【SDGs】亡くなったクジラの胃の中から大量のビニール袋が…海洋ゴミ問題の深刻さが浮き彫りに

【SDGs】亡くなったクジラの胃の中から大量のビニール袋が…海洋ゴミ問題の深刻さが浮き彫りに

※こちらは2017年公開の記事を再編集したものです。
亡くなったクジラの胃の中から大量のビニール袋が… 海洋ゴミ問題の深刻さを改めて痛感させられる映像が話題となっているのでご紹介します。最近よく耳にするSDGsにも関連する内容になっています。

SDGsとは?


最近よく見たり聞いたりするSDGs(エスディージーズ)という単語ですが、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、17項目の大きな目標を世界的に達成していこうと2015年9月に国連で採択され、2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。この17項目の中の一つに「14 海の豊かさを守ろう」という目標が掲げられています。

今回紹介する事案は、実際の海で起こっている現状を知り、この項目を達成するために何が出来るのか?という事を考えさせられます。

海洋ゴミで死んでしまったクジラ

このクジラが発見されたのは、ノルウェー南西部に位置する海岸。浅瀬を苦しそうに泳いでいるところを発見されたようですが、しばらくすると海面に浮かんで亡くなっていたそうです。

引き揚げられたクジラ。体長は6mほどの大きさ。

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出典:YouTube

クジラを解剖すると、胃の中から大量のビニール袋が発見されたといいます。

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出典:YouTube

こちらが、そのビニール袋。実にさまざまな種類のビニール袋がこれだけ胃の中に…。解剖の結果、クジラの胃の中には食べ物はほとんど入っていなかったといいます。さらに、脂肪層は非常に薄くなっていて痩せていたことが分かったそうです。

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出典:YouTube

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出典:YouTube

広い大海原を見ると、一見ゴミが浮いていないように見える海ですが、その中には今回のように目に見えるゴミのほか、大きさ5mm以下のプラスチック(マイクロプラスチック)など微細な物質が大量に漂っており、その量はプラスチックだけでも推計で約1億5000万トンともされており、今でも毎年800万トン(ジャンボジェット5万機分)ずつ流出していると言われています。海水中の有害物質を吸着させる特徴を持つマイクロプラスチックは、生態系への悪影響も懸念されています。

大量のゴミを飲み込んでしまったクジラは、最後は苦しみもがき死んでいったのです。海洋ゴミ問題の深刻さを改めて考えさせられます。

動画はこちら

これはほんの一例です。広い海では多くの生物がこのクジラと同じような状況に追い込まれているのが現実です。SDGsが叫ばれるようになった昨今でも、海洋ゴミは増え続けていると言われています。現在のゴミの回収も大切ですが、新たに流出するごみの量を減らす必要があります。

海洋ゴミの大半は、海で廃棄されたゴミではなく、街から出たゴミだとされています。街中で捨てる気はなかったけど風で飛ばされたビニール袋。すぐに拾えば間に合ったのに、目で追いかけるだけで拾わなかったそのゴミは、いずれ雨水に流され川を下り海へとたどり着き、何の罪もない海洋生物を死に追いやってしまうかもしれません。

このような悲しい連鎖はあっていいわけがありません。

今回はSDGsの中の一つ「14 海の豊かさを守ろう」について関連の深い内容でしたが、他の項目もやはり一人一人が自分の事として捉え行動していくことが達成には必要になります。

ぜひこの機会に皆さんもSDGsに関して考えてみてください。

出典:youtube.com


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