「手柄は上司ミスは部下サービス残業水の泡」「命の前借りドリンク」 死神に心配されるレベルの社畜女子マンガがパワーワード連発

『キレップルの日常』(ジーンピクシブシリーズ)などの作者のくろたま先生(@krtmgpl)が、「漫画家デビューしたので思い入れがあります」と語る『社畜に死神が憑く案件』。仕事がデキすぎる故に無自覚な社畜になってしまった有本栞のもとに、寿命を伸ばすために死神のガミ(栞命名)が取り憑くというストーリーなのですが、Twitterにおまけマンガが公開。どれも社畜のツラさがにじみ出ています。

「普通にすれば5日かかる仕事を3日でやれと言われたら?」という問いに「仕事量=5日×8時間(通常業務時間)=40時間」と計算して「2日寝ずに仕事すれば余裕」と答える栞。「不正解!!正解は“複数人で協力して終わらせる”です!」とガミに言われて、「ハーー!? そんなのみんながみんな仕事できる奴ならいいけどね」と逆ギレ。「だからなんで1人で全部やる前提なんですか!?」と聞かれて「0やマイナスの奴がいたら仕事が増える場合もあるんだから」と計算式を複雑化して「1人でやったほうが楽!!」と結論。「う、うわーーーっ」と困惑するガミでした。

「残業ミステリー」ということで、「定時退社に務めていた者の残業時間がどんどん増えていく謎」についてニュースキャスターの体で聞く栞と、専門家の体の同期の一ノ瀬。「一説に挙げられるのは、仕事を早く片付けて定時退社する→余裕や暇があると思われノルマを増やされる→仕事量が増え定時まで終わらせられなくなってしまう、という流れですね」と解説する一ノ瀬。「上司や先輩の仕事まで押し付けられることもあるのでしょうか」と聞かれて「もちろんです」と即答。「なんなら過去においても現在においても進行中です」といい、呪詛が止まらなくなって「一ノ瀬先生ありがとうございました。それではみなさんおやすみなさい。もしくはいってらっしゃい」とぶった切られるのでした。

「栞さんって、あの…その…、び、美人ですよね」というガミに、「あらヤダどうしたのガミくん、人間を褒めると手当でも出るの?」と聞く栞。「そんなのありませんよ!例えるならあの…ことわざであるじゃないですか、立てば芍薬…みたいな」「あぁ、あれね、知ってる知ってる」と頷いた栞、「手柄は上司、ミスは部下、サービス残業水の泡、みたいなやつ」と答えて「イントネーションは近いですがそんな悲しいことわざはありません」とツッコむガミ。正しくは「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」です。

「栞さんがよく飲んでるそれってなんなんですか?」と聞かれた栞。「あーこれ? 命の前借りドリンクって言います」と据わった目&笑顔で答えて、「なんなんですかその物騒な名前!」と死神もドン引き。「健康と引き換えにしばしの覚醒を手に入れられます」「そんな危ないものやめてください!」と止めれれてしまいます。何事もほどほどに……。

くろたま先生が「人外と女性の話を描きたくて浮かびました」という『社畜に死神が憑く案件』。自身「前職は職場自体はホワイトでしたが、常に人手不足の業界でしたのでブラックな状況は経験あります」と話すだけあってどの話にも実感が込められているような……。「サラッと凄い事描かれてる」「社会人なってからずっとこれ」といった反応が集まっていたことについて、「わかる!と言ってくださる方がいらっしゃると、共感を得られて嬉しい反面、遠い目になります」とコメントしてくれました。

なお、くろたま先生が『まんがライフ女子部』で連載中の『ギャップがエグい後輩にガンガン振り回されているんだが!?』は単行本が2020年12月21日にバンブーコミックスから刊行予定。愛想ゼロの赤井と上司の緑坂が織りなすBLコメディなので、こちらもぜひチェックを。

『ギャップがエグい後輩にガンガン振り回されているんだが!?』(pixivコミック)
https://comic.pixiv.net/works/6193 [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/krtmgpl [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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