者が本件犯行に至る罪証隠滅する相当の理由が認められる」
と勾留理由の開示がありました。通常は勾留質問の後に、勾留決定がありますが、今回は勾留質問はありませんでした。
それは、勾留質問の前に夕食が提供されなかったので、護送車内での食事提供請求をめぐる問答が原因でした。
「クルマから降りないなら勾留質問はしないんだな」と警察官に威圧されたことに怒りながら、勾留質問の準備をしていたことを被告は主張。

「雨がしとしとと降る肌寒い一日でした。午後4時から食事計画を再三警官に訊ねましたが、決裁権者の課長がもう帰られた等と嘘の言い訳に終始」護送車の警官に夕食の件で無下にされたことを淡々と陳述しました。
「あの悪名高い大阪府警ですら最低限の食事としてコンビニでパンを買って出してましたよ」千葉県警は大阪府警のようには融通が効かなかったことを指摘。

「私は巷ではマスク拒否おじさんと呼ばれているそうですが、夕食は拒否していません」21時に勾留決定、23時に館山警察署に戻ってから萎びた弁当が提供されたそうです。夕食時に夕食が提供されなかった恨みから、名指しで検事への直談判が始まりました。
「検事!警察官を監督する警察庁には再発防止とキチンと飯を出すと言う処遇改善をして頂きたい。適正な時間に適切な食事を摂ることは被疑者の権利である。手続き訴訟の観点からも極めて重大です」

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さらに、裁判官に対してもお説教を始めました。
「思うに裁判官の基本は伝聞証拠ではなく、直接証拠に、基づいて正確に事実を把握することです。警察官からの一方的な伝聞のみに基づいて、貴方は重大な判断を下しました。あなたの手足である裁判所職員、書記官を車両待機所に派遣して、直接問題を調べさせる等と手立てはとれたはずです。あなたは裁判官としての調査義務を尽くしましたか。裁判官の事実認定としてはあまりにも杜撰あまりにもお粗末です。千葉地裁刑事裁判官としての資質が問われると思います」

被告人が裁判官、検事に法的にお説教するのは、非常にレアです。弁護士になったら活躍できたかもしれません。(文@霜月潤一朗)


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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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