【大阪府大阪市】大阪・関西万博で老舗駅弁3社が共同販売！EKIBENを日本から世界へ

2025大阪・関西万博に「MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN」を出店するまねき食品が、駅弁の老舗である荻野屋と崎陽軒の2社とコラボレーション。6月9日(月)～15日(日)の期間、万博会場のORA 外食パビリオン「宴～UTAGE～」にて3社共同で駅弁を販売する。

姫路の老舗駅弁会社による挑戦

70年万博の際には400社を越えていた駅弁業界も、今では80社ほどに。コロナ禍は越えたものの、米の高騰や将来人口減など、業界の将来に不安があるのが現状だという。

そうした中、「幕の内駅弁の元祖」として知られる兵庫県姫路市のまねき食品は、祖業である駅弁の業界全体を盛り上げるべく事業展開している。例えば2月には、スイスチューリッヒ駅構内にて、大館の花善と名古屋の松浦商店とのEWTによるポップアップ店舗を開き、駅弁を販売した。

また、2025大阪・関西万博では会場内の静けさの森に隣接して「MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN」を出店。

話題の「究極の神戸牛すきやきえきそば」をはじめ、弁当・駅弁、カレーとえきそばのセット、宇治抹茶ソフトクリーム、各種日本酒などを提供している。

今回、まねき食品は群馬横川駅の「峠の釜めし」で全国的に有名な荻野屋と、「シウマイ弁当」で日本一の販売数を誇る崎陽軒に声を掛け、万博内のポップアップ店舗において共同販売を実施する。

3社のコラボを機に、多くの外国人客を迎えて日本の駅弁が世界のEKIBENとなるように、さらに国内でも地域を代表する駅弁会社が日本の伝統的な食文化を続けていけるように取り組みたいとしている。

ORA 外食パビリオン「宴～UTAGE～」にて期間限定で販売される各社の駅弁は、以下の通り。

まずは、まねき食品の「元祖幕の内駅弁」2480円(税込)。

明治21年、現在のJR姫路駅近くで茶店「ひさご」を開いていた竹田木八が、山陽鉄道の開通に際して駅構内での弁当販売を認可された。その翌年、経木の折箱に入れた駅弁とお茶を立ち売りしたのが始まりだ。

弁当の上折には13種類のおかずを、下折には白飯を入れて二重の折詰にし、価格はお米1升6銭の時代に12銭だったという。これが日本で初めて販売された幕の内駅弁とされており、今もなお海の幸と山の幸を詰め込んだ姫路駅の売れ筋商品となっている。

復刻にあたっては、総料理長が当時の物を再現した。

続いて、荻野屋の「関西峠の釜めし」1980円(税込)。

明治18年創業の荻野屋は、今年で140周年を迎える現役の日本最古の駅弁屋だ。その記念事業の一環として、まねき食品とコラボして「峠の釜めし」の関西版を開発した。

荻野屋特製の釜は地元の群馬県横川から直送し、中身の釜めしは海上の万博である大阪・関西万博にちなんで海鮮がメイン。食材は瀬戸内真鯛のほぐし身、姫路名物の焼き穴子や真たこ、わかめ、レンコンなど関西にこだわっている。

荻野屋こだわりのあんずはそのまま。一方で、姫路市民のソウルフードであるえきそばの出汁で炊いた出汁めしに、関西風のお漬物を別添えする。ちなみに容器はお土産にもなるため、パッケージの廃棄を削減してSDGsに貢献できるだろう。

最後は、崎陽軒の「真空パック関西シウマイ15個入り」700円(税込)だ。

崎陽軒といえば、「シウマイ弁当」が関東で特に人気があり、関西でもコロナ禍にまねき食品と共同開発した「関西シウマイ弁当」によって広く知られるように。

そして今回のコラボでは「関西シウマイ弁当」だけでなく、崎陽軒自ら真空パック入りの「関西シウマイ」をお土産として販売する。

「関西シウマイ」は「昔ながらのシウマイ」の一口サイズはそのままに、昆布や鰹節といった関西のだし文化と駅弁を融合させた商品。食感のアクセントに蓮根、味のアクセントに山椒、隠し味にオイスターエキスを効かせ、あっさりとした味付けに仕上げている。

こちらには関西の名所をデザインした小サイズのしょう油入れ「関西限定ひょうちゃん」全7種のうち、いずれか1つが入っている。

コラボの実施期間中に大阪・関西万博を訪れる人は、老舗のこだわりが詰まった特別仕様の駅弁を食事やお土産として購入してみては。

■ポップアップ店舗
出店場所：大阪・関西万博会場内 ORA 外食パビリオン「宴～UTAGE～」
期間：6月9日(月)～15日(日)

■MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN
場所：静けさの森隣接

まねき食品公式ホームページ：https://www.maneki-co.com

(紫原もこ)

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