オレ二郎@自宅 「自作ラーメン二郎 ver.2012」
今回はnonchさんのブログ『そんなに食うなら走らんと』からご寄稿いただきました。
オレ二郎@自宅 「自作ラーメン二郎 ver.2012」
ハイ
師走も煮詰まり年末恒例*1の
*1:「オレ二郎@自宅 「自作ラーメン二郎 RETURNS」」 2012年01月04日 『そんなに食うなら走らんと』
http://blog.goo.ne.jp/nobanonch/e/23565fe21e21cfe2c82f8b875457933e
「オレ二郎」の季節になりました
三人集まると文殊の知恵よろしく
三回繰り返すと恒例行事
何かと「決まり」になってしまうのが人の世の常というものですが
なによりタイヘンなのはやっているそのときじゃなくて
動画を作って画像を整理している今の今ということになりまして
自作を重ねた今となっては作業的には逆にシンプルでもあるオレ二郎でもあるのに
逆に膨れ上がる事後素材に頭抱えて初夢にもうなされる始末
さっさと処理してしまうしかアリマセン
もう ただでさえ凝り固まったオーションの塊
これを逆方向で固まりにしていくとか
毎年繰り返される 苦悩ということになります
ほら固まらない!!
言わんこっちゃない!!
とっとと踏め!!
そういう流れを体が覚えるまでにはなりました
だんごにしちゃイケナイ!!
最近教わったルールです
延ばしたまま吸わせて伸ばしてそこから寝かせに入る
今年はにゃみさんに張り付いていろいろと自家製麺について教えてもらおう
(にゃみさんガンガって!! らぁ麺やまぐち@高田馬場~早稲田 1/8オープンデス)
そう 数時間のうちにオビワン・メンオビまではもっていく
そして寝かせるのはアリらしいのです
ダンゴで寝かせても後で切っちゃうとグルテンがブチブチ切れちゃうんですって
とか国民の99.6%に必要ないインフォ
打ち始めて2日目に延ばし&切りに入りました
あれ もしかして この製麺機でオーション打つの初めてだっけ?
って最初の頃*2に打ってましたね
*2:「「小野式製麺機 整備編」@自宅」 2012年05月28日 『そんなに食うなら走らんと』
http://blog.goo.ne.jp/nobanonch/e/3b30c5b2e8321ff0257130f860cf0192
っつか
相変わらずタイヘンなオーションだけど以前と比べてズイブンと楽なことは間違いなく
同じ量で換算してスピードは4倍近くになることが判明
もうパスタマシーンには戻れませんがな
ハイ
池袋や新橋っぽい角っぽいヤツや
本店を始めとして二郎によくある平打ちっぽいヤツとか一応3種類打ってみたりして
今回は熟成を期待して麺の状態にしてから5日間ぐらい寝かせてみることにしました
そしてスープは2日前から仕込むという二つの意味で熱量かけスギ みたいな
肉は当日の投入になりますがロース&バラ&肩ロースという「飲み的つまみ」の側面もいろいろ踏まえていたりして
そしてなにより
この大空に翼広げて飛んで行けそうな
この自由度
容量にして昨年の二倍デカい寸胴をかき回せる快感
長年の夢が叶った年でもありました
さて 30分ほど源泉掛け流して
アクを取りつつ小一時間
ザバーーーっと
20kgの寸胴が実に腰に響きますが
もう今回はね
余計なものを徹底的に取り除いた
ワイルド but エレガント
特別に洗練された二郎目指してみちゃったりします
ということで野菜も多めに
とはいいつつキャベツは芯のとこだけ とか
僕が僕であるために~ 尾崎を口ずさみながら黄金ルールは外さずに
今年の最大の収穫の一つともいえる「アク取りサンエース」
超激お世話になりました
濾し袋を毎回洗う ってのが当然のエコのように思われるでしょうが
一枚約30円で洗濯機を回すという手間が省けただけでなく
コレまで塵となって生ごみ化していった野菜群が
超絶ポトフに変身という
この優しさったらなんなの
みんなもきっとやるとイイよ(国民の0.4%に向けて)
ハイ
煮込んでは寝かせてを繰り返して3日目
浮かんでくるスジ&脂は気付ける範囲で徹底的に除去して
ここで満を持しての緊縛肉投入
肩ロースって二郎ではあんまないでしょ
やっぱ高いもんね
って ハナマサではバラの方が高いんだよね
そもそもハナマサに肩ロースのブロックってあんまり置いてないしね
だけど店員さんと顔見知りになると喜んで切ってきてくれたりして
何ごとも回を重ねるもんですなぁ
ついこの間感激したあの関内*3の「@」を再現しようって
あまりに立派なバラで@がデカスギでないかい
*3:「ラーメン二郎@横浜関内 「小ラーメン野菜マシニンニク」」 2012年12月30日 『そんなに食うなら走らんと』
http://blog.goo.ne.jp/nobanonch/e/b23e53ea628c09789220fbc3b6bf6a70
んで こんな感じでどんどん乳化を進めていくわけですね
そもそも二郎では骨を使わず肉だけなんてのは何度も聞くけれど
この間野猿*4でゲンコツ割ってるの目の前で見たしね
やっぱり旨味を込めつつ濃厚に乳化させるなら骨と背脂は欠かせないのではないかなと
*4:「ラーメン二郎@八王子野猿街道 「小ラーメン ニンニク うずら卵」」 2012年12月25日 『そんなに食うなら走らんと』
http://blog.goo.ne.jp/nobanonch/e/aaa049fb08c01a0dd4360ced33e2b791
あと今回ひとつの試みとして「無化調でどこまでジロれるか」ってのやってみようと思ってまして
やっぱそういう意味では材料的にも絶対的に足りないのがグルタミン酸
ですよね魯山人先生(いい迷惑)
まあ山岡さんみたいにスルーとスルーさせるだけってのはビンボー性なのでムリだけど
大勢に影響を与えない程度に実は強烈な影響を与えるべく20分ほど仕込んでみることに
タレは基本的には醤油&みりんをベースとして富山ブラック*5のときからずーーーっと引き継いでるもはや「秘伝のタレ」
*5:「富山ブラック オレ喜@自宅 「自作富山大喜インスパイア プロトタイプ」」 2012年07月25日 『そんなに食うなら走らんと』
http://blog.goo.ne.jp/nobanonch/e/2db037565401786c5ea4882306b691cb
そこに2時間ほど煮込んだ豚を
どっぷり小一時間ということで
もうこのタレだけで相当キテいるということになるわけです
さあさあ
さあさあ
とりあえずもう
いつでも完成状態なわけデス
タレだけじゃなくて
補うエンミにもかなりコダワリを入れてみたりして
か・ら・の
いきなりの
完 (゚д゚lll) 成!!
っつーことで
まだ乳化は浅いんですが旨味っていう意味ではすでにバチコイなアンバイ
この麺!!
どんだけ圧延繰り返したのかと覚えてないほど繰り返しての今ですよ
オレの人力を込めまくってのオレですよ
黄色に弾けて!!みたいなのの真逆
黒くてボソボソ!!
安かろう
悪かろう
だからあえての良かろうが!!
みたいなのが逆にラヲタ心をくすぐるジローション
かあさん 一週間もかけるとパールに映っているかもよ
さてさて @バラロールと
オツマミ肩ロースも無事のぼせ上がって
ジプロクどっぶり小一時間
いったいいくらかけてますのん!! って
実際食して頂いた皆さんにも聞かれましたが
ぶっちゃけ材料費だけ言ったら5000円ちょっとですよ
そしてオレの労力が50000円ぐらいです
まったくコレをお祭りと言わないで何をオレ二郎って言うんでしょう
ということでホンバン当日の始まりですね
肩ロースのオツマミ二郎とか撮るの忘れてもうたけど
関内インスパイアの汁なしとか
わざわざタマネギとか揚げたり
ニラキムチとか買ってきたんだから
喜ぶこと以上に喜んでいただくことがわたしを喜ばせること とか宗教じみたことを口にしながら
「@」がデカすぎ的小ラーメンの全部入り
コールはイラナイ!!
みたいなのにあえてコールで出てきて後悔!! 的野猿二郎のハートを乗せながら
一度やってみたかった夢が叶って
鍋二郎!!
どう この あえての麺を変えていく自己陶酔
オレ この鍋二郎をいたく気に入って
冷凍庫にストックの10杯分結構な割合でいつもの野菜鍋を彩る予感(テル君 今から新年会に持っていくね)
どうよオレ二郎
丁寧に作ったものを投げ込みながら完成させる
毎回同じに作ってるつもりなのに毎回当然のように違う青島食堂にも通じる「ラフな方が美味い」理論
チャーシューとかあえて10cm離して投げて入れたからね
バカだね おとうさん
そうバカだよ
こんな風にならないでね
ガキの熟成がまだ済んでなかったため大々的には忘年会できなかったけど
来年はまた大勢でヤリましょうね
さて一日明けて
年越しそばデス
ちょっと楽になった気分で
今年一年を振り返りながらため息で目を伏せる感じを含めて毎年これ
今までで一番の一年にしていくしかないな
そんなのを改めて思った一年でした
シアワセって
なんだっけ
なんだっけ
美味いじゃ (゚д゚lll) ないっスカ!!
オレ二郎を続けてイケることなんじゃないかな
たぶんそういうことなのだと思う
これまた苦労の動画を添えながら
執筆: この記事はnonchさんのブログ『そんなに食うなら走らんと』からご寄稿いただきました。
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