頭の飾り羽がイカす「オウギバト」は、ハトの中で世界最大!

頭の飾り羽がイカす「オウギバト」は、ハトの中で世界最大!

オウギバトは頭の飾り羽がかなりイカす鳥です。
その飾り羽は、まるで王冠のようです。
この飾り羽がそのまま名前の由来になっているほどで、その見た目もかなりのインパクトがあります。

そこでここでは、特徴的な飾り羽を持ち、ハトの中でも世界最大とされるオウギバトがどのような鳥なのかについて解説いたします。
知れば知るほどハマっていくオウギバトの生態、ぜひ覗いてみてください!

オウギバトとは

オウギバトとはハト科カンムリバト属に分類される動物です。
名前の由来は、その頭部にある大きな冠羽から来ており、頭がとてもユニークな動物となっています。

オウギバトの生息地

オウギバトの主な生息地は、インドネシアやパプアニューギニアなど東南アジアからオセアニアにかけて生息している鳥です。
熱帯雨林気候に属する地域の標高600m以下の乾燥林や浸水林、湿地林などに生息しています。

オウギバトの大きさはハトの中で最大!

頭部に目がいくオウギバトですが、その体は大きく、ハトの中で最大級の種類となっています。
そのサイズは全長約70cm前後とされています。

ドバトと呼ばれる日本国内でよく見るハト、カワラバトいいますが、この種は平均して全長約30cm~35cmほどとされています。
ですので、その倍近いサイズということになります。
そう考えるとめちゃくちゃ大きな鳥ですね!

オウギバトは飛ぶのが得意ではない

そんな大きな体もあってか、オウギバトは飛ぶ力が弱いです。
短距離であれば飛ぶことはできるのですが、長距離は飛べません。

大きな体が邪魔になってしまって、ずっと飛んでいるということができないのです。

オウギバトの生態

オウギバトは、主に2羽~10羽ほどの小規模な群れを成して生活する姿が確認されており、社会性もある動物だとされています。
なお、危険を感じると地上10m~25mの高さの樹上へ飛んで逃げていきます。

食性に関しては果実や種子、昆虫などを食べる雑食性です。

その数を減らしているオウギバト

オウギバトはワシントン条約附属書II、いわゆる絶滅危惧II類に掲載される動物の一種となってしまっています。
生息地のインドネシアやパプアニューギニアでは、法的な保護の対象とされるなど、その数は年々減ってきているのです。

減少原因①生息地の破壊

なぜオウギバトが減ってきているのかというと、単に生息地の破壊などが進んでしまっていることが背景にあります。
人間が生活する場所を拡大させることによって、オウギバトが好む場所がどんどん減ってきているのです。

単なる環境破壊の中でも、特に森林伐採などによって生息地が減っていることでオウギバトの暮らす場所が減ってきているわけです。

減少原因①違法な狩猟

オウギバトは違法な狩猟の対象にもなっています。
密猟などによって人間に捕まえられてしまうことはもちろん、食べるために殺されてしまっている個体もいます。

現在では保護活動が進められており、法律で狩猟は禁止されています。
それにもかかわらず食用として違法な狩猟が続けられているそうです。

日本にもいる絶滅が危ぶまれている鳥を2種ご紹介

実は日本でも存続が危ぶまれている鳥がいくつかいます。
ここではその中でもミゾゴイとアホウドリについてご紹介します。

ミゾゴイ

ミゾゴイはサギ科ミゾゴイ属に分類される動物です。
別名ではヤマイボと呼ばれている鳥で、その個体はどんどん数を減らしています。

ミゾゴイは日本の本州以南や中国南東部、台湾、フィリピンなどに生息しており、主に日本で繁殖しています。
そこから台湾やフィリピンに南下して越冬します。

そんなミゾゴイは森林伐採などによる生息地の破壊により、生息数が減少しています。
日本においては、繁殖環境の悪化や天敵の増加なども原因となっており、どんどんその数は減っているのです。

現在では繁殖地が日本と限られていることも相まって、絶滅危惧II類に指定されています。
ある報告によるとオウギバトの個体は1,000羽もいないのではないかともいわれています。

アホウドリ

アホウドリはアホウドリ科アホウドリ属に分類される動物です。
「信天翁(シンテンオウ)」という別名でも呼ばれます。

近年では長崎などで古くから呼ばれている「沖の太夫(オキノタユウ)」に改名しようとする動きもあるそうですね。
そんなアホウドリは、主に北太平洋に生息しているのですが、生息数が減少している動物でもあります。

そもそも1949年の調査ではすでに絶滅したと考えられていたほど。
しかし、その2年後の1951年に鳥島で約10匹が発見され、種の存続が認められました。

それでも生息数は日を追うごとに減少し、一時期は絶滅寸前まで追い込まれたとされています。

その絶滅の原因は人間による乱獲です。
アホウドリは近づいても逃げないという性質があるため、網などでも簡単に捕まえられてしまう鳥なのです。

100年前に推定500万羽いたとされる生息数は、現在では4,000羽程度とされ、いつ絶滅してもおかしくない数字となっています。
そんなことから天然記念物に指定されるとともに絶滅危惧II類に指定されているのです。

まとめ

オウギバトはその王冠のような冠羽が特徴の鳥です。
そして、その体格も堂々たるもので、ハトの中で最も大きい種ともいわれています。
その体長は、日本でよく見るハトの倍近い数字となっています。

しかし、そんな美しい鳥も人間の生活によってどんどん個体数が減り、近年では絶滅が危ぶまれている鳥の一種となっています。

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