大注目の映画監督・城定秀夫最新作は、 人間の可笑しみが凝縮された『悪い夏』的確な演出でうならせるも現場では目が合わない?!

「クズとワルしか出てこない」と話題の傑作小説を映画化した『悪い夏』が3月20日(木・祝)より全国公開!新たな場面写真が解禁となりました。

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人の傑作小説がまさかの映画化。監督は田中圭、磯村勇斗、山田裕貴ら実力派の人気俳優たちを主演に迎え、数多くの傑作を作り上げてきた鬼才・城定秀夫。脚本は『ある男』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した俊英・向井康介。主人公・佐々木守を演じるのは、映画・ドラマの大ヒットが続く北村匠海。真面目に生きるも、気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれていく男の姿を渾身の力で体現します。

更に色仕掛けで佐々木を犯罪へと巻き込んでゆく育児放棄寸前のシングルマザー・愛美を演じる河合優実をはじめ、裏社会の住人で犯罪計画の首謀者・金本役に窪田正孝、正義感に燃える佐々木の同僚・宮田役に伊藤万理華、愛美に肉体関係を強要する佐々木の先輩・高野役に毎熊克哉、金本の愛人・莉華役に箭内夢菜、金本の手下でドラッグの売人・山田役に竹原ピストル、息子と2人困窮した生活から万引きに手を染める古川佳澄役に木南晴夏など豪華俳優陣がクズを狂演!中毒者続出の極悪小説と日本映画界の旗手たちの奇跡の化学反応が、衝撃のサスペンス・エンターテインメントを生んでいるのです。

2023年には「特集上映」も!“外さない”多才な仕事ぶり

今最も勢いに乗る映画監督の一人、城定秀夫。2020 年公開の『アルプススタンドのはしの⽅』では高校生たちの青春を描き、ミニシアター系では異例の⼤ヒットを記録し、一躍脚光を浴びた。デビューからの約20年で手掛けた作品は、なんと100 タイトルを超え、青春・恋愛・サスペンスなど、どんなジャンルでもお手の物で、精力的に作品を発表し続けている。2023 年の東京国際映画祭では「映画の職⼈ 城定秀夫という稀有な才能」と題した特集上映が組まれるなど、さらに多くの観客へその魅力が伝わる機会となった。
今年に入ってからも、田舎暮らしを始めた夫婦に襲い掛かる、ムラ社会の恐怖を描いたスリラー『嗤う蟲』が1月に公開され、最新作『悪い夏』が2作目と、2025年も、スタートダッシュから勢いが衰えることがない!

北村匠海も即決!<一度は出たい>熱望のキャストたちも集まった、“引き”の強さを発揮

そんな城定秀夫の最新作が、3月20日から公開される、北村匠海を主演に迎えた『悪い夏』。すでに、“クズとワルしか出てこない”と
いう好奇心をくすぐられまくるキャッチでも話題になっている本作。先ず注目は、キャストたちからの城定作品出演への“熱望度”が高
いことだ!主演の北村は、ずっと城定さんとやりたかったと二つ返事で決定、伊藤万理華や箭内夢菜も、一緒にやりたかった想いが
叶った、と明かすなど、とにかく、俳優からの引きの強さがすごい。また、複数回出演している河合優実や毎熊克哉からは、現場が早
くて的確な演出がすごいという話しもあり、演出手腕も俳優たちの信頼につながっている。

本作の企画段階で求められたのは、絶望的な状況下や物語においても「⼈間そのもの」を肯定的に描くこと。これを聞けば、まさに城定監督が適任だったことは、誰もが納得するところだ。これまでも、オリジナル脚本作はもちろん『アルプススタンドのはしの⽅』『⼥⼦⾼⽣に殺されたい』『ビリーバーズ』といった多様な原作を傑作エンターテインメントに仕立ててきた。

ただ、本作は“クズとワル”しか出てこないだけあって、暑い中みんなで汗をかきながら、オールナイトでずぶ濡れで震え、泥だらけになって演じたなど、撮影現場は本編に負けじとハードだったそう。しかし、そこまで突き詰めた“悲惨”な登場人物たちの行く末には、“むしろ笑えてきちゃう”“もっともっと、とワクワクしてきました”といった鑑賞後の声も聞こえてきており、まさに、エンターテインメント性を外さない、城定監督の進化系であり、「クズとワルしか出てこない、というキャッチフレーズですが、すごく魅力的だったり、人間くさい、タイプの違う人間がたくさん出てくるのでそういうところも楽しんで」という言葉のとおり、人間の可笑しみが詰まっているのも、最新作の大きな魅力だ。

ちなみに、こんな才気あふれる城定監督について、キャスト陣からは“目が合わない”という証言も!舞台挨拶に登壇した際には、「これだけのキャストさんが揃っていたので、もう本当に僕はあんまりやることはないな、みたいな感じでした」と話すなど、シャイな性格なのか、こんなギャップも俳優たちをひきつける理由なのかもしれない。

真面目に生きる気弱な公務員の破滅への転落と“今そこにある”恐怖を描く狂乱のサスペンス・エンターテインメント『悪い夏』は3月20日(木・祝)全国公開。

(C)2025映画「悪い夏」製作委員会

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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