波紋呼ぶDHC会長の差別発言 サントリーのCMタレントを侮蔑 「偽記事かなと思ったら公式サイトだった…」と話題

例の番組もアレですしねえ……
化粧品や健康食品などの製造販売メーカー・DHCの吉田嘉明会長が、公式オンラインショップにて『サントリーのCMに起用されているタレントはコリアン系の日本人』などと掲載。
その差別的な内容に、ネット上で「擁護できる部分が一切ないほどに酷い」「DHCてこんな会社だったんだ…」といった声が相次ぎ、不買運動にまで発展しているようです。
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問題となっているのは、『ヤケクソくじについて』と題され、DHCオンラインショップに掲載されている文言でした。その内容から察するに、吉田会長はライバル企業であるサントリーをかなり毛嫌いしているようで、その理由は「自社サプリの方が優れているのに、販売数ではなく売上金額のみで優劣がつけられ、その結果サントリーに負けているのが気に入らない」といったことのようです。
そして、『消費者の一部は、はっきり言ってバカですから、値段が高ければそれだけ中身もいいのではないかと思ってせっせと買っているようです』とつづり、他社と比べ配合量が多く安価である自社の誠意を消費者が理解してくれないとする嘆きも吐露。これにヤケを起こし、“ヤケクソくじ”を始めることにしたと説明しています。
この“ヤケクソくじ”は予想売上の1%を還元するといったもののようですが、これについて吉田会長は『商品の見栄をよくするために有名なタレントを次々と多用して、そちらに多額のお金を湯水のように使っている会社よりは、よほど良心的だと思いませんか』とし、続けて『サントリーのCMに起用されているタレントはどういうわけかほぼ全員がコリアン系の日本人です。そのためネットではチョントリーと揶揄されているようです。DHCは起用タレントをはじめ、すべてが純粋な日本企業です』などと主張。サントリーをこき下ろすために差別的な文言を掲載したのでした。
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これがTwitterを中心に拡散され、非難の声が殺到。ネット上では、「2020年にこんな内容を社長の名前で公式サイトに堂々と掲出する会社が存在するのかよ」といった声をはじめ、
「予想以上にド直球な差別してて笑えない。こりゃ一線超えてますわ」
「偽記事かなと思ったら公式サイトだった…。DHCてこんな会社だったんだ…。びっくり」
「擁護できる部分が一切ないほどに酷い内容でドン引き。しかも代表取締役からの公式の文章というのも最低」
「差別的用語は元より、“消費者の一部は、はっきり言ってバカですから”って発言してるのも、相当に駄目じゃない…? 大きな企業のトップがここまで大っぴらに言ってイイものなの…?」
「品がなさすぎてびっくりしました。とにかくもうDHC商品二度と買わない」
といった声が寄せられ、「#差別企業DHCの商品は買いません」のハッシュタグがトレンド入りするなど、不買運動にまで発展しているようです。
DHC…この声明はいったい何なんですか?同業だけではなく、消費者や特定のマイノリティを侮辱…
純粋な日本企業だかなんだか知りませんが、こんな恥知らずな企業の商品なんて二度と御免です。https://t.co/1fk9hA1CIN pic.twitter.com/tP1effDy0C
— クツリン
(@original_flava) December 15, 2020
吉田会長は以前にも、公式サイトで『似非日本人、なんちゃって日本人』『似非日本人はいりません。母国に帰っていただきましょう』などとつづっていたようですが、こうした暴走を誰も止められないあたり、そのワンマンぶりがうかがえます。(文◎絹田たぬき)
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