卵肉兼用のハイブリッドチキンはアフリカの貧困を救うか

先日、アフリカ東部のウガンダ共和国政府は、より多くの肉と卵を生産する新種のニワトリを貧しい農家に分配することを決定した。ウガンダ『Daily monitor』が伝えている。

“Kuroiler”と名付けられたニワトリが注目を集めだしたのは2011年頃。それ以来、「農家の重要な食料と収入源になる」とウガンダの農業担当大臣ら関係者の期待を一身に背負っている。現地で飼育されているニワトリと比較すると、2倍の鶏肉と4倍の卵を生産できる上に、資源に乏しい環境にも難なく適応するとのこと。飢餓に苦しんでいる他のアフリカ諸国も注目しているようだ。

国連食糧農業機関によれば、アフリカの飢餓の特長は、人口数ではアジア地域に及ばない一方で、人口比の栄養不良人口の割合が高いとされている。こうした統計は、栄養豊富とされる鶏肉と卵の両方を生産できるKuroilerによって覆される可能性も。

しかも、現地調査を行なったアリゾナ州立大学・バイオデザイン研究所によれば、鶏肉と卵の生産量アップで、貧しい農家の収入が約4倍もなる見通しもある。“ハイブリッドチキン”がアフリカの飢餓や貧困問題を変えるかもしれない。

参照: アリゾナ州立大学・バイオデザイン研究所のニュースサイト
http://www.biodesign.asu.edu/news/a-new-breed-highly-productive-chickens-help-raise-ugandans-from-poverty-

画像: Kuroilerを紹介しているサイトのキャプチャー
http://www.agriculture.go.ug/index-page-news-id-325.htm

※この記事はガジェ通ウェブライターの「香椎みるめ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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