【2021年】縁起を担ぐ、群馬「少林山達磨寺」への旅
みなさん初めまして。日本全国の史跡や神社仏閣を旅するのが大好きな歴史好きモデル、加治まやです!
ここ最近、なんだか気持ちの切り替えがうまくできない……そんな思いが日に日に強くなり悶々としていた今日この頃。
こんな時は旅に出て好きなものにたくさん触れて心も身体もリフレッシュだあ〜! というわけで、東京から1時間足らずで辿り着ける、群馬県は高崎へ、神社仏閣巡りの旅にいざ行かん!
JR東京駅
高崎駅までは、乗り換えなしで1時間弱
JR東京駅から上越新幹線「たにがわ」でJR高崎駅へ。乗り換えなし、なんとたったの約1時間。
車窓の風景に段々と心が解放されていくね。
高崎駅に到着してまず目に入ってきたのが……
改札内に大量のだるま!!!? なにごとー!
実はここ高崎は、日本人にはとても馴染み深い「縁起だるま(※)」発祥の地なのだ!(私もこの旅で初めて知ったよ)
※編集部注:鶴(眉毛)と亀(口ひげ)が描かれ、縁起の良さから「縁起だるま」とも呼ばれる「高崎だるま」のこと
まずは縁起だるま発祥のお寺といわれる「少林山達磨寺」に向かうことに。
高崎市内を回るのに便利なのがこちらの市内循環バス「ぐるりん」。1乗車につき200円だけど、1日目は3回乗る予定なので520円の1日フリー乗車券を買ったよ。高崎駅西口から少林山入口バス停まで約20分。バス停からは約2分でお寺の総門に到着。
少林山達磨寺
だるまにかこまれて縁起を担ぐ!
立派な山門にはなんとマイベスト推し紋、三葉葵(みつばあおい)が!! 達磨寺は江戸時代に水戸徳川家から三葉葵をたまわったんだって。テンションあがる〜!
運動不足な私には普段はハードな階段もワクワクが高じてひとっ飛び!
階段を登りきるといたる所にだるまが!
天明の大飢饉が起こった江戸時代中期。生活が苦しくなってしまった付近の農民たちに達磨寺の和尚様が副業としてだるまのつくり方を伝授したことから、この地でだるまづくりが盛んになったんだって。
境内にある「達磨堂」には全国各地のだるまが展示されていて勉強になるよ。
手前に座っている像が縁起だるまのモデル(※)となった達磨大師! 禅宗の祖と崇められ、たくさんの伝説を残した実在の人物です。
※編集部注:だるまは達磨大師が赤い衣で座禅をしている姿を模しており、赤色には魔除けの効果があると信じられていたことから縁起物としてひろまったといわれています。
さて、達磨寺ではだるまの絵付体験ができます!
ベースしか描かれていないカラフルなだるまに黒と金で色を付けていくのだけど、筆で何かを描くことなんてないからなかなか思ったようにいきません(泣)。
黒が失敗したと思ったら金で塗り潰すとマシに見えるというテクニックを編み出した!
片目は願いが叶った時に入れるとして。(※)うーーん……ヘタウマってことでいいかな? お部屋に飾ったらきっとかわいく見える。
※編集部注:願いをこめてだるまの左目(向かって右)に、願いが叶えられたら右目に目を書き入れることで願いごとの成就を願う願掛け(少林山達磨寺HPより)
最後に御朱印をいただいたのだけど、このお寺では「写経を納めると御朱印をいただける」というスタイルであることに感動。御朱印というのは元々、納経をした証にいただくものだったからそれにならっているんだ。その場で般若心経の一節を書いて納めることもできるよ。集中して字を書くことで心が静かになった気がする。
高崎神社
縁起を担いだあとは高崎神社で縁を結んでみる
さて、だるまで縁起を担いだあとは、また市内循環バス「ぐるりん」に揺られて約40分、高崎神社前バス停に着く。そう、高崎の総鎮守である「高崎神社」へお参りに。
この神社を総鎮守にしたのは徳川家康の側近の一人、井伊直政ということで歴史好きには堪りません。井伊家というと彦根のイメージだけど高崎城を築城してこの地を治めていたこともあるんだ。
高崎神社の主祭神・イザナミノミコトは日本で初めて夫婦の契りを結んだことから、縁結びのご利益があるといわれているそう。結婚式を挙げるカップルも多いんだって。
縁結びと聞いたらお守りを買うしかないよね?
和柄の布が結んであるお守りはひとつひとつ柄が違っていて選ぶのが大変。そんな中とってもかわいい柄のお守り「結い守」をゲット!
縁結びっていうのは男女の仲だけじゃなくて世の中で出会う人との仲を取り持ってくれるということで、仕事でも素敵な出会いがありますようにと(切実な)願いを込めて手を合わせたよ。
水上館
心を整えたあとは温泉で身体を整える
心の充電ができたらあとは身体を癒やすのみ! 一気にお宿へ向かうよ!!
市内循環バス「ぐるりん」で高崎駅へカムバック。上越線の水上行きに乗って約1時間の列車旅。
JR水上駅に着くと外はすでに真っ暗。雪が積もっていて不安だったけど今日のお宿、「水上館 」の送迎バス(要予約)が来てくれて助かった。
建物もエントランスもかなり大きい老舗の旅館。入館の時に検温をします。
お部屋も広くてうれしい〜。これはお風呂も期待大! 海山川の幸を活かした夕食をいただき腹ごしらえしたら、いざ温泉へ。
こちらのお宿では15もの湯船を楽しむことができるんだけど、その中でも私が一番好きだったのは大きな水晶風呂!(入浴時間などは公式HP参照)
とても大きな湯船に入った瞬間お湯がザバーって溢れ出して贅沢な気分に。お湯は無色無臭でさらっとした感じ。次の日にはお肌がつるつるになってうれしかった。
露天風呂への扉に「猿がいることがあります」と注意書きがあって笑っちゃった。少しお猿さんと鉢合わせしたかった気も……
一夜明けて外を見てみると朝日に照らされた絶景が。
この景色を見るだけで心の中の嫌なものが全部デトックスされる感じ。山々の風景っていいな。
慈眼院
高崎のシンボル、巨大な白衣大観音
朝食もしっかり食べて、水上の地をあとに、再び高崎駅へ。昨日は日が暮れていて見られなかった雪景色の車窓を楽しむ。
高崎駅に着いたらまたも市内循環バス「ぐるりん」に乗って「観音山 慈眼院」へ! ぐるりん最強だね。
25分ほどで白衣観音前バス停に到着。真っ先に目に入ってきたのは、
白衣(びゃくい)大観音様〜!
高崎のシンボルともいえるこちらの巨大観音像は、昭和11年に建てられたの。昭和初期にコンクリートでこんな大きなものをつくっていたことにビックリ〜!!
バス停から2分ほどで観音様のいる慈眼院。
……大きいっ!! 高さ41.8メートル、重さ5,985トンもあるんだって。胎内も拝観することができて(有料)、中には閻魔大王や菩薩、弘法大師などさまざまな仏像が納められていたよ。観音様の肩のところまで登ることができるんだけど、そこに辿り着くころには息切れが……でも肩の窓から高崎の景色が一望できるのでオススメ!
そして、ちょうどこの日は初観音の日ということで護摩行が行われていたの。炎と荘厳な太鼓の音やお経に耳をすませているうちに頭の中がどんどんクリアになって神経が研ぎ澄まされていく感じ。終わった頃には今年一年精神的にも身体的にも健やかに過ごせるような気持ちに。
デルムンド
高崎に来たら、高崎パスタはかかせない!
ふたたび市内循環バス「ぐるりん」で来た道を戻り高崎駅へ。遅めのランチをいただくことに。
高崎といえば忘れてはならないのが高崎パスタ! 高崎駅から徒歩6分ほどの老舗「デルムンド」さんに向かう。メニューがかなり豊富でなかなか選べない私。オススメされるがまま「海と山の幸パスタ(サラダ付)」を注文。
普通盛りが!! 超大盛り!!!(私にとって)
こちらのお店では普通盛りが350gとかなりのボリューム。40年前にご夫婦でお店を始めた時からお客さんにたくさん食べて欲しくてこの量なんだって。ひとつひとつの素材の味がしっかり感じられて美味しかった。
「みなさん、この店の味は変わってないって言うけど、ずっと試行錯誤して変わり続けてるの。お客さんの舌が肥えていくのに合わせてね」とお茶目に笑うお母さんの言葉が心に沁みるランチタイムに。
高崎駅
旅の締めはお土産でしょ!
高崎駅に舞い戻り、新幹線の時間までのお土産タイム。これがないと旅が終わるって感じがしないよね。仲のいい子たちに私の楽しかった気持ちをお裾分け。
東京でもよく見る「ガトーフェスタ ハラダ」。実は高崎発なんだって。初めて見るガトーラスクでレーズンクリームを挟んだ「グーテ・デ・レーヌ」を購入。
最後は高崎駅から新幹線「たにがわ」に乗って東京駅へ。歴史に触れながら心も身体もデトックスできて良き旅だった。ありがとう高崎、だるまに目を入れた頃にまた来るね。
東京駅
掲載情報は2021年3月9日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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