心理学や生物学を応用したメソッド「恋愛認知学」で、もっと愛されるようになる!?
世の中にはひっきりなしに男性から言い寄られる女性がいる一方で、「なぜ自分には素敵な人が見つからないんだろう?」「どうすれば愛されるんだろう?」と嘆いている人もいるでしょう。それはもしかしたら、その人が「恋愛認知学」を学んだことがないからかも――。
恋愛認知学とは、『わたしは愛される実験をはじめた。』の著者・浅田悠介氏が得意とする心理学や生物学を駆使して作り上げた独自のメソッド。「とにかく『感覚だよね』で済まされそうなものを、論理的に、具体的に、体系的に、解説する必要があるなと感じたのです」と浅田氏は記しています。
前半は小説パートとなっており、物語は主人公のアラサー女性・ミホが4年付き合った彼氏にあっさり振られるところから始まります。新しい恋人を求めて合コンに勤しむものの、結果は空振りばかり。「これからも、ずっと一人なのかも」とパブでひとり飲んでいたとき、ミホは店内に入ってきたイケメン2人組が目に留まります。彼らが声をかけたのは、可愛くも美人でもない女性。なぜ彼女が、と衝撃を受けたミホは、イケメンたちが帰ったあとに彼女のテーブルに行くと、「私、さみしいんです。この歳になって、どうしたら愛されるかもわからないんです」と心の叫びをぶつけます。
そんなミホに女性がかけた言葉は「とにかく黙って座りなさい。そうすればモテる女にしてあげるから」。かくして、恋愛認知学のマスター・ベニコの手ほどきを受け、ミホは男性から愛される実験をおこなっていくことになるのです。
ここで少しベニコの教えを紹介します。イケメンエリートのテラサキにLINEを既読無視されたままでいたミホが、3カ月ぶりに送ったのはこんなメッセージです。『日本、寒すぎません?』――これは疎遠になった関係を復活させる「ワンチャンLINE」というメソッドに基づいたもの。
ポイントは「シンプルであること」「くすっと笑えること」という2つで、あくまでも「久しぶりに思い出したからLINEしました」という軽いニュアンスで余裕があるように見せることが重要なのだとか。この「余裕のある女を演出する」というのは、そのあとも多くの場面に出てきます。つまり、「自分はモテると相手に思わせる技術」こそが、恋愛認知学の要ともいえるのです。
テラサキから返信をもらったミホは、その後も「絵文字カットの法則」や「ディレクターズセオリー」といった手法を駆使してLINEのやりとりを続け、なんとかデートへとこぎつけます。そんなミホの恋のゆくえがどうなったのかは、ぜひ本書を読んで確かめてみてください。
本書の後半では、恋愛認知学のさらに詳しいレッスンが繰り広げられます。「男性の前でへらっと笑う女性がモテない理由」「恋愛認知学トークメソッド例文集」「それでもモテる男性を狙いたい貴方へ」などさまざまな項目を浅田氏が解説します。
「モテる」ということは、けっして男性に媚びたり迎合したりすることではないと教えている本書。他人軸ではなく自分軸でいることの大切さは、モテに関係なく、すべての人の生き方に通じるのではないかと思います。より軽やかに、より自分らしい日々を過ごせるように、皆さんも「恋愛認知学」の扉を開いてみてはいかがでしょうか。
[文・鷺ノ宮やよい]
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