こんな時代だからこそ楽器で「1人を楽しむ」
自粛生活でアコギやウクレレが人気です
いやはや大変な世の中となってしまった2020年。新型コロナウイルスの終息はいまだ見通しが立たず、不安な気持ちを抱えたまま毎日を過ごしている方も多いと思います。
そんななか、4月の緊急事態宣言以降、自宅で過ごす時間を楽しく過ごそうという意識から、アコースティック・ギター、ウクレレやピアノなどの楽器を始める人が増えているという話を聞きます。
それらの楽器に共通しているのは、「1人でも楽しめる」ということ。特にこれから紹介するソロ・ギターは、ここ20年ほどで急速に人気を獲得した演奏スタイルで、奥が深く、追及しがいのある奏法です。試しにYouTubeで「ソロ・ギター」と検索してみてください。プロ/アマ問わずたくさんの動画がアップされています。
ソロ・ギターとは?
ここからは日本においてソロ・ギターという言葉を広めた第一人者、南澤大介さんのコメントともにこの奏法の魅力を紹介しましょう。
▲南澤大介さん
--そもそもソロ・ギターとはどんな演奏スタイルなのでしょうか?
南澤 ひと言でいうと、1本のギターでメロディと伴奏を同時に演奏するスタイルです。2000年に『ソロ・ギターのしらべ』という楽譜集を出したのですが、出版社のほうからすぐに「続編を出しましょう!」と言われるぐらい反響が大きかったんです。もともと中川イサトさんや岡崎倫典さんがこういう演奏をしていたのですが、ありがたいことに2000年に私の本が出たころから、「ソロ・ギター」という言葉とともにスタイルが定着していった印象があります。そして、2002年に押尾コータローさんがメジャー・デビューしたことで広く認知された気がします。比較的若い世代の井草聖二さんなんかも、最初は私の本で練習したと言ってくれていましたね。
--南澤さんにとって、ソロ・ギターの魅力とは?
南澤 よく冗談で言うのは、1人なのでバンドみたいに音楽性の不一致や解散といったストレスがないことです(笑)。ギター1本持っていけばどこでも演奏できますし。ギターに限らず「ソロ○○」は身軽ですよね。練習するのも演奏するのも自分次第ですから。
--でも、すごく難しそうですよね。
南澤 右手で伴奏とメロディを同時に弾いているので一見難しそうに見えますが、最初からテクニカルなギタリストに憧れて弾き始める若い人たちを見ていると、実は人って先入観を持たないほうがなんでもできるのかなと思ったりもします。でも、初心者の方にぴったりな本を作ったんです。これまで12作を出してきた『ソロ・ギターのしらべ』の最新作で、初めての「かんたんアレンジ」、しかも親しみやすいジブリの曲集です。ギターを始めたての方でも、ギター入門書を併用してもらえれば、早い段階でチャレンジできる演奏レベルになっていると思います。この本の発売を記念してYouTubeを使った動画投稿キャンペーンというのもやることにしたんですよ。私の手書きの譜面や楽譜集も賞品として用意しているので、詳しくは私のツイッター・アカウント(@bsvmusic)などでチェックしてみてください。
▲『かんたんアレンジ ソロ・ギターのしらべ スタジオジブリ篇』
(南澤大介 著/本体2,200円+税)
ソロ○○はギターだけじゃない!
ソロ・ギター、気になってきましたか? このソロ演奏はギターだけじゃなく、ウクレレでも可能で、リットーミュージックからは『ソロ・ウクレレのしらべ』という楽譜のシリーズも発売されています。
そして、そんな1人を楽しむための味方『~しらべ』シリーズが店頭にズラリとならぶ『しらべフェア』が全国の楽器店で開催中(開催店舗は下記リンク先でチェック!)です。ギターやウクレレだけじゃなく、サックスやオカリナ、ヴァイオリンまで(これらの楽器はバックトラックの入ったカラオケ音源が付属しているので1人でも楽しめるのです)幅広い楽器の楽譜が揃っているので、店頭でぜひチェックしてみてください! フェア対象商品を購入すると、なんとオリジナル・フェイスシールドがもらえちゃいます。
(執筆者: リットーミュージックと立東舎の中の人)
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