発表! 本の雑誌が選ぶ2020年度文庫ベストテンの第1位は『パラスター』に決定!
創刊45周年を迎えた書評誌「本の雑誌」が、毎年年末に丸ごと文庫本を紹介するガイドブックとして刊行している『おすすめ文庫王国2021』にて、本の雑誌が選ぶ2020年度文庫ベストテンを発表!
1位に選ばれたのは、『パラスター』阿部暁子(集英社文庫)。車いすテニスを舞台に、東京パラリンピックの女子の代表候補として注目を集める宝良と、車いすメーカーに勤める百花の物語を〈Side 百花〉と〈Side 宝良〉と2巻で綴るスポーツ小説。スポーツ小説としてだけではなく、青春小説としても仕事小説としても読め、あまりの心揺さぶられるストーリーに、涙があふれるどころかずっと涙があふれ続ける作品だ。これ一冊読めば、延期になったオリンピック分の感動を得られるはず。
2位は、『谷崎潤一郎 川端康成』三島由起夫(中公文庫)、3位には『海馬の尻尾』荻原浩(光文社文庫)が選ばれた。以下の順位は下記に。
〈本の雑誌が選ぶ2020年度文庫ベストテン〉
1『パラ・スター〈Side 百花〉〈Side 宝良〉』阿部暁子/集英社文庫
2『谷崎潤一郎 川端康成』三島由紀夫/中公文庫
3『海馬の尻尾』荻原浩/光文社文庫
4『マーダーボット・ダイアリー』マーサ・ウェルズ、中原尚哉訳/創元SF文庫
5『比ぶ者なき』馳星周/中公文庫
6『京都深堀りさんぽ』グレゴリ青山/小学館文庫
7『ランチ酒』原田ひ香/祥伝社文庫
8『奇界紀行』佐藤健寿/角川文庫
9『地下鉄道』コルソン・ホワイトヘッド、谷崎由依訳/ハヤカワepi文庫
10『仁淀川漁師秘伝』宮崎弥太郎語り、かくまつとむ聞き書き/ヤマケイ文庫
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。