野球のエースナンバーといえば18や1、サッカーでは10や9、11。プロアマ問わず、背番号に愛着やこだわりを持っている選手は多いと思います。
プロサッカー選手の中には、なかなか見ない大きい数字背番号を背負っている選手がいます。ただ見ただけでは「なんで?」と思うような番号でも、それぞれ思いや由来があるのです。
今回は独特な背番号を着けている選手と、その理由をご紹介!
メスト・エジル 背番号67
2021年1月にイングランド、プレミアリーグのアーセナルからトルコのフェネルバフチェに加入した元ドイツ代表MFメスト・エジル。アーセナルでは背番号11、10とエースナンバーを背負いましたが、フェネルバフチェで選んだのはなんと67。
67という珍しい番号を選んだ理由は、エジルの家族がドイツに移住する前、トルコで住んでいたゾングルダクの市外局番だそう。電話番号を背番号にする選手は珍しいですよね…。
ヨシップ・イリチッチ 背番号72
イタリア・セリエAのアタランタに所属するスロベニア代表FWヨシップ・イリチッチ。2007年にスロベニアでプロとしてのキャリアをスタートさせ、2010年からイタリアでプレーを始めました。イタリアに移籍後は背番号72を着けてプレーしています。
実はイリチッチはスロベニアでプロ選手になって最初につけた背番号が27。それで27という番号に愛着があり、しかも移籍のためにやってきたイタリア・シチリア島に到着した日も27日と、とにかく27に運命を感じていたのですが、移籍したクラブでは27が埋まっていました。そのため、2と7をひっくり返し72を着けることにしたそうです。
フランク・ケシエ 背番号79
こちらもイタリア・セリエA、ミランに所属するコートジボワール代表MFフランク・ケシエ。その背番号は79とこれまた見慣れない数字です。
実はケシエにはこだわりの番号がありました。それは19。11歳のときに亡くなった父親の月命日が19日で、ミランに移籍する前は19を着けており、ミラン移籍時も当初は空き番号であった19を着ける予定でした。
しかし、ケシエの後から入団が決まったイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチが「19番を着けたい!」と主張。
結局、ケシエは年齢が上のボヌッチに19を譲り、「見た目が19に似ている」という理由で79を選択しました。
これで一件落着したのですが、この話には実は続きがあります。
わがままを通してミランに入団したボヌッチですが、なんと彼は1年で移籍、しかも古巣でライバルチームのユヴェントスに戻ってしまいました。これで背番号19が空き、首脳陣はケシエに背番号を19に変更するかどうか聞いたそうです。
しかしケシエは「すでに僕のユニフォームを買ってくれた人達にさらなる出費させたくなかった」との理由で背番号変更を断りました。確かに、ファンは背番号が変わればユニフォームを買いなおすことになりますよね。自分のこと以上にファンの出費を気にするとは…なんてカッコイイんだ!!!
たかが背番号、されど背番号。それぞれ色んな思いや意味、こだわりがあるんですね!
好きな選手の背番号について調べてみるのも楽しいかもしれませんね!