冬のガーデニング|寒さから植物を守るために知っておきたいポイント5選
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雪が降ると、その重みで枝や幹が折れたり、葉が傷んでしまうなど、植物に大きなダメージが生じる可能性があります。
お庭の植物や鉢植えを守るために有効な雪対策を5つご紹介します。
冬のガーデニングでは「耐寒性」をチェック
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その年の気候によりますが、暖地に区分される地域でも、降雪が珍しくないのが日本の冬。植物への雪の被害を最小限にするには、雪が降る前の準備と、降った後の素早い対応が欠かせません。天気予報をよくチェックして、タイミングよく雪対策を行えば、雪で植物が枯れ込むことが少なくなりそうです。
また、雪自体の冷たさ・重さが植物に与える被害もさることながら、雪が降る時に吹く強い北風、厳しい冷気こそが、植物を枯れさせる大きな要因です。
植物は種類によって耐寒性が異なります。耐寒性とは、0度以下の寒さに耐えることができる性質をいいますが、耐寒性を把握することで個々の植物が耐えられる程度がわかるので、ぜひ事前に調べておきましょう。
例えば、「耐寒性が強い」植物なら気温0度以下となり、多少の積雪があったとしても、地植えのまま春を迎えられるほど強健。
パンジー・ビオラ、アネモネ、クリスマスローズなどがその代表格です。
また、「耐寒性が中程度(普通)」は、気温0度程度でも生育が可能な植物。霜除けをすれば、戸外で冬越しができる可能性大です。ノースポール、ハボタンなどが該当します。
「耐寒性が弱い」植物は、生育に最低5〜10度以上の気温が必須要件であり、暖地であっても、室内に取り込むべき植物です。耐寒性が弱い植物にはシンビジウムやシャコバサボテンなどが挙げられます。冬は温度管理したお部屋で育てましょう。
冬のガーデニング。植物を寒さから守る方法5選
冬のガーデニングを楽しむために知っておきたいのが
雪の予想が出たらすぐに鉢植えを移動
雪囲いで枝折れを防ぐ
マルチングで土を保湿
枝の雪は無理に落とさない
融雪剤には要注意
ということ。
1つずつ見ていきましょう。
ポイント1)雪の予想が出たらすぐに鉢植えを移動
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鉢植えで育てている植物は、移動が容易なのが何よりの利点。「降雪の可能性あり」の天気予報が出たら、鉢植えを軒下など雪のかからない場所にすぐに移動させましょう。雪の間だけは、玄関や部屋の中に取り込むのも一法です。
また、鉢土が凍るのを防ぐため、もう一回り大きい鉢や、発泡スチロールの箱に入れて防寒対策をしたり、鉢にしみ込んだ水分が凍り付いてしまう恐れがあるため雪が降る前の水やりは控えるといいでしょう。
鉢植えを移動させるときに注意したいのが、「鉢植えに虫がついていないかどうか」の確認と「移動させる場所が適切かどうか」の2点。
鉢植えに虫がついていた場合、暖かい室内に入ることで虫が活性化するおそれがあります。また、耐暑性の低い植物を急に暖かい場所に移動させることでかえって植物が傷んでしまったり、窓際に置くことで夜ガラスから伝わった寒さで部屋の中に移動させた効果が得られないことも。植物の性質に応じて、置く場所を考えることが大切です。
ポイント2)枝折れしそうな植物には雪囲いを
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かなりの降雪が見込まれるときに心配なのが、雪の重みで枝が折れてしまうこと。
庭に地植えした樹木など、移動がきかないものは、雪囲いを施しましょう。
雪囲いは、ビニールや不織布などをふんわりと樹木全体にかぶせて、樹形に沿わせて軽くひもでしばり、固定すれば完了です。
なお、「寒さ除けにもなるし、そのままに」と思うかもしれませんが、晴れた日には雪囲いの内部の温度が上昇し、多湿状態に。かえって植物の負担になるので、雪が降りやんだら、すぐに雪囲いは外してください。
ポイント3)マルチングで土を保温
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雪が降るほどの低温になると、土中の温度低下が植物に深刻なダメージを与えます。最も心配されるのが、土中の温度が0度を下回ると起こる「霜柱」です。
霜柱は土の表面の水分が凍りつき、細かい柱状となる現象。土をはがすように持ち上げるため、根を痛めてしまうのです。
霜柱を防ぐためには、土中の温度を下げないことが肝要。土の表面を腐葉土、ウッドチップ、敷き藁(わら)、ビニールなどで覆う「マルチング」を施しましょう。
マルチングは冬の防寒とともに、夏は地温の上昇を防ぐことや雑草の発芽抑制にも役立ちます。また、泥の跳ね返りによる病害虫予防や庭の美観アップにも貢献するなど、いくつもの利点があるので、ぜひ導入してみてください。
マルチング材は、ホームセンターなどで販売されており、容易に入手することができます。降雪の予報より早く、冬の訪れとともに、マルチングしておくといいでしょう。
ポイント4)雪が降った後 枝の雪を無理に落とさない
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「やっと雪がやんだ!」となると、すぐにでも枝を振り動かして雪を払い落としたくなりますが、ちょっと待って。
雪は思いのほか重く、無理に雪を下そうとすると、枝を折ってしまうこともしばしばです。力を込めて枝をゆすったりせず、ホウキなどを使って雪をやさしく払い落とすくらいにとどめておきましょう。
なお、雪の重みで折れてしまった枝は、切り口をそのままにしておくと、病害虫に侵される危険性があります。枝が折れてしまったときは、切り口を剪定ばさみできれいにカットし、切り口癒合剤を塗布しておくと安心です。
ポイント5)融雪剤には要注意
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雪が植物にはよくないからといって、雪を溶かす「融雪剤」を庭や鉢土にまくのは避けましょう。その理由として挙げられるのが、市販の融雪債の多くは、塩化カルシウムを含有しているということ。
「塩害」という言葉があるように、植物にとって大量の塩は有害です。塩分量によっては、植物を枯死させるかもしれません。また、塩分は長期間土に残留するため、新たに植物を植えても育ちにくい場合もあります。
融雪剤には尿素を原料としたものもありますが、尿素は窒素を含んでいて、土の窒素含有量が過多になってしまうと、やはり生育障害を起こすことがあるので使い過ぎには要注意です。
おわりに
いかがでしたか? 植物が雪で弱ってしまったり、枯れてしまったりしないように、本記事で紹介したポイントを参考に、雪対策をしてみてください!
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