3月26日は、「〇〇〇〇デー」
3月26日は、「パープルデー」
「パープルデー」を、知っていますか?
それは、世界中で行われている「てんかん」の啓発キャンペーン。
カナダに住む一人の女の子、キャシディ―・メーガンさんが始めたこのキャンペーンは、いまや世界中に賛同の輪が広がっています。
「てんかん」という病気をもつ人は、100人に1人。
珍しい病気ではありませんが、なかなか人に打ち明けられない悩みをもっている人が多くいます。
「てんかんをもつ人を、ひとりぼっちにしない」
3月26日、紫のものを身につければ、あなたも応援のメッセージを伝えることができます。
あなたも「パープルデー」に参加してみませんか?
ということで、先日グローバル・バイオファーマのユーシービージャパン主催の「てんかんの正しい理解とその治療に関するセミナー」にオンラインで参加してきました。
新宿神経クリニック理事長/院長 渡辺雅子先生
▼てんかんについて
てんかんは、有病率が約1%、世界に約6,500万人の患者さんがいる疾患で、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢で発症し、国や地域、性別や人種による発症率の違いはありません。日本では約100万人のてんかん患者さんがいると言われ、毎年57,000人が新たにてんかんを発症しています。てんかん患者さんの大部分が長期的な薬物療法を必要としますが、既存の抗てんかん薬を使用しても、30%を超える患者さんがてんかん発作を十分にコントロールできていないとの報告があり、てんかんは今なお、アンメット・ニーズの高い疾患です。
てんかん発作は臨床症状等に基づき、部分発作(二次性全般化発作に移行することもある)、全般発作及び分類不能のてんかん発作という3つの主要なタイプに分類され、全般発作に分類される強直間代発作は、突然意識を失い全身が硬直し、激しいけいれんを起こす発作で全般発作の6割を占めるといわれています。
また、てんかんは急に倒れることもあるため周囲へのインパクトが強く、場合によっては偏見を持たれることもあります。日本では高齢化が進むことにより、高齢者のてんかん患者さんがより増加するなど、今後てんかん患者さんへの“周囲の理解”が必要不可欠になります。
さらに、新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言の中、てんかん患者さんも外出する機会が減り、家族・友人・医師とコミュニケーションする機会が減少しています。それにより、一人暮らしのてんかん患者さんは自宅で発作を起こした場合に周囲に気付かれず、ケガや命の危険が及ぶこともあるため特に注意が必要です。そのうえ、四月は新たな環境での新生活が始まり、その環境に馴染むまで疲れやストレスが溜まり、てんかんの発作が起きやすい時期と言えます。
▼てんかんの定義
WHO(世界保健機関)
種々の病因によってもたらされる慢性の脳の疾患であって、大脳ニューロンの過剰な放電に由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし、それに変化に富んだ臨床ならびに検査所見の表出が伴う
日本神経学会
てんかんとは、てんかん性発作を引き起こす持続性素因を特徴とする脳の障害である。すなわち。慢性の脳の病気で、大脳の神経細胞が過剰に興奮するために、脳の発作性の症状が反復性に起こる。発作は突然に起こり、普通とは異なる身体症状や意識、運動および感覚の変化などが生じる。明らかなけいれんであればてんかんの可能性は高い。
てんかんについて3月26日 パープルデイをきっかけに理解することで、周囲からのてんかんに対する偏見が減り、患者さんが快適に過ごしやすい環境を目指していきましょう。
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