【香港】水着イラスト看板が「性的」と抗議を受けるも、その差し替えが「オモロイ返し」と話題に 日本だとどうなる?

香港のショッピングセンターのイラスト看板広告が、性的だなどと抗議を受け、他のイラストに差し替えられる騒動があり、日本でもネットで話題となっています。
騒動となっているのは、香港のショッピングセンター・ドラゴンセンターの外壁に夏ごろから掲げられた看板広告のイラスト。写実的に描かれた水着姿などのカワイイ女の子のイラストが、子供を持つ親からセクシー過ぎるなどと抗議を受けたとして地元女性議員・劉佩玉議員による撤去運動が起きていました。
関連記事:BEAMSが「どう考えても性的搾取を助長している」Tシャツを販売で炎上中 “これはファッションでは無い、女性蔑視だ”の声 | TABLO
これに対し、イラスト作者・漫画家の林祥焜さんは「許可を得ている。広告が卑猥なら全てのプールやビーチを閉鎖してみては?」などと反発。さらに林さんを支持する漫画家仲間たちは、騒動を皮肉ったイラストを次々と公開しています。
そして10月25日、この撤去運動を受けて、看板広告は香港ギャグ漫画界の鬼才・甘小文さんの描くイラストに差し替え。ただ、このイラストは、抗議を受けたイラストと同じく女の子が描かれたもので、同じ構図で同じように水着を着用したもの。一点違うのは、コミカルなタッチだということでした。
公共の場でセクシーすぎると香港でモメてたイラスト看板に、新展開。
3枚の巨大イラストが、露出度がまったく等しい、絵柄の異なるものに差し替えられる。
「こっちにも抗議するんだよな?じゃなきゃ筋が通らんよな?」と詰められた抗議活動家の劉佩玉議員、ノーコメント。https://t.co/xtBvwbjBM0 pic.twitter.com/gSWdtVOo84— 須藤玲司 (@LazyWorkz) October 25, 2020
抗議活動家の劉議員に、このイラストについて抗議するのか記者が尋ねると、「ノーコメント」としているようです。
また、この騒動が話題となり、新しくなった看板を一目見ようと多くの見物客が訪れた模様。
日本のネット上の反応
そして、この話題は日本でも広がり、ネット上には
「煽りスキル高すぎて草」
「オモロい返しやな」
「露出度は変わってないけどフェミさん的には美人じゃなきゃOKなのかな」
「美人が露出している絵には嫌悪感が湧くけど、ブスの絵ならいくら露出していてもOKってこと?」
「これに抗議しなければルッキズムと言われる。抗議すれば白い目で見られる」
などといった絶賛の声があがっています。
日本の事例は?
広告が「性的」だとして抗議を受けた例は日本でも数知れず。挙げればキリがないので今年の事例を挙げてみます。
1月、転職サイト・チェンジョブの広告にバストの大きなモデルを起用し胸を強調しているなどと炎上。
宇崎ちゃんポスターの時に、俺は「この矛先は次に三次元の女性に向く」主旨の発言をしたが、やはり必然的にこうなる。
肌の露出が少なかろうが、上目遣いでなかろうが、大きなムネムネで公共の場に出てくる事が、フェミの方々の一部にとっては犯罪、許されない事なんやな。 pic.twitter.com/i8OFsEi5YU— キルゴアさん (@KilkilGoregore) January 16, 2020
参考記事:「ヌードまたは性的行為」でインスタBAN!? “最強合法ロリ巨乳” 長澤茉里奈が投稿した写真とは | TABLO
2月、JAなんすん×ラブライブ!コラボ「西浦みかん大使」等身大パネルでは女子校生の制服を着たキャラクターの股間や下着のラインを描き炎上。
みかん大使千歌ちゃんのスカートが透けて見えるから不健全だって炎上してるらしいけど、不健全でえちえちなのは今に始まったことじゃないというか、僕にもそのスカートが透けて見える魔眼をください( ͡° ͜ʖ ͡°) pic.twitter.com/RhQtcVO4CC
— ちゃりとら
【˶ › ワ ‹ ˶】ソレヲツタエタイヨー (@charitolav) February 13, 2020
7月、東京都・新橋駅前ビルに、YouTuberのくまクッキングさんの広告看板が掲げられ、セクハラや女性蔑視だなどと炎上。
巨乳の女性の広告。
片方はフェミさん大喜び、片方はフェミさん大激怒。どちらも強制されて広告に出ている訳ではない女性。それなのに見え方に違いがあるようだ。どっちがダメでどっちが良いのか、なぜ片方はダメなのか、納得できる説明できるフェミさんているの?
俺の意見?どっちもOK。 pic.twitter.com/t3L1uUTGMJ
— 筋トレ100%マン (@BCAA20000) October 1, 2020
今年だけでこれだけの騒動がありました。
これまでさんざん起きてきた広告の炎上騒ぎ。今後もなくなることはないでしょう。しかし、今回紹介した香港の事例は、クリエイターの反発による“返し”によって逆に盛り上がるという展開が見られました。日本でも、そんな展開が今後は起きることがあるかもしれません。(文◎デューク・テルゴ)
あわせて読む:「#サンナに同感」論争 エロ過ぎるジャズピアニストの投稿が違和感スゴイ 「私が先駆け」…え? | TABLO
関連記事リンク(外部サイト)
「松本人志を表示しない方法を教えて」 Amazonプライムが300円お詫びクーポン券発送
日テレ24時間テレビに重大なヤラセ疑惑 タイで行った“東日本大震災の死者を弔う祭り”は金を払って人々を集めたデッチ上げだった!
タピオカ・ミルクティーを飲み続けた結果、死を覚悟した女性 今から恐ろしい話をします

TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
ウェブサイト: https://tablo.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。